■2000/06/11 (日) 恒例タクシー夏の怪談 バスジャックがありました。
自分なら絶対に何とかしたはずだ! と思った世の男性は多かったはずです。
所詮17歳のガキなら、どうにでもなるだろう、と。
僕もそう思いました。
・・・でも、実際はそうもいかないのかもしれません。
格闘技や護身術に長けた人であれば簡単なのでしょうが。
実際に遭遇するとすぐに技が出るかどうか・・・。
・・・
駅で乗り込んだとき、行き先を告げる僕に、タクシーの運転手さんはどちらかというと無愛想でした。
沈黙が続き、目的地に近づいたので僕はポケットの小銭を探っていました。
すると、運転手さんが突然・・・・・。
「二週間前の朝でした。」
運転手さんの突然言葉に、やや恐怖を覚えつつ、相槌をうちます。
「ある横断歩道で停まっていると、女性が渡っていきました」
夜が明けたばかりの、霧の立ちこめる横断歩道を女性が・・・・・
「私はただ、信号を見つつ、無意識に眺めていたんです。」
僕はやや身を乗り出します。運転手さんは続けます。
「・・・・・・そうしたら、うしろから小走りで男が近づいてきて・・・・・・」
霊的な話ではないことに胸をなで下ろしつつ、でもまだ現実離れした怖い話であるであろうその
話の展開に、握った拳に汗が滲みます。
「・・・・・・・・・その男は、おもむろにその女性のスカートをめくったんですよ!!」
・・・・・・・・・・・・!!!!!!! なんと!!!! あ然とする自分。運転手さんはそのまま話を続けます。
「そしたら、間髪入れずその女性は見事な回し蹴りを食らわしたんですよ!!!!」
!!!!!!!!!!!!!!おぉ!! この三段オチ!! 幽霊じゃなくて事件じゃなくて破廉恥じゃなくて回し蹴り!!!
しかし、感動の余韻を味わう暇もなくクルマは僕の家の前に着いてしまいました。
その後の展開や、運転手さんの本意を聞く暇がありません。
お金を払いながら、「どうしてそういう話を乗ってすぐにしてくれないんですか!!」とたてつく僕に、
運転手さんは・・・
「お客さんも、女性に抱きつくときには、回し蹴りができる女性かどうかを見極めるべきです」
茫然とする自分をおいて、クルマは走り去るのでした。
そしてそんな僕は、話に夢中になっていたためにシートに家の鍵をおいてきてしまっていたのでした。
明日は朝から鍵を探すために、その話の運転手さんを探さなくてはいけません。
■2000/06/10 (土) 右脳 ポケットティッシュは家から持って出なくても、家に帰る頃には数個ポケットに入っています。
消費者金融の宣伝のポケットティッシュが引き出しにたくさん入っていて壮観で満足です。
花粉症持ちの自分としてはティッシュは手放せないのですが、忘れてしまっても「しまった!!」
と思うことなく、「あ、駅まで我慢すれば・・・」と思えるほどです。
試供品とかアメとかボールペンとか、何だか嬉しくなるものもたまに見かけますよね。
そんな中、「チラシオンリー」は辛いですよね。
自分も1度だけチラシ配りの経験があるのですが、チラシだけだと、ポケットティッシュごときにさえ
惨敗します。明らかに。10人いて1人もらってくれればいいかな、という勝率ですものね。
そういう経験のある僕は、たとえおまけという付加価値が無い「チラシオンリー」でも、ちゃんともらってあげる
ようにしています。 我ながらいい人だ。
でも向こうも「どーせもらってくれないよ」なんて思っているものだから、渡す気が無いことが多い。
そんなときにふっと僕が手を出すと、向こうも「おっ、もらってくれるの?」といった感じになり、でも僕は
