サイン会!!小坂俊史2 〜小坂先生2回目のサイン会リポート(2004.7.10 ブックファースト渋谷店)〜
- 2004/7/8 21:40 -

「当日券が出るかどうかはお約束できません…」
店員のこの一言に愕然とした。閉店間際のブックファースト渋谷店。既にサイン会の整理券は完売済みとの張り紙が出ており、当日券の有無について通りがかりの店員に聞いた答えがこれだ。

甘かった。コミックス発売からたった2日で整理券が全てなくなってしまうとは予想外だった。整理券がコミックス1冊ごとに1枚ずつ配られたとはいえ、最低でも75人がこの2日のうちにサイン会の整理券を手にした事になる。予想以上の人気ぶりに、うれしくもあり悲しくもある、そんな気分になった。その後、公式サイトで当日券が50枚出ることを確認。何としてもこれを確保すべく、対策を練った。

- 2004/7/10 7:00 -

サイン会当日。当日券を手に入れるための対策といっても、単純に開店直後にブックファーストに駆け込むしかない。普段の休日よりもかなり早起きし、身支度を整えた。ちなみにこの日の私は
・白の半袖ワイシャツ
・茶色のパンツ
・赤と紺のボーダーのネクタイ
といういでたち。仕事でもないのにこんな格好をしてるのは、ある考えがあっての事である。

- 9:50 -

ブックファースト渋谷店前に到着。入り口の前では30人ほどの人が開店を待っていた。この人たちが全員小坂先生のサイン会の当日券を狙っている人たちだとすると、うかうかとはしていられない。なるべく早く店の中に入れるようポジションを取った。

- 10:00 -

開店。入り口の前で待っていた人たちが一団となってエスカレーターに歩み寄る。その一団に混じって私も5階のコミック売り場へ向かう。しかし、2階→3階→4階と進むにつれ集団から結構な数の人が抜けていく。結局5階に向かったのは7〜8人ほどで、整理券は難なく手に入った。番号は159番。一旦店を出て、別の買い物に向かった。

- 13:45 -

サイン会開始15分前。ブックファーストへ戻ってきた。コミック売り場に張られていた当日券の告知は剥がされていない。ということは、当日券がまだ残っているということである。焦る必要なかった。

- 13:55 -

店内放送。
「新刊コミックスの発売を記念して、小坂俊史先生と私屋カヲル先生のサイン会を行います……整理券をお持ちの方は1階階段前にお集まりください…」
放送を聞いて1階に下りてみると、そこはもう、人、人、人。ただでさえ狭いブックファーストのフロアに大行列ができていた。さすがに2先生合わせて300人近くの人を集めただけのことはある。

- 14:00 -

サインの順番を待つ列に並ぶ。手すり側が私屋先生の列、壁側が小坂先生の列と2列に分かれ、整理券の番号順に1階から階段の上のほうに並んでいく。私のポジションは3階付近。そう広くない階段なので、2列に並ぶとちょっと狭苦しい。

ここでちょっと今回の合同サイン会のシステムを説明しておこう。
・サイン会の場所は地下1階の特設会場。
・店員の誘導で、5〜10名ずつ1階から地下1階のサイン会会場に向かう。
・サインは小坂先生、私屋先生が別々に行う。
・サインをもらう人は小坂先生、私屋先生の列にそれぞれ番号順に並ぶ。
・小坂先生と私屋先生の両方の整理券を持っている人は、まずどちらかの先生にサインをもらった後もう一方の先生の列の最後尾に並ぶ。
・「せんせいになれません」と「ハルコビヨリ」を両方買って小坂先生の整理券を2枚持っている人は、(a)1冊にちょっといいサイン(b)2冊に普通のサインのどちらかを選べる。 両方の先生の整理券を持っている人が多いのか、列に並んでいる人数は思ったよりも少なめ。私の前には70人ほどか。

