オールドフィールドファンからのメール 2000

2000年にいただいたメール


Naokiさんからのメール2000年10月19日
初めまして、僕は大学二年生のマイナー系音楽マニア(自称)なのですが、地方なので、CDの入手にいつも血のにじむような労力を払わねばなりません。特にマイク・オールドフィールドの場合は新譜さえ、レコード店を何軒も、足に血豆ができるほど、回らなければなりませんでした。このホームページのおかげでもう僕に安息の日々は戻らないでしょう。でも、やっぱりAmarok最高ですよねえ。購入して1ヶ月、もう30回はききました。メールのアドレスにもいただいちゃいました。あれだけアコースティックかつ壮大、ノンジャンル、エキサイティングな音楽はこの19年聴いたことがありません。感動の一言。これだけ言いたかったんです・・・。特に前半の、ずっと後に繰り返される主題の、提示部分のギター。(パッパッパーパッパラパッパーっていう)あれだけでご飯が三杯はいけます。次に、やっぱり後半20分、T・Bを彷彿とさせる鐘が明るいメロディをなぞって、アフリカのコーラスも加わって怒涛のクライマックスへとなだれ込むくだりは、第九という形容も決して大袈裟ではないはずです。周囲のひとは、「わけがわからない」(特に妹は嫌がる)といっていますが、ここでは密かに感 動している(ハズ)。やっぱ多重録音という手法が彼の魅力を一番引き出すのではないかと思います。この作品、密かにアディエマスのアイデア(スキャットの部分とか)のもとになったのでは・・・。と感じたのですが、どうでしょう。でも、これだけの名曲でもファンの間じゃ評価が別れるんですねえ。あと、今時のクラブ・ミュージックファンにも、絶対オススメ。大体マイク自身イビザ島に居るっていうし。以上、散漫になりましたが、よんでくれればうれしいです。これからも、このHPはチェックします。これからもその熱意で若いファンをふやしていってください!
Naoki

amarok@theia.ocn.ne.jp


兵藤正人さんからのメール2000年10月17日
こんにちは。マイク・オールドフィールド・ファンの22歳の学生です。この年齢で、マイク・オールドフィールドファン、というのは結構珍しいのではないのかなーと思い、新しいファンの1人としてメールを出させて頂きました。僕がマイク・オールドフィールドを知ったのは、ホール&オーツのFamily Manのカヴァーからでした。小学校5〜6年生からお小遣いをためていろいろと洋楽のCDを買いあさり、そのつながりで幅広いジャンルの音楽を聴くようになって、高校1年の時にマイク・オールドフィールドに出会いました。初めて買ったのは輸入版The Best of Mike Oldfield Elementsの1枚組のCDでした。もちろんFamily ManのはいっているFive Miles Outを買おうと試みたのですが、なんせ日本版廃盤、近くのCDショップにはマイク・オールドフィールドの棚には2〜3枚しかCDがない状況で、しかも田舎で(滋賀県に住んでいます)輸入版の普及もあまりしていなかったので、京都のお店で何とかこの1枚を手に入れました。当時全く無知な僕は、このCDのせいで彼はポップなピアニストだと信じ込んでいました(インナーにはピアノの前に座るマイク・オールドフィールドの写真があったものですから・・・)。そのため、なぜジャケットにギターが?と思っていたのです。そのうえ映画エクソシストの存在も知ってはいたものの、彼の曲が使われていて、しかもその曲がとんでもなく有名な曲だとは全く知らなかったのです。ある意味邪道な入り方で彼の作品に出会ったことになります。その後、色々と情報を集め、彼がマルチ・プレイヤーであり、これまでにたくさんの作品を残している、ということを知るに至ったわけです。このHPのレヴューにもElementsにたいする初心者の危険性が述べられていましたが、恥ずかしながらまさにこれを地で行ってしまいました。ここしばらく彼の音楽から離れていましたが(っと言うか、かじって いただけなんで)、なんとなく発作的に今回ヴァージンのリマスター・シリーズを一挙にそろえようと、海外のショップから購入しました(このHPを知る前だったので、レヴューを読んでちょっとがっくり)。さて、このリマスター・シリーズのAmarokのライナー・ノーツに興味深いことが書いてありました。ご存知だったらすみません。
“Speaking to a Dutch journalist soon after Amarok's release, Mike commented on the title; 'it doesn't have a real meaning but it's similar to many Gaelic words, like those for morning or happy, And if you split the letters up, you get Am-a-rock...it could mean; am a rock. Maybe that implies I don't want to change anything by following trends.' ”
まさにこの文は当時の彼の心境を表していたものではないかなーと思います。Amarokは、「我、石のごとく堅固なり」ぐらいの意味ではないか、とひとりで思い込んでいます。時代に左右されずにわが道を行く。Amarokが僕の座右の銘になりそうです。最後に、大学の卒論において60年代〜80年代イギリスにおけるロック・ミュージック(ここでは総括的に)とユース・カルチャーの関係を題材にするつもりなのですが、偉大なイギリス出身のミュージシャンのひとりであるマイク・オールドフィールドのユース・カルチャーに与えた影響、もしくは彼の音楽に表われる当時のイギリスの文化、社会情勢について自論をお持ちでしたらぜひお聞かせください。長々とすいませんでした。