歩きを止めないものだから、手は出しているのに「モノ」がゲットできずに通り過ぎることになる・・・・・・。
これってかなり恥ずかしいシチュエーションなんですよね。
もっとしっかりしろよ、みんな。
相手のことを考えて行動するって、大切なことかな、と思います。
あんまり邪険にしちゃ、可哀想ですよね。
街頭のビラ配りしかり、電話のセールスしかり。
ダメもとでかけているんだろうけど、すごく無愛想な応対されたらへこむだろうな、とか考えてしまいます。
その結果、非常に不機嫌なときや急いでいるとき以外はそれなりにきちんと応対することにしています。
もちろん、買う気のない墓石とかマンションは丁寧に断りますが。
今日、「右脳を活性化させてEQをあげてビジネス即戦力アップ」というセールス電話がありました。
ファックスを送りたいというので、送ってもらうことにしました。で、最後にその方は、
「では資料を拝見して興味がありましたらお電話下さい」・・・・・・・・と。
ビジネス即戦力アップなのに「拝見して下さい」はどーかと思います。
長々と書いて竜頭蛇尾。起承転結なく、まぁただそれだけなんですけどね。
■2000/05/22 (月) さいさき。 うきうき、っていうのもあんまり使わない言葉ですが。。。
使わない言葉といえば、英語に出てくる言葉ってあんまり使われないよね、という話しをしてました。
先日外国でお店の人に探している商品の説明をするのに、英語ができない自分は中高生の英語を
駆使して「not only but also」とか言ってたのですが、それを聞いた友人にそれって日本で外国人が
つたない日本語を一生懸命話そうとしている途中でいきなり「あまねく私は・・・」なんて言いはじめる
のと同じなんじゃないか、と指摘されました。なるほどー。
矢継ぎ早に、とか親愛なる、とかあんまり使わないよなあ。
日本語って難しい?
話を戻して、デートの約束に向かうとき。うきうきして玄関を出ると、雨が降っています。
「あー、幸先が悪いなあ」
とこぼします。
しかし、「幸先が悪い」って正しくない使い方なのだそうな。
「幸先」は「良い」ものだから、「幸先が良い」というのであって、その否定は「幸先が良くない」って
いうのだって。こうして誤解して使っている言葉って、結構ありそうだよなあ。
そんなことを考えているウチに、かつてかなり納得した、こんな話を思い出しました。
「嫌い」とか「汚い」とかそういったネガティブな表現はあんまり使わないほうがいい、そういう表現を
する場合は「否定形」にするのが、言葉としてきれいだ、というのです。
「嫌い」じゃなくて「好きではない」
「汚い」じゃなくて「きれいではない」
なるほど。「〜って嫌い」というよりも「〜って好きではない」って言う方が、聞いている側もなんだか
気分を害さないで済むような感じがします。
言葉って、難しいけど、面白いなあ。
■2000/05/13 (土) 夏の日の憧憬。 それはある夏の日の夕刻。外は徐々に暗くなってきています。 山手線の車内。
新宿駅のプラットフォームに列車が入るか入らないかというときに起こった出来事です。
徐々に減速していた山手線は、ホームの入りきらないうちに停車してしまいました。
満員とはいかないまでも、立っている隣の乗客とかろうじて接しない程度の混雑の車内。
連日の暑さとルーティンな生活に、人の心もやや苛立っているような感じでした。
折しも同じJRで新宿を発着する中央線では毎月どころか毎週、毎日というスパンで事故
