さきたま風土記の丘(埼玉県)

丸墓山古墳

二子山古墳
 鉄剣で有名な稲荷山古墳をはじめ、9基の大型古墳が密集している古墳群。これらの墳墓をめぐるように遊歩道が整備され、てくてく歩いていると結構広い。というのも、高さ20m近くある古墳を登り降りしたり、全長138mもあるというような古墳を、ぐる〜っと迂回したりしているからで、じつに歩きがいがある。
 武蔵国最大の前方後円墳二子山古墳(写真左)や日本最大の円墳丸墓山古墳などが次々と登場する。
 タイトル下の写真は丸墓山古墳。高さ18.9mは登ってみると意外に急勾配だ。晴れた日には、浅間山や富士山まで望めるという。将軍山古墳には、実物大の古墳の石室を復元した将軍山古墳展示館がある。

 駐車場のある県道をはさんで向かいにはにわの館。粘土をこねてマイ埴輪の制作体験ができるスポットだ(無料。粘土代のみ実費)。
 焼き上げを待つ埴輪が棚に陳列されており、眺めているだけでも楽しめる。一番人気は、やはり踊る埴輪だが、これはここの古墳群の出土ではなく、埼玉県江南町の野原古墳群から出土したもの。なぜか遮光器土偶もいる。お前は“土偶”だろう?
 ドラえもん型埴輪もいるが、最近の流行はやはりピカチュウ型か?

 「はにわの館」から奥へ進むと、左手にわらぶき屋根が見える。
 江戸末期〜明治初期の稲作農家・養蚕農家が移築展示されている。縁側だけで、中に上がれないのが残念。
 かたわらには「むぎこなし」などの麦作にちなんだ農具が置いてある。さすが、フライが名物の麦の産地である。

 そして、奥に鎮座しているのが公園の中心施設、さきたま資料館だ。
 鉄剣以外にも、古墳時代の甲冑や装飾品などが並び、当時の豪族の勢力分布図のパネルなどが展示されている。
 だが、この甲冑や装身具、当時の兵士の復元絵などを眺めているうちに、不思議な異国情緒を感じてきた。どうしても日本のできごととは思えない。鎌倉時代以降の「武士」の時代にしばられているからだろうか、なにかはるか遠い昔の遠い国の、三国志絵巻のような気がしてきた。
 ぽわんとした頭のまま、外に出ると、そこはごくふつーの“埼玉”であった。
 【さきたま風土記の丘】
  埼玉県行田市大字埼玉(さきたま)4834
  TEL048-559-1111
  入館料 大人50円(将軍山古墳展示館と共通)
  開館 9:00〜16:30(月曜及び祝日の翌日休館)
  交通 JR高崎線行田駅よりタクシー15分
  地図



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