l970894s@ryukoku.seikyou.ne.jp


A.Y.さんからのメール2000年10月4日
こんにちは、はじめまして。私は、A.Y.と申します。現在32才です。マイク・オールドフィールドのホームページを拝見して、メールをさしあげました。私も、以前から彼のファンで、時々いろんな方のホームページなど開いてみていましたが、ハセガワさんのように、とても詳しく丁寧なものはみたことなく、こうしてメールを差し上げるほどの気持ちにはなりませんでしたが、今回は、なんかとても楽しい気分にしていただけたので、つい、私の気持ちをお伝えしてみたくなりました。私が、彼のファンになったのは15才のころで、初めは兄が聴いていたINCANTATIONSでした。毎日のように私と兄とでかわるがわる聴くものですから、レコード盤がすりへって白くなってしまいました。当時は高校生でしたので、アルバイトをしてレコードを買い集めました。大人になって、働くようになったら彼のCDを全部集めようなんて思っていたものです。実際には、全部はもっていないです。お金を持つようになると、いつでも買えるような気がして、何となく過ごしてしまったんでしょうね。今でも大切なレコード盤は、やっぱりBOXEDの4枚組でしょうか?たしか、輸入版のセールか なにかで購入したんですが、うち3枚は、すでに所有していたので、すこしがっかりしたのを憶えていますが、ハセガワさんの企画版の解説をみて、もう一度聴きなおしてみようかと、思っています。CDでは、サリアンジ−の復刻版が、ちょっとレアな感じで、気に入っています。とてもトラディショナルな雰囲気が大好きです。(私は、ケルト音楽もすきなので。)彼の曲調は、とても特徴的でほかのミュージシャンのCDを聴いていて、オヤ?と思うことがありませんか?そんな時はクレジットをみるとたいてい彼の名前が入っていたりしますよね。けっこう意外だったのは、90年頃のミッシェル・ポルナレフのCDで彼の名前を見つけたときでしょうか?そんな時は、あら、やっぱり、なんて一人でニコニコしてみたりして・・・・・・。ビデオもいくつかは所有していますが、話している姿はなんか不思議なようなうれしいような感じです。以前は、時々キーボードマガジンなどでインタビュー記事をみかけたりしましたが、最近は私の方が忙しく、さっぱり彼の話題にふれる機会がなく、今回ハセガワさんのおかげで、楽しい時間ができました。今は、家庭の事情であまり外出などもできず、家です ごしてばかりで退屈でさみしい思いをしていた私にとって、一番の楽しみになりそうです。気分は10代のころにもどったみたいです。なかなか時間がとれなくて、ホームページのほうは全部拝見していないんですけどこれからの楽しみに、徐々にみさせていただこうと思っています。これからも、ハセガワさんのホームページに期待しています。


松原 敦さんからのメール2000年9月28日
はじめまして。私が最初に買ったMike Oldfieldの作品はIncantationsでした。多分それまでにTubular BellsをFMなどで聴いていたのだと思います。中学生だった私にとって2枚組のLPを買うというのは大きな冒険でしたが,大事なLPの一つになりました。次に買ったのは大学生になってFive Miles Outです。それ以外の作品は友達から録音させてもらったりして聴いていました。その後のアルバムも歌物も含めて好きだったのですが,Amarokにどうしてもなじめず,そこで途絶えてしまいました(その後,結婚したこともあり,この手のものを聴く時間がほとんどなくなってしまいました)。Tubular BellsのIIやIIIが出たのは知ってましたが,何となく2番煎じ,3番煎じではないかと敬遠していました。 最近,ふとしたことから「Mike Oldfield Review」のページを見つけ,なつかしく読ませていただきました。久しぶりに新しい作品を聴いてみたくなり,The Millennium Bellを買いました。よかったです。またAmarokも聴いてみようと思います。では


藤木明さんからのメール2000年9月3日
最近ここ5年ぶり位にMike Oldfield に目覚めました。正直言ってXXV以降CDも買ってなかったです。彼を知るきっかけはThe Songs Of Distant Earthでしたが、さかのぼって アマロックを聴いた時の感動は… 思わずオーディオの道に深くのめり込む程でした。あのアルバム(アナログ盤)はオーディオを追求すればするほど新しい発見があります。なぜこんなに音がいいのだろう。最近はじめて「遙かなる地球の歌」のライナーノーツを読んで、アーサーCクラークのコメントがあることに驚き、さらには建築を学んだ私にとって驚くべき接点 バックミンスターフラーの名前が出てきた事に再度驚いています。フラードームを応用した建物を構想中の私にとっては思わぬ接点ばかり出て、怖いほどです。
藤木明


中木 由香里さんからのメール 2000年8月23日
もうあれから20年が経ってしまいました、当時かな〜り若かったワタシは友人が誘うまま唯一の日本公演にゆきました。その頃は名前しか知らなかったのですが・・・そして魅せられてしまったのです。ちょうど”Five Miles Out”がリリースされた後でした、あの頃のアルバムはマニアックなファンにはあまり評価が高くありません。どうしてもTubular Bellsや三枚目(ワタシハカッテニソウヨンデマス)の評価が高い、三枚目メッチャいいと思うけど、あの頃のUKの状況を鑑みると(ムロンスンデタワケデハナイガ)Q2からの”Taurusシリーズ”はスゴイと思うのです、「イチバン!ギターのフレーズが細かい」ギター的にはアブラがノリキッテいたのではないかと・・・若い頃は「イイナァ〜」と思ってもお金がありませんでした、あのコンサートで何にも買わなかったのがとっても心残りです。レコードも全部があるわけでもありません”Five Miles Out”のピクチャーレコード(CDはある)はホントに欲しい!!情報があれば教えて下さい。もう一度コンサートにゆきたい、日本では無理でしょう、イギリスにゆきたい!!情報があれば教えて下さい。よろしくお願いします。そして今日も大好きな曲、”Five Miles Out”を聴きます、これはもうバイブルです。
PS 私の古くからの友人が京都市内でアイリッシュバーを開いてます。彼は私の影響を多聞に受け、10年余前に開いたそのバーの名は「field」です。もし近くに行かれることがあれば是非訪ねてみて下さい。(モットモ彼はKクリムゾンの大ファンですが・・・)場所ですが、「烏丸錦東入ル」ですが・・・烏丸は京都駅からまっすぐ北にのびる通りで地下鉄が走ってます、錦は「京の台所」として有名な錦小路のことで、繁華街四条通の一本北です、地下鉄の「四条烏丸」から徒歩5分圏内でしょう。烏丸通りから東に(河原町方面)錦小路に入りすぐ(2F)です。
"Beer"yukari


