マイク・オールドフィールド シングル盤レビュー
マイク・オールドフィールドのシングル盤はたくさん発売されましたが、発売後すぐに購入しないとたいへん入手が困難になります。シングル盤でしか聴けない曲も数多いため、ファンのみなさんは発売日には十分注意しましょう。僕が持っているものだけご紹介します。なお、各アルバムごとにジャケット写真を掲示しております。著作権者の承認をとりたくいろいろ調べましたが、不明のまま掲示しております。もし問題等がありましたらご連絡ください。速やかに対処いたしますが、このホームページは単純にマイク・オールドフィールドを賞賛し、日本におけるファンを増やしたいと思うゆえの掲示です。著作権者の方の暖かい配慮を期待しております。またこの件に関するアドバイスも歓迎いたします。
7インチシングル。マイク・オールドフィールドの初期中の初期のシングル。現在ではきわめてレア。しかしながら収録されている2曲はファンにとっては大変に興味のあるもの。曲そのものもこのシングルでしか公式発売されていないというファン泣かせのシングル。Mike
Oldfield's Singleはサブタイトルに"Theme from Mike Oldfield's Album
Tubular Bells"とクレジットされているため、あの印象的なイントロ部分かと思いきや、Part2の中間部、アコーステックギターソロが終了し、盛り上がって行くところの別テイクが4分36秒収録されている。この別テイクがオリジナルと大きく異なり、オーボエ中心の原曲よりも遥かに牧歌的仕上がりとなっていて、実に素敵なアレンジになっている。おそらく、いくつか取られたテイクの没テイクではないかと思われる。Froggy
Went A-Courtingもきわめてレアな曲であり、何かのトラッド曲がもとらしい。ボーカルはリチャードブランソンの妹(姉?)が歌っており、コミカルな印象を与える。でも、味わいがあって、僕は気に入っている。この曲にもプレスによって二つのヴァージョンがある。(レアトラックス参照)
7インチシングル所有。ジャケットがなく、もともとなかったのか、あるいは途中でなくなっているのか不明。それだけきわめてレアなシングル。Don
Alfonsoはショートヴァージョンでは3番はない。(日本語訳あり) この曲自体がきわめてレアであり、現在では海賊版でしか聴くことができない。またIn dulci Jubiloも現在一般に聴けるものと違い、(For Maureen)とサブタイトルがついているように、別アレンジ。このサブタイトルが意味するものはわからない。いかにもデモヴァージョンといった感じの粗削りの出来になっているが、それなりに味わいがある。いずれも捨て置き難い曲であり、いつかは正式CD化を是非ともお願いしたいがDon AlfonsoのショートヴァージョンだけはついにThe Platinum Collectionに収録される。。(レアトラックス参照)
おそらくトラッド系の曲を集めた企画盤シングルなのだろう。いかにもフォークダンス系の曲が集まっている。今ではたいへんな貴重盤。特に貴重な理由はWrekorder
Wrondoが収録されていること。この曲は現在に至るまで、CDはもちろんいかなるベスト盤にも収録されておらず、(レア盤ベスト
Impressionsを除く) 特にレアな曲の一つになっている。このシングルからとっている海賊盤もあるくらい。とてもトラッドな名曲なのに残念。僕は12インチで所有。レコードは白色。(中古レコード店で発見。)
当時はマイク・オールドフィールドがディスコ調の曲を発表と言うことで話題になった。日本でもシングルが発売されたのだから、今思うとすごい。12インチシングルで所有。レコードは青い色をしている。B面はロングヴァージョンでオリジナルがタイム4:00に対して、6:38と2分半程長い。特にミックス違いがあるのではなく、リフレインが長いだけで、そんなに大きな違いを感じないが最後のフレーズで現れてくるマイクのギターが泣いているように聞こえるのは圧巻。(Guiltyにはあとショートバージョンがあり、通常盤よりややスピーとが早いだけ)
