No. 48/72区分(蠍座26度〜30度)「王国」束縛と支配から逃れる手段
これまで自分を支配していた過去の心を、過去の人間関係を捨てることを通じて、切り離す。やがて到来する自由な個人の人生を創造するために、自分を支配している要素を清算する困難な段階。
蠍座 29度
インディアンの女が、酋長に自分の子供の命乞いをしている
酋長は共同体の統合原理。インディアンの息子は、自由な自己表現を求めて、部族から去っていこうとする個人の自発的な意志。この2つのあいだに走る亀裂は、個人がなんらかの社会に属し、そのおきてに最後まで完全にしたがうということは現実には不可能だということを述べている。蠍座は、深い共同体との一体化願望であり、その拘束は厳しく、個人の積極的な新しい意志(子供)は、その拘束のなかでは殺されるのだ。この2つのあいだの亀裂を、祈りとか懇願とかで中和しようとする女性の力が強調される。蠍座の影響から脱出するのはもっとも困難な課題だといえる。したがって、この度数を持つ人は、自由を求めて、家族や社会から脱出しようとしても、大きな抵抗や、悲しい出来事に出会いやすい傾向がある。鏡像の裏側にあるのは、蠍座2度の、過去に対する激しい郷愁だ。