2000系(2510) JR筑肥線 下山門 1999年1月27日撮影
 1992年(平成4年)空港線の福岡空港乗り入れに伴い、新製された車両です。
 基本概念は高齢化社会、地球環境の保全を指向する、人に優しい、地球に優しい車両とし、乗客サービス、省エネ、省資源、省力化の向上を図っています。
 台枠、鋼体は有限要素法により、軽量化と剛性の確保を図り、ステンレス鋼材を全面的に採用しガゼット継手方式によるスポット溶接を主体に組み立てています。
 先頭形状は優しさと優雅さを表現するため、6,000mmと300mmの複合曲線ガラスを採用し、貫通扉を含め15度の傾斜を付けスカートも含め全体的に丸みを帯びた形としています。車体断面はオーバル形状になっています。
 客室は車両間の渡りをフラットにし、低床化を行っています。座席には一人分の縫い目を付け、ダークグリーン系柄織りモケットで全体をコーディネートしています。足下は蹴り込みを深くし、視覚的な広がりと足下のゆとりを持たせています。車椅子スペースは1編成あたり4カ所設けてあります。室内は妻部にジョイナスオーク模様の木目調、壁面サンドベージュ、床は濃いブラウンと砂地を配し、天井中央に整風版、蛍光灯はグローブ付きとしています。扉上部には10.4インチ液晶カラーLCDディスプレイとLEDによる行き先及び、現在地を示す他、駅マーク、ローマ字表記も行っています。
 台車は軽量化を図るためミンデン式ボルスタレスを採用しています。牽引装置は横揺れ防止ダンパー付きZリンク方式です。軸バネはエリゴバネとし、ゴムリング付き一体波打ち車輪を採用し振動騒音の低減を図っています。
 制御装置はPWM制御方式のGTO-VVVFインバーター制御で1,530kVAの出力により150kVAのかご形誘導電動機8個を駆動しています。制御は自己診断機能付きの拡大非同期方式マイコン制御となっています。
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