イベントレポート

“ささきいさお”ミニコンサート&サイン会

ミュージックファイル・DJイベント 佐々木功−40th Anniversary Event


“ささきいさお”ミニコンサート&サイン会

 2000/12/17(日) pm1:00〜 at LaOXホビー館6Fイベントホール



 私は開演ぎりぎりに着いたのですが、前から2列目に空席があったので、そこにすわってしまいました。(遠慮のかたまりだったのでしょうか(^^;)
客席の後ろや横の通路には「press」のバッチをつけた人がたくさんいました。

 まもなく、開演の時間になるとヤマトの歌が流れ、「いさおさ〜ん」という掛け声で、功さんが登場しました。大きなひじあてがついたジャケットを着ていました。「何十年も前を思い出しましたね〜」と照れた顔でした。

最初はタイピングソフトの話です。
佐々木さんは真田さんの射撃練習から進んでないので、先の場面をまだ見てないそうです。
斉藤の声は忘れてしまって、いろいろなパターンをやったら、スタッフの人がそれですよっと言ってくれたそうです。でも、スタローンが入っちゃったと言っていました。(私はデスラー艦の白兵戦で斉藤を死なせてしまったのですが、そのときの声がカッコよかったです)

司会の方が会場に「質問ある人いませんか」と言ったとき、
佐々木さんは「○○のこと以外なら何でも答えますよ」と、ちょっとヤバイことをおっしゃっていました。

大阪から来てるという方が、新ヤマトで佐々木さんがどのようにかかわるのか、質問していました。
歌は、佐々木さんが歌うということを松本先生が確約してくれたそうです。そのままの曲を使うにしても、歌詞は「イスカンダルへ」行くわけではないので、佐々木さんとしては、違う歌詞を作ってもらえたら…とおっしゃっていました。以前にいさお系の掲示板で話題になっていた3・4番のことにもふれていましたが、やはり阿久先生のものではないので使えないようです。
声は艦長という話もあったけど、斉藤始の子孫になりそうだということでした。

他には、国際的なアニソンのコンテストでヤマトが一位になったという話や、
40周年記念盤の紹介の時、邪邪丸さんのいさおロボの話もしっかりされていましたよ〜。

それから「真赤なスカーフ」と「宇宙戦艦ヤマト」を歌われました。
歌う直前まで、スピーカーの説明をしたり、 昨日「オールディーズ〜」を見て、今朝「題名のない〜」を見てきたので眠いと笑わせていましたが、「真赤なスカーフ」のイントロが流れると場内の空気ががらっとかわり、ゆったりたっぷりとした声が会場いっぱいに流れ出しました。私は、声の振動が伝わるほど至近距離で聞けたので、感動で震えがきそうでした。歌が2番の「旅立つ〜」に入ったあたりから、声がどんどんどんどん大きくなっていって、私は振動を体全体で受けていました。いつまでもこのままでいたいと思っていました。幸せいっぱいでした。やがて終わりちょっと喉休めのトーク。最近はキーを半音下げているけど声が出ないからじゃないよとおっしゃってました。本当に原曲キーでも声が豊かに響いてました。「声がひっくり返ったらふねが転覆しちゃうもんね。ヤマトみたいにまた飛び立つならいいけど…。」と笑いを取ったところで「宇宙戦艦ヤマト」が流れました。これはタワーレコードの時とはちがってオリジナルのだったので、テンポが軽快でした。会場の手拍子につつまれて楽しそうに歌ってらっしゃいました。

サイン会が始まるとき、ふと、何にサインしてくれるんだろうと思いました。そういえば、入場するときに40周年記念盤のチラシをもらってたので、これにサインしてくださるのかしらと思って見てみると、歌を聞きながら握りしめてたので、くちゃくちゃになって、しめっていました。(ごめんなさい邪邪丸さん…)ぼろぼろの紙を佐々木さんに差し出すところが頭に浮かんできて一人でパニックしてしまいました。でも、やがて用意された机の中央には色紙の山が積まれて、フチの金色がきらきらしてたので、ほーっと息を落ち着けました。こんなにいい紙にしてもらえるなんてありがとうございます。何を話そうか必死に頭を巡らせたのだけど、すぐに順番が来てしまったのでたいしたことも言えず、大きな手で握手をしてもらいました。


