野生の王国・アニマル邸江戸屋

 


 

 そのうえ、“日本ではここだけにしかない”と豪語するボンゴ(→)やビンドロング(↑)と称する珍獣もいる。

 しかも剥製の一部には値段がつけられている。ハヤブサ1万8000円、ラッコ10万円といった案配。


 しかし、いささかくたびれたシロクマの剥製75万円、ジャイアントパンダ4800万円に至っては、この数字に何か意味があるのかと思えてくる。

 昔、イギリスが香港を租借したとき、期間99カ年というのはほとんど「永遠」と同義で使われたそうだが、値札を見ながらそんな話を思い出した。

 写真にはジャイアントパンダである。だが、さらにその右には、巨大な天狗の面が写っている。


 なに、べつに驚くに値しない。この、さして広くもない倉庫には“神社”もちゃんとあるのだから。鳥居のすぐそばには西洋の鎧が、狛犬のように立っていた。


 そのうえ、境内(?)には、賽銭箱代わりのオオジャコガイ(これも珍重品)が置かれていた。


そしてさらに…