松丸 剛さんからのメール「このHPでマイクの音楽にはまりました。」 2000年7月28日
はじめまして。DVDホームシアターを設置したため、DVD音楽ソフトをいろいろ購入していたときにマイクの存在に気付いた28の青年です。始めにTBU&Vのジャケットに目がとまり、かつライブ会場が自分の思い出の地であるエジンバラ城だったのでとても興味がわきました。それが2000年7月18日のことですが、まずどういう音楽なのかを調べることにし、hasegawaさんのHPに出会った次第です。HPの「マイクオールドフィールドの音楽」をまず読み、ますます興味が沸いた、というより「久しぶりにのめり込める音楽に出会えるぞ」という興奮を覚えました。hasegawaさんの文章には、とてもプライドが満ち溢れており、「そんなに感動できる音楽なのか」と胸がわくわくしてきました。私は、長年ブリティッシュロック全般を聞きこんできましたが、一番好きだったクイーンが現在の状況になってしまっているため、最新アルバムを待ち焦がれる気分を味わえない環境にいました。また、英国のバッキンガム・グリーンの広がる世界が大好きなので、「牧歌的」という日本人が最近使わないフレーズに共鳴し、「M・Oの音楽」を読み終えるころには、「今日、あのソフトを買う」決 心を固めていました。アルバムレビューと、ビデオの解説ものをすぐプリントアウトし、帰りの電車の中で読みこみました。そこには、DVD音源のすごさについて記載されており、ますます楽しみは広がったわけですが、本当に「TBU&V」は期待を裏切らず、今日メールを送らせていただく程にファン度が増しているわけです。そこで、今日の私のお願いは、まず最初にお勧めするアルバムについて教えて欲しいということ。次に「バイオグラフィー」をぜひいただきたい。ということです。とにかく、これまでマイク・オールドフィールドの曲は、DVD収録のものと、山野楽器で試聴した「XXV」しかない状態です。中でも、「Moonlight Shadow」「Man In The Rain」は、自分の好きな音楽性にjust fitしてます。TBUでは、やはりThe Bellのピアノのメロディにほれぼれします。TBVでは、「The Top of the morning」が自分の感性に響きます。以上、とりあえず現在私が感じている心境を簡単ではありますが書かせていただきました。どうぞよろしくお願いします。
松丸 剛
gomarumi@ga.mbn.or.jp


きじま こうさんからのメール 2000年7月25日
はじめまして。「マイク・オールドフィールド・レビュー」を拝見いたしました。アルバムやシングルの紹介ページで、バージョンちがいや聞きどころを興味をそそる形で文章にされているのをとても楽しく読みました。1曲が長いので、聞き比べはたいへんであったことと思います。(ちがうことはすぐに気が付きますが、どこがちがうか文章にしようとすると、たいへんであることはわたしにも経験があります。)"HERGEST RIDGE"のBOXEDバージョンについて、「小さくきれいにまとまってはいるものの、迫力に大きく欠ける」と書かれているのには、読んで初めて、なるほどそうだと思いました。わたしは、オリジナル盤のうねるような感じが散漫な印象を与えていると感じていましたので、"BOXED"バージョンを聞いたとき、アコースティックギターの音やコーラスがくっきり聞こえることに感激したものですが、“木を見て森を見ず”であったかもしれません。ところで、ケヴィン・エアーズのBBC放送用ライヴで、"TUBULAR BELLS" の一部分が演奏されていることはご存知でしょうか。"WHY ARE WE SLEEPING?" は、デヴィッド・ベッドフォードがアレンジしたと思われる拡大版になっており、途中で "TUBULAR BELLS"のパート2、16分30秒以降のモチーフがしばらく続きます。ギターとベースは、エアーズと持ち替えているようですが、ここではおそらくオールドフィールドが弾いているものと思われます。Kevin Ayers "TOO OLD TO DIE YOUNG" (Hux HUX006), 1998年発売 (2枚組のうちのDisc 1: Recorded 6/1/1972)以前、別の会社Windsongから、一枚ものとして発売されていたこともあります。ご存知かもしれませんが、ささやかなネタとして、ご報告いたしました。ささやかなネタと言えば、以前、Promsというイギリスのクラシック系のコンサートの中継を見ておりましたら、最終日のアンコールで、"Sailor's Hornpipe" が演奏され、たいへんな盛り上がりようでした。イギリスでは広く親しまれている曲なのかもしれないとその時思いました。「マイク・オールドフィールド・レビュー」を拝見したのは、最近、amazon.ukで、Duo SonareのCDを見つけ、内容について紹介しているページを探してのことでした。不思議なことに、このページを読んでから、あれこれオールドフィールド作品を聞いていましたら、知り合いから電話があり、「"OMMADAWN"というアルバムを探しているのだが」と言うのです。そっち方面には疎い人なので、普通にレコード屋さんで訊ねたら(国内盤が)廃盤だと聞いたとかで。輸入ものでよければ、新装盤が出ているよ、と話したのですが、なんで突然 "OMMADAWN" なのか、おもしろく思いました。80年以降の作品については、ほとんどまともに聞いていないという不届きなオールドフィールド・ファンですが、最近作についても、長谷川さんのページを参考に聞いていきたいと思います。(ほとんどあきらめている初期のシングル等についても、再燃させようかなと思いました)。それでは、失礼いたします。長々とすみません。ますますの充実を楽しみにしています。
きじま こう
BXQ02176@nifty.ne.jp
http://homepage1.nifty.com/hebon/


