No. 12/72区分(牡牛座26度〜30度)「消費」社会の文化的産物を、人はどのように消費するのか
物質文化の豊かな開花を楽しみ、この伝統的にして、長い歴史のなかで培われた文化、芸術などを背景にして、自分の活動方向を発見しようとする。
牡牛座 27度
年老いたインディアン女性が、通行人に彼女の部族の工芸品を売っている
老年期には、集合性というか文化遺産は、再びそれ自身の力を発揮して、そのなかにいる個人それぞれの独自性とか、個人的な性格を強調するむなしい努力を凌駕して、その腹のなかに楽々とのみ込んでしまう。26度では個人がまだまだ元気で、文化や社会の生産品を利用していたが、こんどは27度では、個人の個人的な衝動が、文化の伝統のなかに吸収されているありさまが見える。自分が語りたいことは、文化そのものがしゃべっている。老婆は、黙って民芸品を売るだけだ。個人が平和的に、伝統回帰しようとしている姿。これは集合魂と合体するという見方も可能。若いうちはつっぱって伝統に反抗していたのに、年寄りになってから、神社まいりとか、迷信とかに素直にしたがうようになる変化に似ている。