シングルだけを集めた日本だけの企画盤。12インチシングルという形ではあるが、ラベルが通常のものよりも一回り大きく、マイク・オールドフィールドの写真が大きくついている。ジャケットはそのラベルの部分が抜かれていて、ラベルが見えるようなデザインになっている。当時は日本で発売されたシングルはエクソシストとしてのシングルとギルティだけだったため、それ以外のシングルを集めた企画盤として発売された。日本のレコード会社は売れ筋であれば、海外のアーティストであっても思い切った企画盤を出してくれるから、ファンには有り難い。でも今ならマイクの企画盤を出すというのはちょっと信じがたい。この盤では、Pipe Tuneはオリジナルのシングル(Cukoo SongのB面)以外では、この盤でしか聞くことができない。(レア盤ベストImpressionsを除く) 素朴なトラッド調の曲で名曲だと思うが、Elements Boxにも収録されなかったし、その後いっさいCD化もされていない。(PolkaはElements Boxに収録された。) またBlue Peterは通常CD化されているヴァージョンとは異なり、最後の部分が盛り上がっておわるタイプ。Bule Peterにはヴァージョンが3タイプあるが、そのうちのレアなひとつがここで聴ける。この盤は日本でしか発売されなかったことを考えれば、貴重盤と考えていいだろう。中古店でもほとんどおいていない。
7インチシングルで所有(右の写真) 広く流通しているのは左の写真のジャケット。このジャケットセンスはいただけないので、敬遠して買っていないが、右のフランス盤を所有しているので、紹介した。内容は通常盤。
アルバムには収録されていないシングル曲で、ベスト盤に収録されるまではあまり知られていなかった曲。マギー・ライリーのアップテンポの歌声を楽しめる。このB面のThe
Peakは隠れた名曲。
The Mike Oldfield Groupとはっきりとクレジットされているのが面白い。
(このシングル収録曲はベスト盤CDで聴けるので、入手していなかったが、このサイトをご覧いただいたファンの方から掲載されていないと、ご丁寧に進呈いただきました。)
名曲ムーンライトシャドウのロング・ヴァージョン。オールドフィールドのロングヴァージョンでは屈指の出来。オリジナルとはまた違う感動がある。(オリジナルよりいいというのではなく、それぞれ違う風合いがある)スローテンポのバラード調から始まり、だんだん盛り上がっていくのはとても聞き応えあり。 ただ音があまり良くないのが残念。 B面のRite Of Man はアルバム、ベスト未収録曲。この盤でしか聞けない。オールドフィールド自ら歌っており、のんびりした感じがとてもいい。とても好きな曲のひとつ。12インチとCDシングルで所有。(この盤はのちにCDシングルでも再発され、その際To France, Jungle Gardeniaも収録されたが、こちらはオリジナルと変わらない。でもこれを手に入れたときはとてもうれしかった。最高におすすめ。でも残念ながら、今では大変入手困難。)
7インチシングルで所有。Mike Oldfield and Roger Chapmanとクレジットされている。12インチもあり、ジャケットは同じデザイン。7インチはアルバムと同じであり、12インチはベスト盤に収録されているヴァージョン。従って、このシングルに収録されている曲の希少性はない。しかし、なぜShadow On The Wallだけがベストに収録されるとき12インチバージョンなのだろう?
ディスカバリーでマギー・ライリーとともに素敵な歌声を披露してくれるバリー・パーマーをヴォーカルとしたポップな隠れた名曲。おそらく病死だとは思うが、目の前で死んでいった彼女のことを悲しく歌うムーンライトシャドウの姉妹盤とも言える内容。バリー・パーマーの歌声は感情を出しすぎることなく、むしろ淡々と歌っているようだが、ムーンライトシャドウのマギー・ライリーのように、それがまた深い味わいを出してくれている。12インチで所有。ベスト盤と同じヴァージョンかと思ったが、エンディングの際、ヴォーカルのフェイドアウトが先で、マイクのギターが後から追いかけていっている。些細な違いだが、ファンにとっては十分に気になる違い。B面はジャングル・ガーデニア。(1985年頃サンスイのミニコンポのCMで使用された。)
これもマギーライリーの歌う名曲のロングヴァージョン。といっても最後の部分、ライリーの歌が終わってから、最後の演奏の間にフレーズが追加されているだけ。でもこのフレーズがなかなかいい。オールドフィールドらしいリズムのフレーズで、ライリーがnever going to と繰り返す。いかにもフランスへたどり着くためにさまよっているイメージ通りのフレーズの繰り返し。なんでオリジナルはカットしたんでしょう?
