20世紀を歩く
☆1997年・消費税3％から5％へ☆
1989年から施行されていた消費税の税率が改正、4月から5％になった。ちょうど時期を同じくして宝酒造からアルコール分2％の缶入り飲料が発売された。+2％をもじって「プラニパ」というタイトルは、明らかにこの消費税改正に便乗してウケを狙おうとしたもの。自分で考えたのか代理店に言いくるめられたのか、思いついたときは“これでいける！”と確信したかも知れないが、税率アップがその後さして話題にもならなかったように、本品も半年も経たないうちに、さがさないと見つからないような商品に。不発の原因は、「消費税に敏感な消費者の神経を逆撫でした」「若い女性のフルーティ趣向にあわなかった」など、さまざま考えられるが、やっぱりこの一言につきる。“マズイ”。同社の缶チューハイに水を混ぜたような味です。お試しを。
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