が起こり、電車がおくれていることに、乗客も仕方がないとはわかっていながらも、ムッと
してしまう内心を隠せない、といった頃でした。
そんななか、山手線の車内が、ふっと暗くなりました。
暑さと不安と苛立ちが、目には見えないものの、何だか形となって漂っています。
しかし!! そこできいた乗客のコメントに感動しました。
20歳代のグループ 「なんだ? 停電か??」
30歳代のグループ 「丸の内線かと思ったよ」
40歳代のグループ 「おっ、チークタイムか?」
まだまだこの国には余裕がある、そう思った僕は、とても嬉しい思いでした。
起こりうる混乱を予想して出ていた冷や汗はすっとひいていきました。
しかし、その後、滝のような汗がどっと噴き出すのでした。それは停電と共に消えた
冷房によるもので、それに気付いて一人憤っていたのは僕だけだったようです。
・・・・・・・丸の内線が終点の前で一瞬電気が消えるのを知っているひとと、たのきんトリオを
知っているひとと、どっちが若いんだろう・・・(涙)。
■2000/04/29 (土) 勇気? 横をすり抜けていったパトカーの中を何気なく覗いたら、ハンドルのところに、
「深追いをうち切る勇気で事故防止」っていう標語が貼ってありました。
そうだよなあ、狭い日本でカーチェイスしたら、間違いなく事故が起こるもんなあ、
と納得しつつ、じゃあ逃げられるのか?などとよこしまなことを考えてしまいました。
新聞に時々パトカーに追われて暴走して大事故、って載っているもんなあ。
最近、不祥事ってのをよく聞きますね。同じように聞く言葉に医療ミスってのがあります。
警察の不祥事、病院での医療ミス。
もちろんどちらもあってはならないことなんだけれど、攻撃しすぎかも。
不況でやや暗い世の中、打開策や景気好転の兆しさえ見えず、そんななか、人の
ネガティブな心や雰囲気がさらに追い打ちをかけている気がしてなりません。
そんな世の中で、どうも人に対して厳しくなってしまうのかなあ。ちがうかなあ。。。
深追いをうち切る勇気で明るい社会、にはならないかなあ。
■2000/04/18 (火) カモフラージュ。 迷彩服ってのは、草むらだと目立たないのでしょうか、本当に?
山手線とかではかなり目立ちますよね。
昆虫とかにも草とか葉に似ていて外敵から自分を守っているものが多くみられます。
実は動いてて、初めて虫と気付いてびっくりしたり。
長年の経験と実績より、外ではものを良く見ない方がいいと悟りました。
葉っぱだと思っていれば害がないんだから。花とか糸くずだと思っていればいいのに、
下手によく見ちゃったら足がたくさんあったりしたら、一日ブルーな上に眠れなくなっちゃう
じゃないですか。
そんなような生き方をしていて、今日、また失敗しました。自宅で。
また、というくらいだから初めてじゃないんですが。でも今まではそれほど大きな害はなかったのです。
だから、と言い訳をするワケじゃないのですが、だから反省しても学習してこなかった所以だと思います。きっと。
朝。ねぼけまなこの洗面所。顔を洗って歯磨き。歯ブラシを口に入れた瞬間、嗚咽。
今日の一日の始まりは、口に入れた洗顔フォームで一気に目が覚めたのでした。
・・・・・・しかし最近の縦置きの歯磨き粉はどうかと思うよ。洗顔フォーム、ひげ剃りフォームと
全く区別が付かない。・・・と思いきや、高校時代には横置きの歯磨き粉とニキビ予防の薬を
間違えてホワイトアンドホワイトを頬に塗ったことを思い出すのだがね。
口に入れなくて良かったなあ。(違う?)
