当初、東海道本線の東京〜小田原・沼津間でよく使われていたので、“湘南電車”の愛称がついたそうだ。オレンジと緑に塗り分けられた車体は、黒や茶色の車両を見慣れた当時の人々の目には非常に新鮮にうつったという。
JR大阪環状線弁天町駅そばの交通科学博物館には、この80系電車の1号機が保存されている。この機種を皮切りに、電車列車全盛の時代に入り、特急列車などもどんどん電車化されていく。
その最たるものが現在の新幹線だろう。ここには、その80系電車が生み出したともいえる、新幹線電車の1号機も保存されている。
車内に入るとミニシアターがあったが、映画そっちのけで子供らが上を下への大騒ぎであった。そら、転ぶぞ…、ほら転んだ。
館内のレストランは食堂車がそのまま使用されている。カレーライス570円、ハンバーグ900円など。学校の春夏休みなどの多客時には駅弁の販売もあるそうだ。
なお、さきほどの湘南電車、普段は外から見るだけだが、日を決めて内部公開もされているとのこと。
◆交通科学博物館◆
大阪府大阪市港区波除3丁目
TEL06-581-5771
JR大阪環状線弁天町駅前
10:00〜17:30(入館は17時まで・月曜休館)