12インチで所有。ディスカバリー盤とは大きな違いはないが、少しスピードが遅いような気がする。マギー・ライリーとバリー・パーマーのデュエットでマイクの軽快なギターがうまく絡み合って、とても素敵なポップスに仕上がっている。僕がマイクにはまったきっかけとなった曲。84年にMTVでこの曲がかかって、マイク・オールドフィールドがこんなポップな曲をやっているのに驚いて、ディスカバリーを翌日レンタル店から借りてきたことがきっかけだった。今思えばよくレンタル店においてあったなあと思うし、MTVにかかったこともすごいことだ。そのテープは今貴重品として保管してあります。インスト盤とAfghanはエレメンツボックスに収録されてた。2曲とも正規盤で聴けないのは惜しいくらいの出来だと思う。
アイランズでのメインボーカリストのアニタ・へジャーランドとディスカバリーでのバリー・パーマー、そして少年ソプラノで有名(らしい)アレッド・ジョーンズの3人がヴォーカルをつとめているシングルとしてはかなり力を入れたと思われる作品。たしかに聞き応えのある名曲だと思う。ただこの曲は後になってアニタ・へジャーランドとの法律的な契約問題によりCD化できなくなってしまう。 事実当然収録されるべきエレメンツにも入らなかった。事実上の廃盤。名曲なのにとても残念。Legendはエレメンツボックスに収録されがThe Trapの方は再発されていない。12インチと7インチ両方で所有。(7インチにはThe Trapは入っていない。)12と7ではヴァージョンは異なるが大きな差ではない。2002年になってようやくベスト盤で7インチヴァージョンがCD化され、2006年にようやく12インチ盤もCDに収録された。
イエスのジョン・アンダーソンがヴォーカルをつとめる2作目。とても明るくなる歌でオールドフィールドのギターも弾んでいる。個人的にはとても気に入っている一枚。しかしこの曲も前作と同様にCD化されていない。どうもこれも契約上の問題で、(ジョン・アンダーソンとかどうかはわからない) 同様にオールドフィールドは封印してしまっているらしい。まことに持って残念。救いとしてはウインドチャイムスビデオで聞けること。The Pathはエレメンツボックスに収録された。12インチで所有。シングルヴァージョンはウインドチャイムスビデオと同じ。7インチと12インチのアレンジはかなり異なっていて12インチヴァージョンの方がいい。2006年にようやくCDに収録された。
12インチで所有。Islandsはジャケットには何もコメントされていないが、12インチは明らかにロングヴァージョン。一度曲が終了した後で、ちょっとしたおまけのアレンジミックスが繰り返される。これがまた味があって好きだ。こんなちょっとしたおまけがオールドフィールドファンにはたまらなく、CD化を待ち焦がれていたが、2006年にようやくCDに収録された。他の2曲はオリジナルと同じ。
Islandsの中からのシングルカット。12インチシングルで所有。この曲はアルバムレビューでも紹介したがEnigmaのマイケル・クレトゥが協力している。Enigmaの雰囲気はとくにない。エクステンドとなっている方がアルバムヴァージョンで、そうでない方が違うアレンジ。オリジナルよりもサウンドを大げさにした感じ。これについては僕はオリジナルの方がいいと思う。
こちらもIslandsからのシングルカット。12インチシングルで所有。後に紹介するFlying Startも含めればIslandsからはほとんどの曲がシングルカットされていることになり、どれもまた微妙に違い、また入手が困難なのだから、とってもファン泣かせ。この盤はアメリカ盤IslandsのMagic TouchのMax Baconによるヴォーカルのシングルカット。オリジナルとはさほど取りたてた差はない。ただし、Music For The Video Wallはこの盤でしか聴けない。実験的な感じの曲で、その後のAmarokにつながるような印象を感じる。特別名曲とは言えないが、無視できない曲。
