No. 3/72区分(牡羊座11度〜15度)「支配」 現実に人を動かしている原理について学習する
人との関係は、支配する・されるという関係のなかで、把握される。理解や共感によってでなく、支配・被支配の関係のなかで、他者との逃れられないくらいの深い絆が生まれることを直感する。
牡羊座 11度
国家の支配者
10度までで個人的な生き方を発達させた人間は、この度数からは社会的、集合的、制度的な圧力に対してかかわるようになる。子供が学校に行くようになって、はじめて集団のなかでの人の在り方に気がつくように、ここではじめて集団性と個人の在り方の摩擦を感じる。とくに人をまとめ、力のある人間を中心にして集団が統率されていく現実、政治的な力に巻き込まれ、人を支配したり、支配されたりの関係に入る。権力への関心。ただし、牡羊座のこの度数は、まだ自我が明確に形成されておらず、ヨガでいうブラフマンなどの、マクロな宇宙的勢力との関係が切れない段階なので、この権力意欲が幼児的な衝動で発揮される場合もあれば、たとえば神道的な伝統に立って、神々という高度な力と合体した形で、権力的な立場に立つ、という特殊な意味も出る場合があるようだ。単純な権力衝動なのだが、単純すぎて、むしろ常識ではうかがい知れないものがある。