福井で大規模な防災救助訓練実施

 10月30日(金)、福井県三国沖を震源地とした地震が発生との想定で中部管区広域緊急援助隊合同訓練が坂井群三国町のテクノポート福井にて開催された。これは同隊が2年前(1996年)から実施しているもので三重、岐阜についで3回目。今年は福井地震から50年目に当たることから、福井県を会場とし隊員450名、レスキュー車、白バイ等車両110台が参加して行われた。

 これには中部管区警察局(福井、石川、富山、岐阜、愛知、三重)の各県警ヘリ6機が参加。ヘリテレによる情報収集、被災したビルからの救助などヘリの機動性を生かした空陸一体となった訓練が披露された。


 翌31日(土)は県などが主催する大規模な近畿府県合同防災訓練が同会場にて行われ、神戸、大阪、京都、名古屋、石川、富山、三重、滋賀、徳島、福井の各消防防災ヘリをはじめ、愛知、福井の両県警、海上保安庁、自衛隊等が参加。医療品輸送、医療班派遣、高層ビルからのホイストによる救出、空中消火など、本番さながらの訓練を実施した。

 福井県では昭和23年に大地震に見舞われ3700名の尊い人命が失われ、地震対策には特に力を入れている。県の地震被害予測システムのシミュレーションによれば震度7の地震が発生した場合の死者は3641人と前回の時とほぼ同人数との試算が出ている。この想定を元に実施された訓練であるだけに隊員をはじめ参加者は真剣そのものであった。

 尚こうした試みは阪神大震災を教訓として各県が積極的に実施して行く傾向があり、11月5,6日には中国、四国、11月11日には群馬、11月15日には東京都立川で同種の訓練が実施される予定である。


福井空港に飛来、勢揃いした各防災ヘリ


左から 石川防災、富山防災、福井防災ヘリ

左から 京都消防、神戸消防、滋賀防災、三重防災ヘリ


 当Roto Windでは、福井空港に飛来した全12機をカメラに収めて参りました。

以下をクリッ クすれば防災訓練の参加機一覧が見られます。

1998/11/11
1998/11/15画像追加
1998/11/29加筆修正


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