12インチで所有。発売時に買い損ないずっと探していた12インチのシングル。中古店で300円で購入。現在では比較的見つかりにくい12インチ盤のひとつ。Islandsの12インチと同じように、こちらは通常のFlying Startが始まる前に1分程度、まったくおまけのインストルメンタルが挿入されている。これもまた味わい深いほのぼのとした雰囲気のある曲。Islandsは12インチカットされたものが多く、どれもなかなかよいアレンジになっているから、Islandsを特別盤としてでも発売して欲しいくらい。
12インチで所有。Earth Movingからのシングルカットではあるが、アルバムでは女性ヴォーカルであるのに対して、このミックスではマックス・ベーコン(Hostageなどのヴォーカル)が歌っている。オリジナルよりもかなりダイナミックで、迫力あり。どちらがいいかと言われると好みによるのでコメントをさけるが、つまり、かなり雰囲気が違うので比較しにくいと言う意味。まったく別の曲と思いそうなくらい。7インチヴァージョンは女性ボーカルだが、これもアルバムヴァージョンとはなんとなく違う気がする。
CDシングル、12インチ両方で所有。このイノセントのミックスも素敵。思わず元気になりそうなアレンジ。もちろんアルバムのアレンジも好きで、アルバムEarth Movingの中でも注目される曲の一つであると思う。先述のEarth Movingの12インチと同様に原曲のイメージを損なわない上手なミックスをしてくれていて、ファンには嬉しい。(ワーナー移籍後のミックスとは全然質が違う。)この7インチのヴァージョンもアルバムと違う。 3曲目のEarth Movingはクラブヴァージョンとしているが、先のディスコミックスとの違いがわからない。(同じに聞こえる)
CDシングルで所有。マイクのシングルは現在では入手困難なものが多いが、この盤は特にレアかもしれない。いわゆるHOLYのシングルカットだが、オリジナルのミックスは収録されておらずすべてミックス違い。なぜシングルになるとHolyがOne Glance Is Holyになるのか不可解。(Elements BoxにはSigle Remixが収録されているが、クレジットをHard And Holy Mixと間違えている。)目くじらを立てるほど各ミックスに大きな変化はないが、インストルメンタルは楽しく聴ける。後の変なディスコミックスとは全然違う。ジャケットも森の中の石のベットで民族衣装を纏ったマイクが休んでいるというなかなか味わいのある物で、その入手困難さとあいまって、貴重なシングルともいえるだろう。
12インチで所有。レコードでは12インチヴァージョンと紹介されている方がアルバムヴァージョンと同じで、そうでないほうが違うアレンジになっている。7インチシングルはどちらが入っているのか不明。アルバムよりもマイクのギターが目立っていて、イントロ、間奏の部分もアルバムヴァージョンがピアノが目立っているのに対して、ギターが前面に出ている感じがする。また、アルバムヴァージョンより肩の力を抜いて作られている印象があり、よりマイクらしくなっている気がして好きだ。フェイドアウトで終わるが、少々唐突に終わってしまうのが残念。Amarokはそれぞれ前半と後半部分約3分程度の抜粋。
この後のシングルはすべてCDシングルとして所有。(アナログ盤で出ているものもあります。)
チューブラーベルズUの導入であるセンティネルのシングルヴァージョン。エレメンツに収録されたものと同じ。おもしろいのはEarly Stages。チューブラーベルズUがどのようにできあがってきたかが何となくわかる。しいていえばチューブラーベルズ1.5とでもいえるもの。とても興味深い。真ん中のミックスは、この後のシングルにも多くでてくるが、オールドフィールドの曲調を大きく壊すリミックス企画もの。オールドフィールドは関与しておらず、全く理解に苦しむファンを裏切るようなアレンジをしている。
チューブラーベルズUの後半のバグパイプ隊が登場する部分の別ヴァージョン。アルバムとは微妙に違うだけだが、この微妙さがまたいい感じになっている。サイレント・ナイトはあのきよしこの夜のオールドフィールドアレンジが聞けて、とてもおもしろい。センティネルのライブは、あとで紹介するチューブラーベルズUのエジンバラ城ライブのセンティネルの部分。このシングルはおすすめ。
