9月1日、七都県市合同防災訓練が江東区の有明をメイン会場に実施された。
前回(平成9年)は立川基地が防災拠点となり、ここから多くのヘリが離発着を繰り返したが、今回は会場に近いこともあって江東区の東京ヘリポートが拠点となり、消防ヘリコプターが勢揃いした。
集結したのは5機で、東京消防庁のAS365N2ドーファン2ちどり、横浜市消防局のAS365N2はまちどり2、千葉市消防局のAS365N3おおとり2、川崎市消防局の川崎BK117そよかぜ2と、いずれも機体下部にFire
Attacker(空中消火・消火剤散布用タンク)を装備、これに消防庁のAS332Lシュペルピューマゆりかもめが加わり、メイン会場での空中消火を披露するため、編隊を組んで次々と離陸した。
その他の東京消防庁の機体も勢揃いし、一時エプロンはユーロコプターの”フェネストロンサウンド”に包まれた。
JA119A 東京消防庁 アエロスパシアルAS365N2 ちどり
JA98YH 横浜市消防局 アエロスパシアルAS365N2 はまちどり2
JA119C 千葉市消防局 アエロスパシアルAS365N3 おおとり2
また警視庁のヘリも偵察、救助訓練などで離着陸を繰り返したが、今回は宮城県警のベル412「まつしま」も参加。有明駅の上でリペリング訓練を披露した。
昨年は全国的な水害や悪天候の為、合同防災訓練は中止となったが、今回は天候に恵まれ江東区の会場には約8,000人が参加した。
その他横須賀沖に浮かぶ海上浮体式設備メガフロートでの訓練も実施され、ヘリパッドに海上保安庁のベル212、航空自衛隊のUH-60Jが着陸、防災拠点として使用に耐えることを証明した。
防災訓練は各地で行われ、参加者は全国19都道県で570万人余と伝えられている。
1999/9/1
1999/9/5 画像追加