No. 32/72区分(乙女座6度〜10度)「情念」 情感や情念に支配を受ける
情念、感情、性愛的な欲動に対しての識別力を発達させる。魅力や情愛に依存するが、この感情を突き詰めていくことで、真の客観的な自分を発見する。
乙女座 10度
2つの頭が、自分たちの影の外とそのむこうを見る
情念や情感に依存して生きる人は、その情念の呪縛から自由になれない。自由になろうとすると、いつかは自分がつかまっている情念的な実体を客観視しなくてはならなくなる。ある日、その人は、無意識からやってきた醜い恐ろしい姿のものに出会い、恐怖に打たれることになる。この度数は、情感の奴隷として、猶予つきで何者かに生かされていた人が、真の自由を獲得するために、苦しい橋をわたらねばならないことを意味していて、自分が発達させることを怠った、影の自己との合体をしなくてはならないプロセスを意味している。これはつねに永遠の課題だ。誰もが、自分の主観的な感情に支配された、個人的な人格から脱出するのに、このプロセスをたどらねばならないからだ。情感に支配された乙女座6度から9度までの眠りは、自分自身の逆さま像である影の実体に出会うことで、はじめてたたき起こされることになる。この度数は大きな気づきをあらわす。