ミュージックファイル・DJイベント 佐々木功−40th Anniversary Event

 2000/11/23(木・祝)pm2:00〜 at タワーレコード新宿7Fイベントスペース


このページの写真はいさお企画様の許可を頂いて掲載したものなので、
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リハーサル  トークイベント

 

イベントは2:00からでしたが、1:00よりリハーサルがあると聞き、「いさおランド」のひとみさんをはじめとする一行は、12:30に現地で待ち合わせました。私はほとんどの方と初対面でした。
 舞台が出来上がった頃、イベントスペースの前に移動すると、すでに取材の記者の人が数人最前列で、カメラを準備していました。
功さんがサングラスをかけて会場入りされました。(残念ながら私はその姿を見逃してしまいました…)


<リハーサル&記者の質問>

まずは、音合わせの「宇宙戦艦ヤマト」。軽い感じで歌ってましたが、声は驚くほどびんびん響きます。その声に、ぞくぞくと人が集まり、リハなのに、すでにイベントスペースの前は人だかりになっていました。
伴奏は「宇宙戦艦ヤマト’83」だったので、歌い終わって功さんは「ずいぶんゆっくりだね〜」と言っていました。

次に、記者向けの写真撮影タイム。功さんは2つのCDを両手にもって微笑んでいました。
その間、司会の高島さんがジャケットについて説明をしました。
「ファンの方がCGイラストで作ったいさおロボという新キャラクターでございます。」思わず、「みなさ〜ん、邪邪丸さんはここですよ〜」と叫びたくなりました。

次に質疑応答。まず、高島さんが例題的に質問をしました。
「デビュー40周年を迎えて思うことは」と聞かれて「40周年を迎えてなんかしようとは考えていなかったのだが、高島がやろうやろうと言うもんだから…」。と照れるいさおさん。「いつかシナトラみたいな歌手になりたかったので、シナトラをめざすいいきっかけになったと思っています。」
その後、デビューのきっかけ(自作のオーディオを鳴らすため…)とか、アニメを歌うきっかけ(タツノコのパーティーでガッチャマンの歌を歌ったら…)など、ファンにとってはおなじみの話が続きました。
最後に、初めてというインストアライブの感想を聞かれ、「お客さん恐怖症で、間近で歌うと照れてしまうんですよ。舞台ではライトがあたると客席が暗くて見えないのであがらないのですが…。」40年も歌っていてもあがるという話にびっくりしました。

つづいて記者の方からの質問です。その中で印象に残ったいさおさんの話です。
・ヤマトのタイピングソフトでは悪役を2つくらいやりました。
・昔アニメが好きで、今お酒飲む年になった方に聞いてもらいたい。自分自身でも、飲みながら聞きたかったんだけど、ちょうどいいのができて、ちょっとここんとこ飲みすぎ(功笑い)
・ジャズは楽器が少ない分、トリオはピアノとベースとドラムスが戦う。そこに歌が乗っかっていって何度聞いても飽きないので聞き込んでもらいたい。
・「ウルトラセブンのバラード」の詩、悔しい思いをして直したのを、原詩で歌おうということになってやり直しました。
ファンの方が私設のHPを何ヶ所か作ってくれて、その中に邪邪丸さんっていう方がいるんです、CG遊びで作ったのを彼(高島さん)が見て、これでジャケットいったら面白いんじゃないかって。僕もいいと思ってるんです。斬新なもの、遊び心ってユニークでいいと思いますよ。もうちょっと細工をすると歌に合わせて動く可能性も秘めてます。
・ジャズは黒人のノリで重めにのるんですが、打ち込みになれてジャストにのる癖がついてたので、ノリを重くするのに苦労しました。自分でやってみて、シナトラはうまいと思いました。オールディーズなどもやりながら合間にジャズの勉強もしていきたい。吉田正先生に、僕の音楽の基本はジャズだと言われたので、歌いこなせるようになったら歌謡曲もジャズっぽく歌ってみたい。

その後は囲み取材と言う形になって、功さんはぐるっと記者の人に取り囲まれていました。


トークイベント>

本番です〜。
高島さんの紹介で、再び佐々木さんが登場しました。「ULTRA SEVEN 99」のメロディーに乗ってかっこよく、でもちょっと照れくさそうな表情で…。