■2000/04/08 (土) 適材適所? ラーメン屋さんが好きです。
カレーとラーメン全国6000万のファンが「俺はラーメンにはうるさいよ」なんて
言っていたりしますよね。僕もそうです。
で、出店するにはそれなりに場所を考えたほうがいいですよね。
車がおけるとか。立体交差の側道とか、路上駐車が簡単にできるところが狙い目
じゃないかなあ、なんて思うのですが。
狙い目と言えば強盗するのに都合がいい郵便局、なんていうのがありました。
車が入れないような入り組んだ住宅密集地の特定郵便局。特定郵便局ってのは
郵政省が委託して家族とかでやっている郵便局のことらしいです。フランチャイズ
みたいなものかなあ。そして、多摩川沿いがいいらしいです。自転車でくねくね
逃げて、神奈川県に渡ると警視庁から神奈川県警に管轄が変わるので緊急配備の
連絡がいくまでに30分かかるのだそうな。
適材適所ってあるんですねえ。ってどうも趣旨が違うか。たとえも良くないなあ。
適材適所で自分の力を発揮したいなあ。
縦割り行政を批判しつつ4月に入ったので新学期に向けた所信表明でした。
って、またもや何も変わらない一年が始まるだけなのですが・・・。
■2000/03/24 (金) 卒業の季節に。 今日の朝日新聞地方版に、「統合された小学校が一年目を迎えて、新しい校歌を作った」という
記事があった。4月に統合されて、12学期は「校歌なし」、今日の卒業式で新しい校歌を発表する
らしい。作曲はなんとダークダックスが!! 今までにないような新しい曲風なのだとか。 「ニコニコピンピン ミンナデナカヨク ナニカデヒトヨリ」統合された元の小学校に古くから伝わる校訓をもとにして作詞・・・ん?
僕の母校じゃないか。
いつのまにか小学校が統合されて名前が変わってた。
校歌も無くなってしまったんだ・・・。
ずっとあると思っていたものが、突然無くなってしまうとすごく切ない気持ちになります。
当然のように存在するときには空気のように何にも感じないのに。
卒業の季節のこの時期なんだか関係の無いところでちょっと切なくなってしまいました。
■2000/03/08 (水) ちょっといい話? お金を拾ったら? という質問で、真っ先に使い道を考えてしまうあたり、とんでもないですね。
小学生の時、100円玉を拾って交番に届けると、お巡りさんが自分の小銭入れを出して、100円を
くれたのを覚えています。
小学校の全校遠足では500人くらいの生徒が一度に移動するんですが、いま思うと結構すごいですよね。
小学校があったのは、西武池袋線の池袋の隣の、急行の停まらないような小さな駅なんですが、全校遠足の時には急行を停めてくれるんですよね。
車掌さんが「本日、○○小学校の全校遠足のため、臨時で椎名町に停車します」なんてアナウンスして。
うーん。そんな光景って、いまもあるんだろうか?
小学生の時って言ったってそんなに昔ではないよなあ。15年くらい前のちょっといい話。
子供に対して、大人はちょっと優しくなれるんでしょうか?
ヒトに対して優しくできるのって、自分のこころに余裕があるかどうかだと思います。
いまも自分にそういう余裕はあるんだろうか? 社会一般はいま、余裕があるんだろうか?
ちょっとそんなことを考えて反省してみました。
■2000/03/06 (月) 欲しいもの。 プレステ2が発売されましたね。 ひったくりに遭ったりして、エアマックス以来でしょうか。
ところで、ものを買うときって、結構、状況とかタイミングに大きく左右されますよね。
例えば、何か欲しいけど、ちょっと高いなあ、無くても別に困らないな、っていうとき。
まず家で葛藤します。 こんなにお金を出してまで買ってもしょうがないだろ、みたいな。
で、一応の決着を付けて買わないことに決めるじゃないですか。
これは結構固い意志なんですよね。他の人が持っていて誉めている程度じゃ揺るがないような。
で、ある時ふとお店を見ると、最後の数個になっている。でもこれも、「あぁ、人気があるんだな」程度。
しかし、翌日行くと、売り切れている。ちょっと気がざわめくわけです。
で、他のお店とかで見たりして、無いことに気付くと、もうスイッチが入りますよね。
何がなんでも手に入れる、といった感じで・・・。
結局、いろいろ思案しても、ここでは「レアさ加減」ですが、そんな些細な状況によって簡単に
