No. 48/72区分(蠍座26度〜30度)「王国」束縛と支配から逃れる手段
これまで自分を支配していた過去の心を、過去の人間関係を捨てることを通じて、切り離す。やがて到来する自由な個人の人生を創造するために、自分を支配している要素を清算する困難な段階。
蠍座 28度
自分の領土に近づく妖精の王
それぞれの星座のなかにあるサビアンシンボルは、鏡像構造になっていて、星座の入り口は、その出口と奇妙に対応している。つまり、蠍座28度は、蠍座3度の裏側なのだ。かつて、人と共感しながら、共につくり上げていった情感的な喜びが、個人の人格を形成していて、人はその体験そのものを具体的な面で忘れ去っても、心のあり方として残っている。だが、いつか自分に回帰したときに、この自分の人格は、かつて自分が育成し、創造したものだったことに気がつくのだ。作ったもののなかに、人は回帰する。自分が作ったとおりの家に住むのだ。妖精の王がもどるのは、かつて自分が作った家。自分の分というものを自覚し、それに満足する。蠍座で体験した情感的な人格を土台にして、人は射手座にむかうが、しかし、蠍座の時代の記憶は深層に蓄積され、それは忘れられることがない。この度数を持つ人は、神話などにも縁が深い。