BORN TO UTOPIA


この文章は会報にのせた文章をオンライン化したものです。


ELEMENT of CRIME elements-033/035
Detroit,Michigan Nov.13,1973

Disc 1 61min31sec
International Feel-Never never land-Long flowing robe
It wouldn't have made any difference-
I saw the light
You donユt have to camp around
A dream goes on forever
Load Canceller's Nightmare Song
Hello it's me
Piss Aaron
Wailing wall
Heavy metal kids-Le feel internacionale
Utopia theme

Disc 2 60min19sec
Don't you ever learn?-Ikon
Black Maria
When the shit hits the fan-Sunset
Blvd-Ikon
#1 Lowest common denominator-Is it my name?-blues inst.
Hungry for love-Ikon
Just one victory


私がこのCDを発見したのが、3月9日何の予告もなくたてつづきのリリースです。しかも同じメーカーで先月に出たものより古くて、音も良い。音源は前と同様にコレクターの間に出回っているテープなんですが、限りなく当時の収録状態に近いままで保存されたという感じがします。ほとんどダビングされていないのでシャーという音や変な回転数ではなくほぼ正常です。(2枚目はすこし遅く感じられますが聞く分には影響ありません)これは収集家でなくても初期のトッドが好きな人やインプロビゼーションが好きなプロクレ系の人にお勧めできる商品です。新宿及び渋谷界隈では5880円から6000円で売られていました(当時)。

前半のワンマンショー部分は音がいいので安心して聞けます、サムエニの中の曲は明らかにカラオケなのですが、そのオケがレコーディングに使ったものらしくとっても古さを感じさせていい雰囲気を出しています。(特にハローイッツミーのエンディングなんか) 今回のメインは初期にしかプレイいなかった曲がいくつかあることです。"LONG FLOWING ROBE""YOU DON'T HAVE TO CAMP AROUND""WAILING WALL"などいままでライブで聞いたことのないものばかりで感動することまちがいなしです。突然ブチッと切れてあっ!と思うところもほとんどなく、La feel interncionaleは途中から切れてUtopia themeになってしまうところとIs it my name?のイントロぐらいです。 後半の特徴はというとあの超長編のアイコンはありませんが、他の曲のエンディングからアイコンの後半部分へ突入するパターンがやたら多いことです。なんでこんな曲からというのも多くトッドがちょっとこのころそれに凝っていたのかもしれません。M.FROGをフューチャーしたキューキューという高周波の音が今回はあまり前面に出ていないので、意識せずに聞くことができます。最後のJust one victoryは今聞くとまだ素朴で、6人編成のコーラスには違和感さえあります。

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