エジンバラ城ライブから3曲をカットしたシングル。LDかDVDを所有しているなら特に音源として珍しいものがあるわけではないが、おもしろいのは前に紹介したシングルのペアのような感じであることと、ホログラム仕様のジャケット。一見銀色に見えるが光りのあたり具合ではちゃんとブルーの背景に黄色いチューブラーベルズが空間に浮いているように立体的に見える。これだけで持っていたいシングル。
このシングルは全くファンに対して失礼なもの。チューブラーベルズUの楽器紹介パートでチューブラーベルズTで登場したスタンシャルのボーカルヴァージョンを少し聞かせてくれただけで、あとは醜悪なセンティネルのディスコ調アレンジを延々と聞かせる。これがまたマイク・オールドフィールドを好きになるようなタイプのファンが好む音楽とは正反対のアレンジで、プロデューサーは何を考えているのか疑ってしまう。唯一の救いはチューブラーベルズのジャケットの草原版、都市の夜景版、雪山版の3タイプのカードがついていることくらい。ちなみにXXVに収録されているThe Bellはこのシングルのヴァージョン。
上に紹介したThe Bellのシングルのアメリカ向ヴァージョンと思われる。ジャケットのベルが反転しているのがおもしろい。また2曲ほど英国盤より多いが、いずれにしても同系統と聞くに耐えないミックスが追加になっているだけ。ただ、The Bellはオリジナルをショートヴァージョンにしたもので、上記のシングルとはまた違う。最後の盛り上がりのところまでややカットがあるものの聞かせてくれている。しかし、存在が珍しいという以外は内容は特になんてことのないシングル。
先に紹介した2種類のシングルと違って、このシングルはマイクの演奏によるさまざまなThe Bellのヴァージョンを収録していている。エジンバラのライブヴァージョンから始まってMCの違うヴァージョンがはいっいる。Billy Conolly ヴァージョンは叫んでいるような口調で面白く、Ottoヴァージョンはドイツ語。MCが違うだけではなく演奏も少し違っているところがあり、おもしろい。ジャケットは全面デジパック仕様でとってもきれい。おすすめCDシングル。
エレメンツボックスの流れで再発されたムーンライトシャドウのシングル。ジャケットはエレメンツのデザインパターン。先に紹介したロングヴァージョンをここでも聞くことができる。音はこちらの方がよい。エレメンツボックスに収録されなかったTo FranceのシングルB面であった2曲がここで初めてCD化された。
ソングス・オブ・デスタント・アースからのシングルカットとしてHibernaculumがまず最初に選ばれた。このヴァージョンはアルバムとは特に大きな違いはない。ただこのシングルに収録された2曲は捨て置きがたい名曲である。想像だが「遥かなる地球の歌」の一部として作られたが、採用されなかったのでは無いかと思う。それだけに曲調は遥かなる地球の歌のどこに入っていてもおかしくない。叙情的なメロディが奏でられ、聞く人によってはその情景はは草原であったり、宇宙であったり、海であったりするだろう。 ニュースステーションの何かの特集でThe Song Of The Boat Menが使われたのを聞いたのは驚いた。輸入シングルでしか聞けない曲を採用するとは、ニュースステーションのスタッフの中にも相当なオールドフィールドファンがいるらしい。
先のシングルとは姉妹盤として発売されたもの。しかしこれは買うのは無駄。アルバムと同じヴァージョンのHibernaculumと、チューブラーベルズUの最後のムーンシャインのばかげたディスコアレンジをただ延々と聞かされるだけ。ジャケットの中央にはマイクのホログラムが写っている。
遥かなる地球の歌からの2曲目シングルカット。しかしこれも無駄。あの美しいレット・ゼア・ビー・ライトのフレーズを、わけのわからないプロデューサー連中がよってたかって台無しにしている。詐欺まがいのシングル。(ただHPを見た方からBTのレミックスは評価できるというご意見もいただきました。) 後にこの盤の12インチ盤を見かけたが購入しなかった。