覆ってしまうのではないでしょうか・・・。
・・・・・・・・実話ではないのですが・・・・・・・(涙)。
■2000/02/23 (水) 久々の更新。。。 久々の更新です。すいません。みなさん。
20日以上更新がないと消えてしまうとのことでどきどきだったのですが、何とか残っていました。。
良かったなあ。
「だめライ度チェック」を本HPに作ったのですが、なかなかどうして「だめライの条件」が難しい。
だめライ、を唱えるからにはそれなりに定義しなくちゃいけないんだけど。。。
自分の過去に照らし合わせているのも悲しいなあ。これからこつこつ考えていきます。
そんな中、だめライの友人との話。
「恋の告白をする場合、頼ってはいけないもの・・・1.電話 2.手紙 3.酒の力」
なるほどー。 会って直接、直球で告白がベストなわけだな。。
・・・と一人感心しつつ、「酔った勢いで電話で電報を打った」経験を思いだしどんどん谷底へ落ち込んでしまう
のでした。
■2000/02/23 (水) 久々の更新。。。 久々の更新です。すいません。みなさん。
20日以上更新がないと消えてしまうとのことでどきどきだったのですが、何とか残っていました。。
良かったなあ。
「だめライ度チェック」を本HPに作ったのですが、なかなかどうして「だめライの条件」が難しい。
だめライ、を唱えるからにはそれなりに定義しなくちゃいけないんだけど。。。
自分の過去に照らし合わせているのも悲しいなあ。これからこつこつ考えていきます。
そんな中、だめライの友人との話。
「恋の告白をする場合、頼ってはいけないもの・・・1.電話 2.手紙 3.酒の力」
なるほどー。 会って直接、直球で告白がベストなわけだな。。
・・・と一人感心しつつ、「酔った勢いで電話で電報を打った」経験を思いだしどんどん谷底へ落ち込んでしまう
のでした。
■2000/01/31 (月) 自動車破壊事件起こる。 先日、自宅マンションの地下駐車場へ行くと、普段人気のない駐車場が慌ただしい。
気にはなったものの車に乗り込もうとする僕に、管理人さんが声を掛ける。
「聞いた? 12台の窓ガラスが割られて、もう大変なんだから!!」
管理人さんの大声に、周囲の「被害者」の人達の視線が僕に集まる。
そんな状況の中、駐車場に響きわたる大声で・・・
「え!! そうなんですか!! ウチのはどうだろう・・・ あー、良かった!! やられてないよ!!」
それがみんなの神経を逆撫でする発言だったと気付いたときにはもう遅かった。
その上、被害に遭っていない車の方が僅かであるという状況において、その不謹慎な発言は、
まるで犯人が現場に戻ってさも自分は被害者にならずに済んだよーとか言っている白々しい
響きを含んでいたのではないかと、不安は募るばかり。
そんな中、続報。
どうやら窓ガラスが割られただけではなく、金品も盗まれているとのこと。
そしてその前日には、隣接するマンションの駐車場でも10台が被害に遭っているという。
さらに、被害に遭っているのはベンツ、BMW、ジャガー限定。
被害に遭わなかったのは、なぜ? この複雑な胸中やいかに・・・。
■2000/01/20 (木) フィットネスクラブの悲しい思い出。 フィットネスクラブを一日体験してきた。エアロバイクなど、懇切丁寧に指導してくれた。
そういえば、こんなことがあったのを思い出した。
・・・・・あれはちょうど一年ほど前。
とある新宿のフィットネスクラブの優待券をもらい、友人と二人で出掛けたときのこと。
流行っているクラブで、100人ほどの会員に対してインストラクターは数人。
だから会員は思い思いに汗を流している。インストラクターも、「聞かれれば答える」という姿勢だ。
干渉のないそういう方針もいいな、と思いながらおもむろに自転車に近づく。
今はもう漕ぐだけでないんだ。デジタルのパネルがあり、色々なデータを入力していく。負荷もデジタルで変わる。
どきどきしつつ入力する。おっと、これはなんだ? イヤーセンサーか。これを耳朶につけると脈拍が表示される。
すごいな。 説明書を読み、完璧に理解し、自転車に臨む。スタイルはこれで完璧だ。
自転車を漕いでいると、男性のインストラクターが笑顔で近づいてくる。
――――大丈夫ですか? 使い方はわかりますか?
