No. 32/72区分(乙女座6度〜10度)「情念」 情感や情念に支配を受ける
情念、感情、性愛的な欲動に対しての識別力を発達させる。魅力や情愛に依存するが、この感情を突き詰めていくことで、真の客観的な自分を発見する。
乙女座 9度
抽象派の画家が仕事をしている
伝統的な生命エネルギーの表現方法に飽き足らない人は、ここで自分独自の表現方法を模索する画家として描かれる。彼は反抗的で、非妥協的な性格をしている。6度からつづいた権威や情愛への依存性を断ち切るために、自分に一番正しく、一番自由な表現とはなんだろうと、自己の深層にどんどん入っていく。この度数の持ち主の創作なり、仕事や活動は、こうした本当の自分の表現方法を確立したいという動機に裏づけられた模索の行動だ。だが、個人性の基礎を追求するあまり、葛藤とか自意識過剰な行動が強調されがちで、わざわざ奇をてらった表現、これ見よがしに強調された反伝統性を売りものにしてくる人もいる。感情をぶつけるような形の定まらない絵、不気味さを前面に出した暗黒舞踏や、わざわざ暗い側面を強調した作品などだ。シンボルどおり、画家にこの度数を何度か見かけた。芸術に非常に深く関係した度数だといえる。