まず、高島さんが編集してきたオープニングやエンディングの映像を見ながら、功さんが歌ってきた歌を振り返りました。
CDにはない、効果音入りのお宝映像でした。映像を見ながら佐々木さんがコメントをつけていきました。ちょうど「グレイテストベスト」のインタビューを生で聞けたような感じでよかったです。最後はガッチャマンのアイキャッチで決まってました。

続いてジャズバージョンが会場に流れました。私は「トライアルベスト」をこの日に買ったので、前にラジオで聞いた「宇宙戦艦ヤマト」以外は初めてでした。前奏からは何の曲だか想像がつかなくて、流れるたびにどきどきしました。


I Need Your Love Tonight
 のりのりで歌ってる感じで、気持ちがよかったです。私はジャズというものを聞くのが初めてで、身構えていたのですが、この曲はすんなり入っていくことができました。フルコーラス通して歌ったもので無編集だそうです。最近の録音は一言とって編集することもできるがつなげたものは面白くないとおっしゃっていました。実力のある佐々木さんならではのお言葉です。
戦え!キャシャーン 斬新なアレンジという前評判だったので楽しみでした。オリジナルよりゆっくりめの感じで「ひ〜〜びけキャシャ〜〜〜ン」と佐々木さんが出ると、ドシャドシャドシャドシャーンとドラムの雨アラレ。すごいのがはじまるぞ〜〜って言ってるかのようでした。で、「うわさにきこえた〜」に入ってびっくり。なんと三拍子ではないですか…。しばらく呆然と聞いていました。一拍目に力がこもるためか、私の耳には意外にも和風な感じに聞こえました。大ベテランの佐々木さんがおっしゃった「人間やればできる。逃げてちゃだめ。トライアルだな」って言葉に重みを感じました。
レクイエム ピアノの刻みが都会的で素敵なアレンジです。ピアノの刻みが不協和音だったり、間奏後は小節数を数えても入りが難しいなど苦労話をされてました。アニメのアルバムでも最高一日に3曲しかとったことがなかったのに、今回のジャズバージョンは一日に5曲吹き込んだそうです。低いものから録っていって、「真赤なスカーフ」や「さらば友よ」のように声がかすれた方がいいものを後にするなど順番は考えたと言っていました。もとの曲は学芸部のオーディションで佐々木さんに決まったそうです。
青い地球 先に買った「グレイテストベスト」のジャケットに、「鉄郎も生身の人間だから50歳にも60歳にもなるんだよね。そう思って聞いてもらいたい」というようなことが書いてあったので、もっと、しぶ〜〜〜いアレンジを想像していました。実際は、軽いリズムで、昼下がりのフランスのカフェって感じでした。佐々木さんは「50、60になった鉄郎が俺さ、宇宙行っちゃった…。」という感じだと言っていました。楽しんでふんふん歌っちゃうと思うけどいいの?と聞いたら、クリヤさんはああそれですって言ったそうです。

ここで、再び高島さんが編集した映像を見ながらヒットソングを振り返りました。グレンダイザーから始まり、999が最後でした。
宇宙の歌は歌う人に宇宙観がないと広がりを歌えないとか、エンディングテーマの方が心情とか境遇とかを歌ってるので好きな曲が多いとか、宙明先生はロックを生かしてくれて曲が色っぽいとか興味深い話がありました。
最後は佐々木さんが一番好きとおっしゃっていた999でした。これを歌う前に、Gメンの海外ロケがあって、夜、羽田から飛行機がガーっと星の中に飛び立っていったとき、知らない役者・スタッフの中に入って不安だ、でもヨーロッパに行けてうれしい、そんないろいろな気持ちが入り混じっていて、鉄郎の気持ちもこれなんだなって思いながら歌ったという話が印象的でした。