Morishige Nakadaさんからのメール 2000年5月21日
マイク・オールドフィールド。この人の名が私の中に記憶されてはや25年以上、そう、マイクが突風のごとくデビューしてから私の中に住み続けているのです。マイクの音楽にどれだけ感動し、癒され、共鳴してきたか。マイクの音楽がほろ苦い思春期からいまや初老を迎えようとしている私のこれまでの人生と共にあったと言っても過言ではないかも知れません。多くの方と同じでしょう、私がマイクの音楽に始めてであったのはかの"Tubular Bells"でした。中学校1年か2年か、とにかく当時はオカルト映画の名作「エクソシスト」が非常に話題になっていました。そして映画と共にテーマ曲として使われたTBの導入部がよくFMから流れていたのが印象的でした。当時はLP1枚買うことは余程の事がない限り無理なことで、お年玉で買うかなんとかお小遣いをやりくりしてやっとの思いで手に入れたものでした。映画はともかく(実はエクソシストの映画は怖いながらも感動したのを今でもはっきりと思い出すくらい大好きな映画の一つです)、あの印象的なテーマ曲をじっくりと聴いてみたいものだと思っていたのですが、当時サントラ盤として発売されていたものはマイクの音楽ではありませんでした。多分レーベルの問題で、オリジナルの物を収録できなかったからでしょう。それに聞くところによるとオリジナルの曲はなんと50分近いインストの曲で、マイク何とかという人が一人で作った曲だとか、だんだん興味は募るばかり、ぜひ聴いてみたいと思っているうち、地元のFM曲のリクエストアワーで全曲をオン・エアーしてくれたのでした。逃さずとばかりエア・チェックし、初めてふれる何とも言えない旋律と不思議な雰囲気にただ ただ打ちのめさせられたのでした。聞き込むうちに自分にとって青春の光と影と、そして厭世観と将来への不安に満ちたメッセージなのではないかと真剣に考えたものです。TBが本当の意味で、マイクにとって何を言いたかったのか、何を表したかったのかは未だに自分にとって謎ですし、いろいろな評論や人々の意見を聞いてもしっくりとこないのは自分にとっての第1印象があまりにも強烈で、それを自分としても言葉に出来ないからだと思っています。あまり時間をおかずに発表された"Hergest Ridge" ,"Ommadawn",どちらも凄い作品で、TB1とのトリロジーですでにマイクは伝説の人になったのだと思っています。事実、当時の私はそう思っていました。このトリロジーは私が思うに3つで一つの作品だと思うし、TBで表現しきれなかったより外向的な面がHergest Ridge、内向的な面がOmmadawnで表されているのだと自分なりに解釈しています。ただ次の作品、Incantations"が発売されるまでの間は当時の私にとってはあまりにも長いブランクで、事実"Crices"まで新しいアルバムを聴くことはありませんでした。ホール&オーツがファミリー・マンをコピーした時もマイクの作品と聞きながらもオリジナルの作品を聴かなかったのはマイクがポップな曲、まして唄入りの曲を作るなんて思ってもみなかったし、当時の自分にとってのマイクはまだまだ初期トリロジーでしかなかったのです。その頃はもうマイクは昔のマイクと変わったんだ、やはりあのトリロジーはあれで終わりだったのだ、そう思いこんでいました。それからも発表された作品は聴いてはいましたが、どれもこれという作品に巡り会うことはなく、周囲にマイクのファンも居なかったし、インターネットなどもない時代、マイクの何がいいのか、今度の作品はどうだのと話し合ったりする機会もなくただ月日だけが経ち、自分にとってのマイクはすでに過去の人となりつつあったある日、それはCDショップの店頭でTB2のジャケットを見たときでした。紛れもなくマイクの作品だというこ とは分かりました。さて、その作品はあのTBの関連作品?ベストアルバム?リミックス盤?と期待に胸を膨らませCDを手にした私はそれがTB2だということ、レコード会社を移籍したことを初めて知ったのでした。早速封を開け聴いたとたん、20年前の初めてTBを耳にしたあの時が自分の中でよみがえっていくのがわかりました。これだ、これを自分は待ち続けていたんだ。マイクはやっぱりマイクだったんだと。それからの作品、特にはすべてお気に入り、Virgin時代の作品も聞き直してみるとどれも珠玉の作品だと言うことを再発見。今、"Millennium Bell"に夢中になりつつ、やはりTubular Bells"はマイクにとってライフワークで、私たちにとってももはや自らの人生の投影なのかもしれないとやや大袈裟に考えたりしている今日この頃なのです。突然にメールを送りながらもとっても長いメールで申し訳ありません。よろしかったらお返事などいただければとっても幸せです。あ、そうそう、当方石川県在住の39才、しがない地方公務員、妻と2人の子どもと両親の6人家族。マイクの音楽の他にはコンピュータと車と映画と演劇(見る方ではなく演ずる方)が趣味の男です。これからもどうぞ、お見知り置きの程を。それでは、また!
Morishige Nakada <iammn@poppy.ocn.ne.jp>


