20世紀を歩く

☆1923年・帝国ホテル竣工☆

 日比谷公園の前に建つ、日本を代表するホテル。外国からの賓客の宿泊施設としての使命を負って、まだ19世紀の1890年に開業。1923年の新館は、アメリカの建築家ライトが設計し、宮内庁と大蔵省の肝いりで建設された。お披露目当日に関東大震災に見舞われるというアクシデントがあったが、その後40年以上持ちこたえた。しかし1967年、震災の古傷に耐えきれずに解体。現在、玄関部分が、愛知県の博物館明治村に存在。

 さて、その明治村は、いわずと知れた明治時代の代表的な建築物を集めた野外博物館。本気で見ようと思ったらたっぷり一日がかり。どっしりとした構えの三重県庁舎やステンドグラスの美しい聖ザビエル天主堂などなど、これだけの威風堂々系をよく集めたもの。宇治山田郵便局など、小さくてしゃれている建築物もあり、総勢60余棟。内部には、その建物に関した資料などを展示、また企画展やイベントも頻繁に行っている。

 なお、本体のホテルの方であるが、いまでは割安な宿泊プランなども登場(JTBのパックだと1泊1万8000円ぐらい)、とくにレディスプランの人気は高く、100年以上経ってもなおそのブランド力を誇示している。


◆博物館明治村◆
愛知県犬山市大字内山1
TEL0568-67-0314
名古屋駅から直通バス60分
または名鉄犬山駅からバス20分

●BACK TO TOP PAGE●