おいおい、デジタルな器械に弱いと思われたのだろうか。初めて来たように見えたのか?
あまりにも太っているのでこのような器械は初めてだろうと思われたのか?
さっそく自分の中の小心者な心がどきどきしはじめる。
新宿、新都心。その中心のちょっとおしゃれなフィットネスクラブ。
どきどきしながら、そのチキンなハートを知られまいと、悠然と振る舞っていたのに・・・。
なぜだ、なぜばれたんだ・・・!! いや、ばれるはずはない。 説明書を読んで完璧にエアロバイクを
こなしているのに!!
―――下に続きます―――
■2000/01/20 (木) フィットネスクラブの悲しい思い出。続き ―――上から続いています―――
「はい、大丈夫です、初めてではないので、完璧です」
震える声で答える自分。インストラクターは笑顔を絶やさず、パネルのデジタルの説明をする。
――わかっています、わかっていますから。
運動での汗に加え、緊張の汗も流れ落ちる。
インストラクターは、一通りの説明をした後、笑顔のまま、言いづらそうにこう加えたのだった。
「お客様、初めてですか? そのイヤーセンサーは右耳にだけ付ければいいんです。もう一つのクリップは
左耳ではなくて、お洋服の胸ポケットなどにつけてください・・・・・・」
胸ポケットに付けるべきずれ落ち防止用の、センサーのない二つ目の「クリップ」を左耳に付け、
ウォークマンのように両耳にクリップをあてがい、そのコードの短さゆえに前傾姿勢になってしまったまま
必死にに自転車を漕いでいる自分は、さらに強く自転車を漕ぎ始めたのであった。
■2000/01/17 (月) だめライコラム(1)〜すきなとこへ。 ミスターチルドレンの「星になれたら」という作品の中に、――長く助走を取った方がより遠くに飛べるって
聞いた――という詞がある。▼そうか・・・。しかし、長い助走の中には息切れとか寄り道もありそうだが。
寄り道できるような心の余裕も欲しいかなとも思ってしまう。遠くに飛べる、というその「到達距離」は、地球
上では初速,発射角に依存する。助走は常に正の加速をしていかねばならないのだ。三次元で考えると、
発射の方向も選択する必要がある。あ、そうか。発射する方向も一方向ではないんだ。▼芥川龍之介の
代表作の一つに「羅生門」という作品がある。今昔物語集巻二十九「羅城門登上の層見死人盗人語第十
八」を引いて、人間のエゴイズムについて、自身の解釈をしたものである。▼広く認知されているこの作品
が大正4年9月に発表された初版では、最後の一文が異なっていた。羅生門に上り、そこで死体から鬘とし
て使う髪の毛を抜いていた老婆から追い剥ぎをする「下人」の行方についての記述がそれである。初版で
は「下人は既に、雨を冒して、京都の町へ強盗を働きに急いでいた」となっている。これが「下人の行方は
誰も知らない」と書き改められるのである。最後の一文で、下人の行方を不明にして読者にそれを想像させ
ることにより、作品の余韻が残り、深みが増す。多くの作品で使われる手法とも言える。▼窮屈であるより
は自由がいい。広がりがあり、可能性がある。決められた枠の中で生きていくよりは、と思うの人は多いの
だろう。しかしその枠を決めるのは、最後は自分であろう。そうすると、自由への期待や憧れは逆に逃げで
あるようにも感じられる。▼それでも、より高く、より長く、より遠く、よりすきな方向へ、飛んでみたい。地球
上であるという前提を根底から覆してもいいのだけど・・・。
■2000/01/15 (土) カレーライスを作る。 カレーライスを作りました。高級感あふれるカレーライスのレシピをここに紹介!! 10皿分
(1)タマネギ5個をみじん切り。レンジで20分加熱してバター大2で1時間いためる。弱火で飴色になるまで。