星野昌次さんからのメール 2000年5月12日
初めまして、25年来のマイクの大ファンですが、よくこんなに調べたものですね、お礼を言いたくて。25年前、日本橋のワルツ堂でかかっていた音楽に驚いたのがオマドーンでした。はまりました。当時はクリヤーライトシンフォニーやキャメルやジャーマンロックなんかも聴いてました。彼のファンクラブがあるとは聞いていたのですがなんだかそういうのとは違うような気がしていました。とっても広い世界なのに自分のための私小説的音楽というか。心を空っぽにして彼のメロディーに泳げるというか。すべてのぞかせてもらい、楽しかったです。今繰り返し聞いているのは「ヴォイジャー」。一度聞いてつまらなくて何年もして改めて聴きだしてはまりました。7曲目と9曲目。これを聴くと最高の舞踏家のための音楽だと思います。大野一雄にこれで踊ってもらいたかった。天女のための音楽です。彼に近いケルトミュージックを聴きたいと思うのですがあまりにたくさんあってわかりません。このページでいつかまた教えてください。もう50を過ぎましたが、25年間、変わらずつき合ってきたのはマイクとあがた森魚の二人ぐらい、でしょうか(あと、イナガキタルホは30数年来のワ タシの男性としてのお師匠さんです)。彼の最良の音楽は、1つ1つの音の大小に差異がなく、音を紡ぎ、重ねていく作業のなかにとても無垢なインスピレーションを解放しているところでしょうか。豊かな旋律が繰り返されながら変化していく音楽は空中に消え去った音と決して断絶していないで今鳴っている音はすぐその前の過去の音を包みながら、常に内に秘めながら流れていく。それはとっても心地よい波動を与えてくれるのです。コマーシャル的だとかポップだとか、イージーリスニング的だとか、そんな批評こそ彼の音楽には似てもにつかない権威好きの人たちに返すべきでしょう。すてきな音楽はどんなものであれ、身体の気流を促して身振りや踊りを誘います。ハージェストリッチでさえも踊れるでしょう。それもディスコという、音に無理矢理からだを合わせるようなものではなく、音の流れに心の思考や価値観念を預けてしまって真っ白に遊べるのが彼の世界だと感じます。それで勅使河原三郎や山海塾や大野一雄に彼の音楽でおどってほしいなといつも思っています。デイスコグラフィーをみると未だ聴いていない作品が少しありました。また探し出す楽しみができました。余談ですが私のま わりには彼を聴いているものは一人、ムーンライトシャドウが好きな主婦が一人います。人に勧めてもなんだかよくわからないみたいで最近はあまり聴け聴けと友人にいいません。あと、私のお薦めですが、モーガンフィッシャーの古いレコード、いいですよ。この年齢になってCDウォークマンでマイクを聴いています。歩くのが楽しいですよ。くどくどすいません。これからも時々のぞかせていただきます。よろしく。
星野昌次拝


サクライ シンジさんからのメール2000年4月10日
あれは、14歳のころだったと思います。エクソシトのテーマ曲としてチューブラーベルズの冒頭の部分をラジオで聞いた時の、なんとも言えない衝撃。今でも言葉で言い表せないないのですが、心の中の眠っていた部分が突然呼び覚まされたような気持ちになりました。レコード店へ行きました。そこで、僕はとてつもなく大きな選択を迫られることになります。マイク・オールドフィールドのレコードを買うべきか、はたまた「エクソシト」のサウンドトラックを買うべきか。それまで、いわゆるプログレが好きだったので、1曲10分とか20分という大作には慣れていたけれど、レコードA面、B面で1曲というマイクのレコードを買うにはちょっと勇気がいりました。さんざん迷ったあげく、一度は「エクソシト」の方をカウンターに持って行きかけたけれど、そのジャケットの図柄にひかれてマイクのレコードを買いました。それから、来る日も来る日も、TBを聞き続け、これが真の音楽による感動だと思い、何度も涙を流しました。それから、しばらくは、とにかくマイクのサウンドが聞きたくて、ケビン・エアーズやデビッド・ベッドフォードのレコード、もちろんオーケス イトラルチューブラーベルズまで買って何度も聞きました。「ハージェスト・リッジ」は、TBに比べて新味はありませんでしたが、物悲しいフレーズに心を打たれて、愛聴盤の1枚となりました。けれどその時点までは、マイクは結局のところ、TBで才能を使い果たした、早熟の天才、一発屋くらいに考えていました。それから数年後、オマドーンを初めて聞いたときの感動は、TBに勝るとも劣らぬものでした。TBのような、驚天動地の作品を発表したあと、そのファンをさらなる感動へと導く彼の才能には言葉をなくしてしまいました。TBが天から聞こえてきた感動であるならば、オマドーンは、大地から、沸き起こってきたような感動でした。後にも先にも、聞き過ぎて、音がならなくなってしまったレコードはこれ1枚です。その後の「呪文」は、一般的な評価は少し低いような気がしますが、決し期待を裏切らなかった作品です。特に、終盤マディー・プライオアーとサリーのデュエットの所では、心が洗われるような思いでした。それから、マイクの作品は、どちらかと言えば、小品、ヴォーカル物へと変容していきます。素晴らしい作品はあるし、Moonlight shadowやTo Francoで新しいファンもできたたろうけれど、僕のマイクではなくなっていたような気がしました。原点回帰と謳われた、アマロックも、マイクの心がなんとなくザラザラしていたような気がして好きにはなれませんでした。Earth Movingとかは別にマイクが作る必要のある音楽とは思えませんでした。それが、再び僕のマイク熱に火を点けたは、やはりTB2でした。最初は単なる焼き直しものだと思って聞き始めたのですが、その考えは誤りでした。TBほどの作品のことですから、コンピューターの発達した現代、いつか誰かが、今日的姿で、もう一度TBを世に問わなければならない、そんな要請に応え、その最適任者であるマイク自身が成し遂げ発表された作品だという気がしました。そのクリアーなサウンドに打たれました。その後の作品はどれも大好きです。特に、マイクの音楽から、ブリティッシュトラッドに傾倒し、日本ケルト協会の会員ともなっていた僕にとって、「Voyager」は、よくぞやってくれたと喝采を送りたくなった作品です。そして、TB3、最後の楽曲、TBのエッセンスを踏まえながら、またしても、全く斬新なアイデアを盛り込み、新鮮なサウンドでグイグイと引き込んでいく彼の才能にあっけに取られ、10回くらい繰り返して聞きながら、どうしようもないほど、涙が溢れました。十代のころ何事にもセンシティブでした。だから、色々な音楽に感動し、そして涙を流していたのだと思いました。 事実、10年以上、CDを聞いて涙を流すなどという経験を忘れていました。それは、初めてTBを聞いたときのように、自分の内部にある新しい感情を呼び起こされたような経験でした。話は唐突ですが、実は、僕は洞窟探検家で、長年に渡って有名な秋芳洞の探検をして、次々と新洞窟を発見してきました。けれども、5〜6年、そんな活動からも遠ざかっていました。TB3により、僕の心の中の何かが呼び覚まされ、再び秋芳洞に挑み、6年ぶりに新しい洞窟を発見しました。自分の人生の色んな場面とマイクの変容していく音楽が重なり合います。今の自分の生活を僕はかつてないほど、愛しています。そして、マイクの音楽も同様に愛しています。マイクの音楽が、時代とともに、消えていく、単なるポップとしてではなく人々の精神に何かを与えるものとして愛され続けるのは、マイクの音楽は、彼の精神の苦しみから生み出されたものだからであるような気がします。人の心を癒すということは、人一倍、自分自身の心の苦しみと向き合うという作業があってこそできることだと思います。僕はマイクの生活などについて詳しいことは知りません。ただ幾度となく、精神的な危機に直面し、それを 素晴らしい作品を作り上げるという形で乗り越えてきたのだと思います。日本ではマイクのファンは多くありません。25年前、一緒にTBにしびれた友人たちも、オジサンになり、今のマイクについて知りません。彼らにTB2,3の話をしても、「まだ、チューブラー・ベルズやってんの」という反応しかかりません。こうして、ホームページで日本にも多くのマイクの愛好家がいることを知って、ある種の孤独な魂が癒される思いでした。このページを作ってくれた、ハセガワさんありがとうございます。
質問:マイクに関するビデオなども紹介されてましたが、あれはどこで手に入るのでしょうか。