こちらも同様にレット・ゼア・ビー・ライトのディスコヴァージョンを入れている。いい加減にしてほしいが、インディアン・レイクが入っているおかげで、貴重盤となるだろう。これも遥かなる地球の歌の派生曲と思われ、美しいオールドフィールドメロディを聞くことができる。先のスペクトラルアーミーとソング・オブ・ボートマン、そしてこのインディアンレイクの3曲は「遥かなる地球の歌」とセットとして聴きたい。ジャケットは昔良くはやった角度を変えると画像が動いて見えるホログラム。
ヴォイジャーからのシングルカット。しかしこれもまた例によってオールドフィールドのオリジナルを壊しに壊したディスコヴァージョン。ワーナーはいったい何を考えているのでしょう。こんなオールドフィードがアレンジを担当していないシングルを乱発してファンから苦情がでるぞ。ジャケットがきれいなのが救い。
先に発売されたシングルに一曲追加されただけのシングル。ジャケットはXXVの色違い。タイトルを見たときにもうすでにあきらめていたが、買ってしまったのはオールドフィールドキチガイである証拠。もうホントにこのアレンジきらい!オールドフィールドは文句を言わないのだろうか。
上で紹介したシングルと一緒に発売された。同じくXXVの色違い。買うならこちらがお得。結構内容盛りだくさんのCD−ROMが入っており、Women Of Irelandのビデオ、オールドフィールドの写真、簡単なディスコグラフィーなどワーナーのオールドフィールドのホームページのデザインで紹介してくれる。お勧めはMike's Reel。この曲はホームページ”Dark Star"からダウンロードして聴くことができたが、初めて正規盤として聴くことができた。セイラーズホーンパイプののりの曲調で聴いててとても楽しい。チューブラーベルズVにおける最終楽章になるのではと思ったくらい。
Tubular Bell Vからのファーストシングル。聞けば聞くほどのめり込んでいきそうな名曲"Man
In The Rain"。 今まで見たオールドフィールドのシングルの中ではもっともたくさん店頭に置いてあった。(詳細はTubular
Bell Vか日本語訳のところを参照ください。)曲はまったくアルバムと同じ。ただし、カップリングで9月4日にロンドンで行われたTubular
Bell Vのプレミアコンサートから前半の最後の部分が収録されている。ビデオに先んじてその様子が分かったのは貴重だった。録音状態もきれい。むしろSerpent
Dreamでのマイクのギターはライブの方がの調子がいいように感じる。The Innner
Childに続いてMan In The Rainが演奏されたのだが、このCDでは聴けないのがとても残念。ロンドンライブではCaraとは違う人が歌った。当日は大雨で観客はずぶぬれだったそうだが、このCDにその中で聞いてくれた人への感謝の言葉が記載されている。
右の写真はプロモーション盤でMan In The Rain1曲のみ収録。
Tubular Bells Vからのセカンドシングル。2枚別物で同時発売。発売前から収録タイトルを知って、聞く前からもうあきらめていたが、ワーナー移籍後乱発されているクラブミックスがまたも登場した。この手のミックスを毎回シングルで出すのはなぜか理解できない。とうていマイクファンが好む音からはほど遠く、マイク・オールドフィールドからもっとも遠いジャンルのミックスにしている。ファンの好み無視した粗悪なシングルと言わざるを得ない。マイク自身の手が加わったものが一切なく、オリジナルヴァージョンが収録されていないCD2に至ってはMike Oldfieldの名をクレジットすること自体、嘘ではないかとさえ思う。ジャケットだけは本当にきれいで、オリジナルの作品に使ってもいいくらいのものだからよけいに残念。きれいなジャケットに惹かれ、マイクを良く知らない人がジャケ買いして、マイクの音楽を誤解してしまうことが心配。ヴァージン時代の本当の意味のシングルがなつかしい。
Tres Lunasからのファーストシングルは唯一のヴォーカル曲To Be Freeだった。To