(2)肉(400g)(塩・こしょう・おろしにんにく・カレー粉などで下味),じゃがいも3個,人参2本タマネギ2個を油で炒める。
(3)鶏がらスープを(1)に入れ、(2)を加える。
(4)煮込むこと2時間。赤ワイン・デミグラスソース・フォンドボー・ブーケガルニ・バナナ・ホールトマト
(5)カレールーを入れてまた煮込む。
(6)仕上げは各種スパイス・ヨーグルト・生クリーム・牛乳・チャツネ・バター等で調節。
ルーを入れる前に既に別のシチューみたいになってしまった。
なのに強行軍でルーを足したら、カレーなのかハヤシなのか解らなくなってしまったが、ご飯には合ったかな。
しかし濃すぎて少量でかなり満足感あり。
ポイントは最初のタマネギの量と根気,鶏がらスープ,煮込むことかな。
これだけ煮込むと、肉以外の具が見えなくなります。
一日がかりであった。。。作った本人は食べるのはどうでもよくなってしまったが。まぁ満足かなあ。
■2000/01/13 (木) ダイエットを始める(1) 年末年始ののんびりとした時を過ごし、その空気の中で何故か増える体重。
そんなプロセスを経てこの時期、多くの人がダイエットを始めるのではないだろうか。
かくいう僕もそのうちの一人として参加することにした。
色々なダイエット法を調べてみたが、まずは徐々に、そして健康的なもの(やりやすいもの?)
から始めてみようと思ったわけである。
具体的には、「朝・昼は軽く、夜は普通に」という何だか自分勝手な食事制限と、運動。
この運動がくせ者であった。
深夜に妙にハイテンションな吹き替えで放送されている通信販売で購入した「エキサフレックス」。
――たった一日20分のエクササイズ、それを週にたった3回で、あなたも理想のミラクルバディを
実現できます!!(結果には個人差があります)――という、あれである。
「はい、ボブ。今アメリカで大流行のフィットネスマシーンを知ってる?」「あぁ、アブフレックスだろ」
「それはもう昔の話。今はこれよ。今ニューヨークのビジネスマンの二人に一人はオフィスにこれを
置いているのよ。」・・・・・・・・以下続く・・・・・「まだフィットネスクラブにお通いですか?」「重くて
邪魔なランニングマシーン、サイクリングマシーンにさよなら!!」
ビデオでは爽やかなかけ声と共に、たくさんの美男美女が笑顔で汗をかいている。
インストラクターの女性の吹き替え。
「はーい、ジョン、がんばって!あと少しよぉ。」「キャサリンは可愛いから、ちょっとてつだっちゃお。
はい、いち、に。」「さぁ、みんな、どこの筋肉を使っているか、自分でイメージして! はい、さん、し」
・・・・・・・・・・・・なんて簡単そうなんだ!! これで魅惑のボディ、1ヶ月で30kg減も夢じゃない!!
そう思った僕にあった誤算は、盲点っぽいが、意外にも簡単なことであった。
―――下に続きます―――
■2000/01/13 (木) ダイエットを始める。 ――――(上からの続きです)――――
――そう、ビデオの彼らは、「プロ」だった。
鍛え抜かれた肉体、筋肉。そりゃ笑顔でできるって。
理想のミラクルバディを実現しなければならないような(しかしそんな人々が出演している指導ビデオ
は見たくないが・・・)人々がビデオに遅れず20分間のエクササイズをこなすのは無理だって。
そりゃ、そうだ。簡単にできるんなら、こんなに太ってないって。
初日にして、一番大切なこと、しかし一番簡単なことにようやく気付いた僕は、すでに上がらない腕と
痙攣する腹筋を見つめつつ、数日後にくる筋肉痛を恐れるのだった。
・・・・最低でも3日は続けよう・・・。
経過は随時ご報告。詳しい方法と経過などは本HPで。。。