サクライ シンジ <GCB02362@nifty.ne.jp>


「かし」さんからのメール 2000年3月25日
初めまして、かしと申します。すごく充実したホームページですね。私は1985年(?)頃チューブラー・ベルズを聴いてそれ以来のファンです。シングル盤レビューを見て、IslandsやThe Time Has Comeが別バージョンである事を知って愕然としました。私も、マイクの曲は全部(ただのエディットを除く全バージョン)聴かないと気が済まないマイク狂なんです。「あの時買っておけばあああ」と後悔しまくっています。ところで、ワーナー移籍後のシングルに収録されているリミックスですが、私も何の期待も無くただマイクだから持っていないと気が済まないという理由で買いつづけています。99.99%期待していないんですが、もしかしたら良いアレンジになっているかもしれないと思うとやはり買ってしまうんです。それで聴いてみて「ああ、やっぱり」っていう感じです。 しかし、ワーナー移籍後のリミックスでも1つだけいいと思うのがあります。それは、Hibernaculum収録のMoonshine (Festive mix)/(Solution Hoedown Mix) です。この2曲、私は区別できませんが、時間が違う所を見ると長い方は反復が多いとか同じ所が何回か出てきたりするのでしょうか。私はマイクのユーモラスな所が魅力の一つだと思っています。例えばTB2でTattooで盛り上げておいてAltered Stateにきて、初めて聴いたときは思わず「なんじゃこりゃ」といいたくなるような展開を見せるなど一筋縄では行かない所なんかが私は大変気に入っています。あと、The Lakeの終わりの方の盛り上げておいて急展開する所(子供の声のサンプリング(?)の様な感じでトゥトゥートゥトゥーと入る所、分かりづらい説明ですみません)なども同様です。Moonshineのリミックスの2曲も最初はHasegawaさん同様嫌いでしたが何回か聴いているうちに面白いと感じるようになりました。他のリミックスについては何度聴いても好きになれませんが。話は変わりますが、先日初めてTerry OldfieldのCDを買いました。 『Spirit Of Africa』というタイトルですが、これは非常に素晴らしいです。お勧めです。『Hargest Ridge』,『Ommadawn』,『Incantations』にも通じる所があります。これらが好きなら多分気に入るでしょう。 私の去年買ったCDのベストワンです。ちなみにまだ『The Millennium Bell』は買っていません。アーティストの来日を決定するのは国内盤の売れ行きが重要だとどこかで聞いた事があるからです。マイク位の大物だと多分あまり関係ないとは思いますが。取り止めのない内容を長々と書いてしまいました。これからもたびたび拝見させていただきます。


jun-ichi kurobuchiさんからのメール2000年3月16日
私は小学生時代は山口百恵ファンでありましたが、中学一年にカーペンターズ・ビートルズに出会い、それ以来ずっと洋楽オンリーで現在に至っています。パンク/ニューウェイヴ ハードロック/ヘヴィメタル、ダイアナ・ロスからラーセン=フェイトンバンドまで結構幅広く聴いてきました。Mike Oldfieldと は高校一年の時“Guilty”(live)がはじめての出会いでした。とても耳に残るフレーズが印象的であり、今でも大変好きな曲です。またハードロック/ヘヴィメタルが今もベースとなっていて、Dream TheaterやFair Warning、Iron Maidenあたりが大好きです。Mike Oldfieldの「Tubular Bells U」アルバムもたいへん気に入っていますが、「Five Miles Out」アルバムが今でもベストです。長谷川さんのHPやinternetのおかげで輸入盤でしか手に入らない、聴くことができない音源に巡り会うことができ、本当にうれしいです。今後も貴重な情報をお願いします。
大したことではないのですが、毎日聴いている中で発見しましたのでお知らせいたします。
 1)Moonlight Shadow のエンディング(フェイドアウトしていく部分)が2通りあります。
@“Far away on the other side”で終わるパターン   「Complete MO:LP・CD」、「Elements box set」、「XXV」
A“But she couldn't find how to push through”で終わるパターン 「Crises:LP・CD」、「Moonlight Shadow 12inch」、「Amiga Quartett 7inch」
2)「Boxed」の Ommadawn パート2のエンディング(On Horseback に入る前)の部分では他の音源にはないコーラスが入っています。
以上2点です。些細な違いではありますがこれに気づいたときは感動しました。今後また新たな発見がありましたら、お知らせしたいと思います。