ジャズバージョンの後半です。
宇宙戦艦ヤマト ベースがボンボンいってリズムがかっこいいです。作曲の宮川泰さんもジャズ出身なんだそうです。宮川先生は「一生懸命やってるのが伝わってくるよ。」とおっしゃっていたそうです。
さらば友よ これ最高ですっ。伴奏なしで「ながれぼーしの〜」と始まったときは、思わず胸の中でジョーーーーー!と叫びました。来年からジョーの命日はこの曲を聞こうと決めました。ジョーのことはともかくとしても、このアレンジは曲のイメージにぴったり合っているし、佐々木さんの枯れた感じの歌い方も素敵で、完成度がより高まったと思いました。佐々木さんも「俺が作った曲とは思えない。」と満足そうでした。俺の葬式にはこの曲を流してって言ってあるという佐々木さんに、高島さんは縁起でもないとおっしゃってました。クリヤさんからの歌い方のイメージは「酔っ払って」だそうで、佐々木さんは背もたれのあるいすにもたれて力が入らないように、入らないようにして歌ったそうです。ライブの最後に自分もお酒を飲んで歌ったらいい歌だなっておっしゃっていました。ぜひぜひ実現させてください☆「死を覚悟することは生きてることを大事にすることだ。いまの若い人は死を知らないから無茶するんだ。死は隠しちゃいけないと思う。」ってお話は、まるで昔の佐々木さんのラジオを聞いているような気がしました。
秘密戦隊ゴレンジャー 楽しんで歌ってるゴレンジャーって感じです。どうやって歌おうか、特に「エイエエイオー」をどうしようか難しかったとおっしゃってました。プレスリーの歌はどうしてこの譜面からこうなるんだろうと思うが、そういう意味での生みの苦しみがあったそうです。このノリで、どうやったらおもしろくなるんだろうって、自分の家で何回も何回も録音して、何回も何回も聞いたそうです。
スーパーロボットメドレー このアレンジが、私が聞いた感じでは一番複雑そうに聞こえるのですが、最初の音合わせの時にはすでにぴったり合っていたそうです。その後話はおたけびのことになりました。おたけびは追い詰められて最後に爆発して出るものだから必死さがなくてはいけないということで、歌の録音がすべて終わって、もう声がつぶれてもいい状態でとっているそうです。
真赤なスカーフ これもすごく素敵です〜。プロデューサのお方のもともとのイメージはこんな感じだったそうです。コンサートの後で飲みに行って宮川先生が弾くピアノもこういうイメージだそうです。宮川先生のピアノと言えば、最近発売された「交響組曲 新宇宙戦艦ヤマト」の中でソロで弾かれている「真赤なスカーフ」がロマンチックですごくよかったです。

このアルバムはスルメじゃないけど、噛めば噛むほど味が出るようにできているから、いろいろな状況で聞いてもらいたいとおっしゃっていました。

それから、他のHPでも皆さんがおっしゃっていた問題のシーンです。
高島さんが「スキャットをはじめてやられて…」と話をふると、
佐々木さんが、「どうやったらいいスキャットができるかなって、で、コーラ買ってきてって言って…」
ふんふん、そういえばロッキーの声を出すためには、わざとお酒を飲んで声を荒らすっておっしゃってたよなぁ〜なんて思っていたら、
「コーラを飲んで、スキャットさわやかコカコーラ、なんて、キヒヒヒヒ〜。」
予期してなかったので、一瞬何が起こったのかわかりませんでした。ここは、拍手をするところかなぁと、ためらいがちに手をたたくと、周りからもちらほら…。

高島さんは、何事もなかったかのように、「では、ファンの方へ一言」と話をすすめました。
「今回、アニメ世代の人が育って、高島がこういう仕事につき、デザインした人もファンの人という、皆さんの情熱で作られたのがうれしい。そういう世代の人と一緒に仕事ができるっていうのもうれしかった。腰を悪くして気孔をやってもらったら、腰もよくなったけど、気力も湧いて、気ってあるんだと思った。ファンの応援・声援、こうやって集まって気力をくれるって、大事なものなんだなということを思いました。これからも、皆さんのエネルギーをもらいながら頑張っていきますよ。当分「さらば友よ」なんてかけないから…」


最後に「宇宙戦艦ヤマト」を熱唱されました。
やはり、リハーサルよりも力がこもっている感じがしました。音は届けられませんが下の画像で、雰囲気をお楽しみください。


(このレポートはにゃこ様のMDを参考にさせていただきました)