Be Freeはサイトでプローモーションビデオが公開されたり、このCDが早くから予告されていたりして、ファンの期待をそそっていた。しかしながら、不思議なことにこのシングルは大変に入手困難な状態になっている。ワーナースペインで5月にすでに発売とされていたものの、ヨーロッパをはじめ日本においても現時点で極めて入手が困難な状態になっている。それでもわずかながらも購入できている人はおり、まったく流通していないというわけでもない。事実自分もほぼあきらめかけていたのだが、HMVの通販で購入することが出来た。しかし、申し込んだ人すべてが購入できているわけではないようで、現時点ではHMVでも在庫切れと表示されているという不思議な状態になっている。通常マイクのシングルは発売直後であれば比較的入手は楽であるのに、今回このような状態になっているのはなぜだろう。ワーナースペインで発売され、スペインのものが日本に流通するルートが薄いからだろうか。それでも欧州でも入手困難なのは理解できない。
さて内容だがアルバムのボーナストラックとしてに収録されているTo Be Freeのradio
edit と同じヴァージョンがシングルヴァージョンとして収録され、あとはミックスヴァージョンが4曲収録されている。日本盤のボーナストラックに収録されているミックスのノーカットヴァージョンが2曲目と5曲目。あとそれぞれ同じミキサーによるヴァージョンが1曲ずつ収録されている。2曲目のミックスだけはアップテンポでマイクの原曲のイメージを大きく壊すことなく、安心して聞けるミックスで、アルバムヴァージョンよりも長く(9分29秒)楽しんで聴ける。他はいつものシングルのミックスと変わりなく、それほど気にするほどでもないだろう。ジャケットの裏側に歌詞が書いてあるのもシングルとしては珍しい。
Tres Lunasからのセカンドシングル。このシングルもTo Be Freeと同様に日本の大きなCDショップでも入手が困難であり、海外からの通信販売、あるいはたまたま見かけた偶然でしか購入できない状態になっている。インターネットが普及する前なら、このCDを入手することは出来なかったかもしれない。内容はTo Be Freeと同じミキサーによる同様のミックスが中心であるが、Thou Art In HeavenのRadio Editはアルバムヴァージョンとは明確に違うヴァージョンであり、またTo Be Freeのスペイン語、フランス語、ドイツ語ヴァージョンが収録されいるため、ファンにとっては絶対持っていたい一枚といえるだろう。ミックスのほうは2曲目がまあ聞ける程度で他はいつもの通り気にする必要のないものばかり。To Be Freeはすべてオリジナルと同様にJude Simが歌っている。言葉は理解できないが大変に上手で、さびの部分は英語に戻っている。Thou Art In Heavenの声がSally Oldfieldであることがこのシングルのライナーノーツで初めてわかった。
これは正規に発売されたものではなくあくまでプロモーション用シングルなのだか、ジャケットデザインはかっよく紙ジャケット仕様で、すごくきれいなシングルになっている。1曲のみの収録だが、これも、オリジナルとは異なり、アップテンポにアレンジされた、壮快感のあるイントロになっている。リズム感があるとはいえ、夢と希望が感じられるような曲調となっており、ああ、こんなチューブラーベルズもいいなあ、このままどんどん展開していって欲しいとさえ思えるくらい。このヴァージョンはTubular Bells2003のプロモーション用ビデオでネットで公開され、そのビデオはベスト盤 The Complete Tubular BellsにDVDとして収録されているが、CDとしてはこのシングルだけ。
Music of The Sphereのシングルだが、インターネット配信によるもの。Harbingerのイントロを基本に、アルバム全体のダイジェストのような雰囲気で楽しめる。良い雰囲気にまとめ上がり、シングルとしては面白いアレンジになっていて、ついつい聴きこんでしまうのは見事。 今までシングルを手に入れるのは、西新宿の専門店を彷徨ったり、ネット購入をしたりしてCDそのものを手に入れる喜びを味わっていたが、このように手軽に曲だけ手に入るのは、便利とはいえ、なんとも味気ないといわざるを得ない。