名前:jun-ichi kurobuchi 現在37歳
岩手県 沢内村に住んでいます。
jun37hmj@d1.dion.ne.jp


和田英之さんからのメール2000年3月9日
第3回シンポジュームを楽しみにしております。“Mike Oldfield Review”と“おまどーん”をみて今回のシンポジュームを知りました。以前より(と言っても10年くらい前ですが)マイクの大ファンで、まわりに知っている人間もいない状態でしたので、もっと早くインターネットでマイク関連のホームページを知る事ができればと思うととても悔しいです。思えば、マイクを知ったのは、高校生の時です。その頃私はHM/HR系やプログレにはまっていました。曲の内容と言うよりも難解な詩や音楽、ジャケットが気に入っていました。ちょうどその頃、図書館でレコードを借りていた時にマイクのレコードジャケットが目に入ったのです。それは、“QE2”でした。とてつもなくシンプルなジャケットに興味を覚え、そのジャケットにかかっている日本語の垂れ幕(と言うのでしょうか)に、若かりし頃のマイクの写真がついておりその神経質そうな顔がやけに天才に見えたのです。こいつは面白そうな音楽かも知れないと思った僕は、早速家に帰って聴いてみました。初めて聴いたタイプの音楽で一度聴いても理解できず、すぐに返却してしまったのですが、後日図書館に行った時に又あの顔が目にう つり、なんとなく借りてしまったのです。思えば、この2回目に借りたことがきっかけでここまで中毒症状になるなんて思いもしませんでした。それからすぐに“QE2”と“Tubular Bells”のCDを買い、更にはまってしまい、今日に至っています。私の好きなアルバムは“Ommadawn”,“Tubular Bells”“Tubular Bells 3”等たくさんありますが、どちらかと言えばマルチプレイヤーの本領発揮ともいえるインスゥルメンタル音楽が好きなので、80年代の頃のアルバムよりも初期三部作や最近のアマロック以降の作品が好きです。でもマイクの音楽は、なぜ、聴けば聴くほどはまってしまうんでしょうか。グルメ世界のラーメン二郎(たとえがわるくてごめんなさい)みたいなもので、一種の麻薬に近いものがあります。でも日本全国にこれだけの麻薬中毒患者がいるとは思いもしませんでした。皆さん、もっと患者数を増やしていきましょう。
和田英之(hideyuki wada )
aaj33700@pop21.odn.ne.jp


濱中利信さんからのメール2 2000年3月9日
ご無沙汰しております。以前HPに寄らせて戴いた濱中と申します。この度は(と言ってもだいぶ前ですが)「ファンの集まり」のご連絡を戴きありがとうございました。現在のところ確実に「行ける」と言えない状況にあります。お返事をギリギリまで待って戴くとか、最悪当日参加する、なんてことが許されるでしょうか?もし管理の都合上ご迷惑でしたら言って下さい。次の機会を待ちたいと思います。また、以前「秘密の鞄」の感想を送るとお約束しておきながら時間が経ってしまい申し訳ありません。引っ越し等があり、バタバタしておりましたので、何卒ご容赦下さい。以下感想です。
非常に楽しく読ませて戴きました。語り口に気負いが無く、大変読みやすい文章だったと思います。ストーリーにも起伏があり、読み手を退屈させないという、簡単そうで実は非常に難しいハードルを見事にクリアされていて感心しました。ただ、欲を言わせて戴くと、下記の点が気になりました。(欠点と言うより、一読者がもっと膨らませて欲しいと思った点、と受け取って下さい)
1)登場人物達のバックグラウンドの説明不足
主人公の二人はともかく、他の登場人物達の心の動きや、その行動に至った状況をもう少し読みたいと思うところが多くありました。例えばピーターや真人の母親などは大変魅力的なキャラクターだと思います。それだけに、もっと前面に出してもいいと思います。折角のキャラクターが「勿体ないなぁ」という感じです。また、真人の血父を始め、いわゆる「悪役」側のことも、もう少し知りたい。小百合の夫と義母の関係とか・・・。
2)物語の緊張感
この点は作者の創造意図を踏みにじってしまう可能性があるので、表現が難しいのですが・・・。これをサスペンス小説にするおつもりは無いでしょうが、物語には適度な緊張感が必要だと、私は思っています。「次はどうなるのだろう?」とか「この人物や物事は、本当はどんな意味を持っているのだろう?」と読者が思ってくれれば、作者の世界に誘うことが容易になります。「あなたはどこにいるの?」というフレーズは、もっと効果的に使えるのではないか、と思います。
以上、勝手なことばかり書いてすみません。お気に触ったら許して下さい。全体的には「もっと書き込んで膨らませて欲しいなぁ」というのが読者としての感想です。
最後に、矢張りOldfield の話題を。「The Consequences of Indecisions」というLPを入手しました。一応「Mike Oldfield」ということになっていますが、曲はPeka Pohjola が作り、そこにMikeとSally Oldfield らが参加している、という1981年のオランダ盤です。ちゃんと聴いてから再度ご報告します。この他「Impressions」を始め、最近のライブ・テープなんかも入手出来そうなので、まとめてご報告します。長いメールになってしまいました。ご容赦下さい。では、また。
濱中利信
tm8t-hmnk@asahi-net.or.jp


のりさんからのメール 2000年3月8日
初めまして、札幌に住む「のり」といいます。楽しくホームページ見させて頂きました。自分の周りには誰一人としてマイクファンはいないのに視野を広げるとこんなにたくさんのファンが居るんですね。嬉しい限りです。東京でのオフ会参加したいですが残念ながら休みとお金の都合がつきそうにありません。札幌で行うようであれば何時でも参加できるのですが。まだ自分はマイクのアルバム全部揃えてないのでこれからLPレコードも含め一つずつ集めようと思ってます。
私が持ってる中で結構めずらいそうなものといいますと、カセットテープ(virginから発売の正規の物)で「AMAROK」と「heaven's open」があります。珍しくもなんともないかもしれませんね。特にAMAROKはセールで3ドルで購入しました、(ニュージーランドで)ファンとして一番思うのは日本公演をして欲しい事ですね。いつかかなうのでしょうかね。死ぬまでにライブを経験したいです。

