20世紀を歩く

☆1927年・日本初の地下鉄が上野〜浅草に開業☆

 地下鉄東西線葛西駅の高架下にある地下鉄博物館には、
開業当時の車両やホームが展示されている。

 ホームは上野駅ホームの一部を移設し復元したもので、
説明板には“照明にも工夫をこらしてやわらかい雰囲気をつくっている”
旨、書かれている。なるほど、間接照明のなかなかしゃれたデザイン。
駅広告も当時の復刻だろう、時代性がうかがえる。
 当時、上野〜浅草間2.6kmを稲荷町駅、田原町駅の4駅で結んだ。
改札口はコインを入れると、十字を横にしたようなバーが回転する
ユニークなもので、これも実際に体験できる。
車内には入れないが、のぞき込むと、当時の乗客の姿も。

  

  

 この博物館の目玉は、地下鉄運転シミュレータだが、子どもで
押すな押すなの大盛況。なので、館内のパネルでも
じっくり眺めることにしよう。入り口脇の年表には
“1938(昭和11)年2月・五十三年来の猛吹雪のため地上交通は全滅、地下鉄のみ運転”
などとちょっと誇らしげに書かれている。
このころから荒天は地下鉄の面目躍如だったようだ。

 さて、ここのミュージアムグッズは、ずばりスライスレール。
地下鉄開通時に敷設した電源収集用の「サードレール」を、
スライスして売っている。レールの断面がゆがんでいるのは
長い間、電車のシューにこすられて磨耗したためだ。
スタンドや文鎮にも利用できるようになっているとのこと。1470円。
なぜここにあるのか分からないが、ちょうちんは630円。


◆地下鉄博物館◆
東京都江戸川区東葛西6-3-1
TEL03-3878-5011
地下鉄東西線葛西駅より高架下すぐ
10:00〜17:30(月曜休館)
大人210円・こども100円

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