No. 42/72区分(天秤座26度〜30度)「知恵」知の道の完成
物事に対する客観的な知識を追求し、誰に対しても、どのような状況に対しても共通の普遍的な理解に到達しようとする。
天秤座 26度
鷲と大きな白い鳩が、互いに姿を入れ替える
天秤座の最後の5度では、高度な理解力や洞察力が発達する。知識が知識にとどまらず感情や意志まで変質させる、というのが特徴だ。たとえばヨガには「知識の道」というものがあって、なんの実践訓練も祈りの修行もなしに、純粋に知識だけを求めて、最終的には他の進化の方法によって達成したものと同一の境地に到達することができるといわれている。26度から30度は、この知識の道といえる。鷲と鳩の象徴は、意志と愛とか、知と意志のような異なる資質、ときには相反する人間の諸能力が助けあい、その機能がおたがい入れ替わりをすることを述べている。知ることで、人間それ自身も変容してしまうような変化。これは知識が身になり、生きるようになるということだ。天秤座21度から、25度までの、自然界の力に乗るという流れが前提にあって可能な境地だ。