DEMO TO UTOPIA


この文章は会報にのせた文章をオンライン化したものです。


A WIZARD,A UTOPIA STAR

March 23rd,1974 Arkon,Ohio USA
ELEMENT of CRIME elements-029/030

Disc 1
International Feel-Never never land-Zen Archer
It wouldn't have made any difference-I saw the light
A dream goes on forever
Load Canceller's Nightmare Song
Hello it's me
Piss Aaron
Heavy metal kids-Le feel internacionale
Utopia theme
Black Maria

Disc 2
Don't you ever learn?-Everybody's going to heaven-
King Kong reaggae-When the shit hits the fan
The last ride
#1 Lowest common denominator-Is it my name?
The ikon

しばらくのごぶさたでした。このコーナーをまたできるのをうれしく思っています。このCDは新年を少し過ぎた頃に発見しました。すでに年末発売のゴールドワックスの広告に載っていました。題名が少し安易だと思うのですが、まあいいか。  値段は5680-6300円 ジャケットも写真も(6人編成の)時代があっていて、(LP”Todd”リリースの数日前と本人がこのライブの中で言っている)センスも最近のものと比べるといい感じかもしれません。 音源はといいますと主にアメリカのコレクターの間に出回っているテープを元に作られています。すでにかなりダビングを重ねていたらしく、きっとオリジナルはきれいにとれていただろうと思うのです(たぶんFM)が、モコモコになっています。あとコピーされていく過程でカセットのA,B面の継ぎ目が増えていき、このCDの中で少なくても6ヵ所以上(Utopia theme後半、Load Canceller's、Ikon3ヵ所など)あり、ちょっと残念です。回転数は正常に補正してあるようです。この時期の音は数も少なく、曲、アレンジなど珍しいものも多いので一度聞く価値はあるとおもいますが。

おおまかなコンサートの構成は、前半がテープをバックにしたトッドひとり、後半が6人編成でやるものだったと思われます。去年あたりに出ていたDon Karshner's Rock Concertというアメリカのテレビ番組のビデオを見た人はわかると思いますが、そんな構成で行われていたようです。 この年の夏にロジャーが加入するまで、M.FROGをフューチャーしたキューキューという高周波の音が至る所で聞くことができます。でも"WHEN THE SHIT"などではかえってキーボードメインの感じでこの音が合っているようです。この曲は"INT'L FEEL"とメドレーになっていなくて、珍しい。あと特筆すべきものは、アイコンが全編インストで、やたら長いです。まだ完成していないような雰囲気で、中にはおのおののソロパートが入っていたりします。ソロの部分でさえあのキュウキュウとした音はバックで鳴り響いています。おもしろいのはトッドが最後の盛り上がり前でキーボードメインの静かなところでチューニングを始めてしまうところです。この頃はいつもこうだったようで、ワンマンぶりが少しでているかな? でもこの中で3度も音がとぎれてしまうのはとっても残念で盛り上がった雰囲気を削いでしまいます。本来はアイコンのあとにSons of1984,Couldn't,Slutなどもあるとこのテープを所有しているオランダ人はいっていますが、このCDではカットされています。最後まで真剣に聞くとかなり疲れるのは確実です。楽な日にゆっくり聞きましょう。

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