3000系(3078F) 823列車 
神戸本線 塚口 2008年3月30日撮影

3000系(3058F) 
今津線 仁川 2008年3月30日撮影

3000系(3064F) 1140列車
宝塚線 石橋 2008年3月30日撮影

1.概要
 1964年(昭和39年)〜1967年(昭和42年)にかけて神戸線、宝塚線の昇圧に備え、大量に生産された車両です。
形式は3000形(M'c)、3500形(M)、3050(Tc)、3550形(T)が用意されました。

2.車体構造
 車体は18m鋼製車体で片側に両開き式扉が3扉設けられてます。妻面の貫通路は冬の暖房効率を上げるため、幅が縮小され扉が設けられました。

3.車内設備
 座席はロングシートで、一部の車両はシート長が短くなり、奥行きが浅くなりました。

4.機器類
 制御装置は抵抗制御方式のPE29A(東芝製)が採用されました。駆動方式はWN平行カルダンで、主電動機は170kWのSE534が採用されました。
 新造当時は2両の電動車(定格750V)を600V時は並列に、1500V時は直列に接続するという方式をとっていました。

5.主な履歴
 1967年(昭和42年)に600Vから1,500Vに昇圧するため、編成替えが行われました。
 1968年(昭和43年)以降の車両は1,500V専用の機器を搭載して登場しました。
 1970年(昭和45年)から2000系付随車と電装解除された2021系を組み込み8両化が行われました。
 1974年(昭和52年)から冷改が行われましたが、このときに制御装置を一般的な1C8M方式に変更されました。2021形は2171形に形式変更され、元先頭車については運転台の撤去が行われました。
 1982年(昭和57年)の冷房改造車からは行き先・種別の表示幕装置が同時に付けられ、2200系以降の新造車並の顔になりました。また、冷房改造時期によってはスィープファンの有無など細部にわたって微妙に変化が見られます。
 1989年(平成元年)から8000系の投入に伴い、伊丹線、今津(北)線へ転属するため4両と6両編成に短編成化されました。
 1995年(平成7年)に阪神・淡路大震災で被災し廃車された3100系(3109)を補充するため、中間に組み込まれていた3022を改造し3109に改番し、3100系に編入されました。3022の代車は2800系(2842)を3000系の機器を搭載した上で編成に組み込まれたが、翌年に2171が3000系の機器を搭載し、3022に改番の上2842と置き換えられました。
 1995年(平成7年)に宝塚線用の先頭車にスカートが取り付けられました。
 1998年(平成10年)に甲陽線と今津南線がワンマン化され、6000系3両編成に置き換えられました。
 2005年(平成17年)からATSの更新が行われ、速度メーターをデジタル化されました。
 2008年(平成20年)3月に9000系(9001F)の登場により3072Fが廃車され、同系列では初めての廃車となりました。

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