tubularbells above the oregon shore

マイク・オールドフィールド ジャケットレビュー

LPやCDのジャケットというのは、その曲の内容を象徴するものであり、全く聞いたことの無いアーティストのレコードを買うときに、店頭でジャケットイメージが購入の是非を決める大切なものだ。マイクのジャケットは全体的にセンスがいいものであり、おもわずジャケットだけで買いたくなるようなものも多い。(CDになってからは残念ながら妙なトリミングやアレンジがされてしまい、質が落ちてしまっているものもあるが) マイクの新作がでるたびにそのジャケットデザインにも胸ときめかせる。
そんなマイクのジャケットデザインを、その傾向面で整理してみた。

このページで紹介しているものだけで組み合わせています。7インチシングル盤等では未掲載のものもあります。また、海賊盤ジャケット、ビデオジャケットは割愛しました。


Tubular Bells パターン

 

説明無用のマイクのロゴマークといえるTubular Bellsを使ったものだけでもこれだけの種類がある。デビュー作の衝撃と同様、このジャケットデザインも充分に衝撃的だといえるだろう。一度見たら決して忘れることができないくらいのシンプルさと独創性を兼ね備え、曲の内容も単純に凝縮している。Tubular Bells Uで再度使用されて以来、特にシングル盤関係で多用され、一気に種類が増えた。ほとんどが空中を浮遊するTubular Bellsというイメージで、やはり空、自然をバックにしているものがよく似合う。個人的にはデビュー作は別格として、草原と川をバックにしているものが好きだ。


Mike Oldfield 自身 パターン

意外というか、当然というか、アルバムで自分自身を登場させているのは少ないほうだ。これだけたくさんならんでいるのはシングル盤、企画盤まで紹介しているからであり、アルバムジャケットとしては少ないほうだといえるだろう。アルバムジャケットに関しては自分自身を登場させても、充分曲の内容を伝えるようなメッセージをこめている。何といっても面白いのはオマドーンとアマロックの対比。またギターズのジャケットもこうしてみるととっても素敵だと思う。


グラフィックデザイン パターン


Tubular Bellsのロゴを使用しないで、曲の内容を表す方法として良く使われるグラフィックデザインだが、これらも総じてセンスのよいものになっていると思う。どれをとってもポスターにして壁に貼るに耐えうるものだ。曲のよさとジャケットの良さがバランスが取れてこそ、作品の良さが引き立つといっても過言ではないだろう。この中で特に優れているのは、やっぱりFive Miles OutとCrisesだろう。


ネイチャーパターン

  

マイクの曲は自然をイメージする部分が高く、そのため、ネイチャー系のイメージが強いジャケットデザインも多い。特に上記がその特徴を色濃く出しているもので、この部分のみ上の分類とも一部たぶらせてみた。最近はやりのヒーリングミュージックでも同じような傾向のジャケットデザインが良く使われているが、先入観のせいもあるだろうが、マイクのジャケットも負けず劣らず素晴らしい。個人的にはハージェストリッジ(本当はLPヴァージョンのほうがいい)と、エレメンツボックスのが特に素晴らしいと思う。TB2003のボックスのラベルもその傾向を顕著に出している。