No. 37/72区分(天秤座1度〜5度)「人格」 変容の過程
自己をあたかも他人から見るかのように認知する。ひとつの個性の標本として、自分も他人も、公平な価値を持っている。この個性から、新しい人生が開けてくる。
天秤座 1度
多くの生物学的な形態の完全な標本の収集の中に、一匹の蝶が、細い針で突き刺されている
12星座の牡羊座から、乙女座までの前半サイクルが「個」の確立を主題にしているとしたら、天秤座以後魚座までの後半サイクルは、「集合性」のなかでの生き方の確立を主題にしている。その集合性のサイクルのはじまりのこの度数では、自分からみた自己像ではなく、人から自分がどう見えているかを、自分ではっきりと認識し、人から見える自分という人格像を受け入れることを意味している。自分を、他の多くの人のなかの一人にすぎないとみなすことが、この度数のテーマだ。客観的な自己像に気がつき、対人関係のなかで、この人格像に束縛されることを受け入れる。象徴のなかに描かれている細い針は、ひとつの意志をあらわしていて、ある目的で統一した自分像を確立すること。乙女座までの個人の主観的な意識へ自閉症的に閉じこもっていた人は、この度数ではじめて、他者との本当の意思疎通を実現することができるようになる。