nori bells@zmail.plala.or.jp


ハップルさんからのメール 2000年2月21日
初めまして,ハップルと申します。私は、10代の頃からの洋楽ファンです。もともとアメリカウェストコーストあたりの音楽を聴くことが多かったのですが、インターネット上でエニグマやアクアなどのmp3を見つけてからヨーロッパの方の音楽が好きになってきました。まぁ昔アバはよく聴いてはいたのですが、そのころはアメリカだ、ヨーロッパだなどとは全く意識していませんでした。そして最近オールドフィールドにはまっています。名前は有名なので知っていたのですがチューブラーベルズ(映画で)以外聴いたことが無く、2年ほど前にVoyagerを初めて買いました。もともと民族音楽も好きだったのでこのアルバムはとても気に入りました。オーバードライブギターがこんなに民族音楽に溶け込むとは驚きです。今日もまた買ってきて、Tubular BellsU, Discovery, Platinum, Let There Be Light という順番に着実に増えてきています。ただやはり一番最初に聴いたVoyagerが一番お気に入りなんですけど。で、ちょっくら検索でもしてみよかなと思い、探してみるとはせがわさん所が見つかったわけです。それも濃い内容のページで喜んでいます。アルバムレビューを見るとオールドフィールドは現在もとてもアクティブに活躍しているのがわかりました。今後はこのページを参考にアルバムを聴いていこうかなと思ってます。
ハップルlevel6@mutt.freemail.ne.jp


東恩納 直樹さんからのメール 2000年1月27日
Mike Oldfield についてこんなに情熱的に語られた文章を見たことがありません。かなり Mike が好きなんですねぇ。僕もMikeは大好きです。ほとんど対訳が載っていないような部分の歌詞なども載っていて、本当に参考になります。発売されているCD は大体聴いたつもりですが、やはり聴き込んでいる方々は違う!ブートレグまで入手して聴き込むとは。これからも対訳のページを眺めさせていただきます。見ているだけで情景が浮かんできそうな名訳の数々。やはり、良いものは良い。今まで歌詞の方にはあまり気をとられなかった方ですが、考えがかわりました。Mike は天才です。作曲家としての才能はもちろん、作詞家としての才能も持ち合わせているなんて。なんて格好良いんだろう。そんな Mike の世界を沢山の人々に紹介する意味でも、Hasegawa さんのページは貴重です。これからも頑張って下さい。p.s.くだらない情報なんですが、5〜6年前にタイのバンコクで面白い曲を耳にしました。Mike の「フォーリン・アフェア」をカバーした曲で、途中途中にエイス・オブ・ベイスのデビュー曲(だと思う)のフレーズがミックスされているのですが、めちゃくちゃ流行っていたらしく、4組のアーティストが歌ってました。一応英語でした。歌詞もそのままといった感じです。残念ながらその曲を手に入れることはできませんでしたが、面白いものを聴いたなぁという思い出だけはしっかり残っています。この広いネット上ならもしかしたら探し出すことができるかも、ですよ。長々とすみません。では。

東恩納 直樹 n1216higashi@hotmail.com


出涸茶葉さんからのメール 2000年1月20日
はじめまして。出涸茶葉(でがらし・ちゃっぱ)と申します。最近ようやくインターネットをおぼえまして、検索の末、このサイトにたどり着きました。情報が盛り沢山で、とても読みごたえがありました。オールドフィールドの、こんなにまで力の入ったサイトがあったことに感動してしまい、早速お気に入りに登録して使わせてもらっています。特に歌詞の日本語訳はとても勉強になりました。中でもマン・イン・ザ・レインの歌詞、CDについていた日本語訳を読んで、オールドフィールドの、しかもチューブラベルズ3という大作物の中の唯一の歌物にしては何の深みもない歌詞だなぁと思い、この日本語訳だけで(曲や歌声はとても好きなんですが)ムーンライトシャドウのむこうを張るような名曲とはとても思えなかったのですが、こちらの日本語訳を読んで目の醒めるおもいでした。こちらの歌詞の方がずっとオールドフィールドらしいし、「雨」の曲の後に、澄みきった朝日を思わせるトップ・オブ・ザ・モーニングが来るという構成にも納得がいきました。ライナーって全面的に信用できるものではないんですね。私は英語も音楽も全然ダメなので、ライナーの訳を鵜呑みに してしまったんですが、これからは気をつけなきゃいけませんね。思い起こせば七、八年前になるでしょうか、当時私は大学浪人中でした。自宅で勉強しているときにはラジオをかけている習慣だったのですが、あるときNHK・FMの、名前は忘れてしまったのですが、月曜日(だと思う)夕方頃にやっていた番組をたまたま聞いており、そこでチューブラベルズ2が流れたのです。その時の番組のテーマは「今年になってから過去の大作のリメイクがあいついで出ている」云々ということでTB2がでてきたのです。3、4曲くらい紹介されていたかな?とにかくそれを聞いて「これは絶対買わねばなるまい」と感じ、TB2を手に入れたのが、私のオールドフィールドのはじまりでした。以来、浪人中の音楽はオールドフィールドづけでした。今では鼻先で笑い飛ばせる程度の経験ですが、すさんだ受験生の心には心の糧となっていました。無論、そんな心情じゃないときに聞いても、彼の音楽は絶対好きになっていたと思います。「これは何の音?」と訊かれても全部同じとしか答えようがなく、「あそこのギターの音が云々」といわれても「あれってギターの音だったんだ」という程音楽に疎く、これは いいと思ったミュージシャンがでても、ベストアルバムで満足し、それも結構すぐに飽きてしまう程、音楽に執着心がない私ですが、オールドフィールドだけは今だに「ファンだ」といえるミュージシャンです。TB1のデビュー年と自分の生まれた年が同じと分かったときは、なんだか結構嬉しかったです。彼のCDは、嫁入りの時だろうが、地震で逃げる時だろうが絶対持ってでるぞ、という位大事なものです。とか言い切ってるわりにはオリジナルアルバムすら全部そろえきってないのが情けないところですが。よけいな文章が多くなりました。私がオールドフィールドファンを続けている間、そちらのサイトにはお世話になると思いますのでよろしくお願いします。

chappa73@hotmail.com

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