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 アエロスパシアルAS350B3、東京ヘリポートでデモフライト実施!

 9月3日、東京ヘリポートでアエロスパシアルAS350B3のデモが行われた。
主催は川鉄商事(株)で、佐川航空のイエローカラーの2号機(JA013B)を使用。
この機体は8月10日に耐空証明を取得したばかりで、実際の物輸(物資輸送)現場に投入される仕事の合間を縫って今回のデモに使用されることとなった。

 AS350B3(以下B3)はSA315Bラマの後継機で、350シリーズの最新機種にあたる。
セールスポイントは何といってもハイパワー、その秘密は高出力のアリエル2Bエンジンにある。これはAS365N3やS76C+に使用されている物と同じで、850shpのパワーを生み出す。

今回のデモはそのパワーをアピール、顧客に対し実際に同機が物輸に使えることを体験して貰うことが目的である。
デモは既に8月30日に開催されており、今回は2回目。訪れたのは使用事業会社と一般企業で、午前と午後の2回、あいにくのうす曇りの天気ではあったが以下の構成で実施された。

・全般説明(佐川航空(株)の会議室にて30分程度のプレゼンテーション)
・試乗フライト(顧客パイロット操縦)2回
・重量物吊り上げ体験
(顧客パイロットににコンパスエリア付近で総計1tの重量物(水の入ったドラム缶数個)を実際に吊り上げてもらい、そのパワーと安定性を実体験してもらう)4回
・給油時間を利用しての機体内部や各装備の説明
・一般企業の顧客向け試乗フライト
(招待客や報道機関を乗せて15〜20分程のフライトを5回ほど)

 既にB31号機のJA003Bは佐川航空に納入され、4ヶ月で250時間のフライトをこなし2パイロットで1.2tを吊り上げた実績を持つ。

同社では物輸にSA315Bラマを使用しているがラマは特に独特の甲高い金属音を出し、騒音問題にさらされてきた。今回のB3の投入は大きな期待をもって迎えられ、テストで高い評価を獲得。その結果2号機の導入となったという。

 物輸と言えば機材は中・大型機と決まっていたが、今度はB3という選択肢が増えることになる。「350クラスで物輸が出来る。」ということは「従来に比べ報道・取材機並の低コスト、低騒音で機材を現場に投入できる。」ということになる。これは業界にとって嬉しいニュースとなるだろう。

 これから、物輸現場でもっと多くのB3が見られるようになるかも知れない。
今後の更なる導入を期待したい。

以上、取材協力 川鉄商事(株)航空機部

1999/9/4

予告:外見は普通のの350のように見えますが中身はFADECやLCDパネルなど、EC120で採用されたアビオニクスなどを装備、最新のテクノロジーが満載です。近日中に細部写真をまじえた特集を組む予定です。
ご期待下さい。


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