- 14:05 -

小坂先生・私屋先生共同執筆の「サイン会のしおり」(私屋先生サイドのタイトルは「サイン会の友」)が配られる。前回のサイン会で配られた「サイン会のしおり」はB4二つ折りの4ページだったが、今回は共同執筆ということもあって8ページ立て。
小坂先生サイドは1ページ目のサイン会説明マンガ(ハルコと河田が説明)に始まり、「『せんせいになれません』20世紀の記憶」と題された過去の年表、「せんせい〜」と「ハルコ〜」のキャラ設定の経緯などで3ページ。私屋先生サイドも同じく3ページ。そして残りの2ページは、小坂先生が描く「ちびとぼく」と私屋先生が描く「ハルコビヨリ」!これはお宝。

- 15:00 -

へたり込む。前日までの寝不足に加え、並んでる場所は階段なので空調も効かない為、暑さにやられてしまった。店内で飲食はルール違反かなと思いつつも、カバンからミネラルウォーターを取り出して口に含む。

- 15:30 -

列が進み、やっと1階までたどり着く。冷房の風が入ってきて涼しい。

- 15:45 -

地下1階の会場へ誘導される。やっとサイン会の様子が見えてきた。
会場には2つの机が並んでおり、赤のテーブルクロスが掛かった机には私屋先生が、青のクロスのほうには小坂先生が着席。机の上にはそれぞれの単行本や飾り花が置かれていた。
会場と売り場はパーティションと仕切りロープで区切られているが、仕切りロープの向こうに、どこかで見たことあるような女性が。漫画家さんであることは間違いないのだが、顔と名前が一致しない。藤島・神奈川・あっきうの各先生でないことは分かるのだが果たして誰だったか…思い出せなかった。(後から思い出しました。こいずみまり先生でした。)

- 15:50 -

仕切りロープの向こうに、また見たことのある男性が。お店のスタッフや会場にいる竹書房の人に気軽に話しかけ、写真撮影禁止のはずの会場でバシバシ携帯で写真を撮っている。「誰だ?」と思いよく見ると、みずしな孝之先生だった。

- 16:00 -

いよいよ私の番。裏に名前を書いた整理券を「せんせいになれません」のコミックスの奥付に挟み、おずおずとスタッフの人に差し出す。 スタッフの人から手渡された整理券を一瞥する小坂先生。
「あ…」
どうやら今回も「がんばれ小坂俊史」の管理人だと気づいていただけたらしい。
「毎度お世話になってます。」
型通りの挨拶の後少しおしゃべりをする。
「いえいえこちらこそ。今日は当日券取ったんですね?」
「はい。朝一番で取りましたよー。」
「それはそれは。ところで、サインはどうしますか?」
「池田でお願いします。」
ここで小坂先生は私の服装を見てあることに気がついたよう。
「もしかしてそのネクタイは、池田のネクタイ?」
「そうなんですよー!ああっ、分かって頂けてよかったー。」
そう、今日の私の服装は「せんせいになれません」の池田をイメージしたもの。
「いや、ファンサイトの管理人たるものキャラのコスプレぐらいしないといかんのではないかと思いまして。」
すると小坂先生は
「僕も今日は河田のコスプレなんですよ。作者たるものキャラのコスプレぐらいしないといかんではないかと思って。」
とおっしゃるではないか。よく見ると今日の小坂先生の服装はグレーがかったダークグリーンの半そでシャツに、やや明るいグレーのネクタイ。確かに河田がいつもしている服装である。
「実はウチに半袖シャツが白いのしかなくて、私は池田にしたんですけど。」
「あ、ウチには逆に白いシャツがなかったんで河田にしたんですよ。」
おお、何たる偶然。キャラが被らなくてよかった。
「えっと、誰を描くんでしたっけ…?」
小坂先生、お願いしたキャラを会話の最中に忘れてしまった模様。
「池田でお願いします。」 ということで描いていただいたサインがこちら。直筆だと池田の情けなさっぷりがいっそう際立つ。
「ありがとうございました。これからもがんばってください。」最後に一言挨拶をして、会場を後にした。

理系の女性の皆さん、もし白衣を持っていたら次回のサイン会では是非着てきてください。「和泉ちゃんのコスプレです」といえばきっと小坂先生も大喜びでしょう。

〜Fin〜

[がんばれ小坂俊史 TOP]