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勝手にCD評論

POISON [CRACK A SMILE... AND MORE!]

 予想してたよりいいゾ。
 Blues Saracenoはもっとおとなしい感じの人間だと思っていたのだが、どうやらそれは勘違いだったようだ。それこそジャケットの写真を見ただけでも、メンバーの中では一番活き活きとしてるように見えるし、曲中でもかなりノリのいいトコを聴かせてくれる。C.C. Devilleのようにキレてはいないケド、とても明るく楽しく演奏してるというトコだろうか。個人的には、Richieほどカタくなく、C.C.ほどイッてなく、非常にバランスがいいと思ったん。楽曲も、Pop過ぎず凝りすぎずという、結構いいトコを突いてると思う。
 まぁ、POISONは結局C.C.復帰という事になってるようだが、まぁ、バンドとしては、音楽的にバランスの取れたBluesよりは、C.C.とパーティーバンドのノリでいた方が本来の姿に近いってトコなんだろうか。

MR.BIG [DEEP CUTS]

 コレは上記POISONとは逆に、少しがっかりしたなぁ...
 このアルバムの注目曲はやっぱりリアレンジされた3曲だと思うんだが(少なくとも個人的には新曲よりもこの3曲に期待していた)、んー、どうなんだろう。色々な雑誌のインタビューなんかを見ても、「過去の曲を今風にアレンジし直した」というような表現が目立つが、個人的にはどの曲も「んー、コレが今風なのかなぁ...」と思ってしまう。どっちかっつーと「Richie風」って方が正解だと思うんだが...
 "had enough"のリズムパートとか、「そんな音入れなくても...」とか思うし、ソロにしても、「コードまで変えなくても...それでいて入るトコは同じだし...」てな感じだし。"promise her the moon"は、オリジナルとほぼ同じで、「ギターシンセはやめました」ってゆー程度にしか感じない。ライヴ演奏に近くしたかったのかな、と思いきや、"had enough"には逆にシンセっぽいストリングスの音が入っててるんだケドね..."just take my heart"は、ポップ度が下がった感じだろうか。渋い感じになった気がするが、それが「今風」だとは少なくとも思わなかった。
 今回のニューアレンジ版を聴いて、オリジナルを聴き直したくなった。というかオリジナルの良さを再確認した(それが目的だったのか?!)。
 後、もう1つ残念だったのが、"ain't seen love like that"がアコースティック版だった事かな。どうせならJapandemoniumに収録されてる方を入れておいて欲しかったかな、と。あのエレクトリックバージョンの出来が非常にいいので、ライヴアルバムを買ってない人にも是非聴いて欲しいと思うのはオレだけだろうか。

HANSON [THIS TIME AROUND]

 HANSONの1stしか知らない人はなかなか想像できないかも、ってゆーぐらい中身は違う。個人的には適度にPopで適度にRockという感じを受けた。かなり音が重ねられているんで、アレンジ的にはあまりRockバンドっぽくはないケド、曲は非常に良質なPop Rock。Roxette辺りが好きな人なら気に入ると思う。RoxetteよりはいくらかRock寄りだケド。
 シンプルけど聞き込める曲が結構ある。"wish that i was there"とかはかなり好き。

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