7000系(7023F) 直通特急「とげつ」
神戸本線 神崎川 2015年5月6日撮影

7000系(7010F) 1026列車 普通
神戸本線 神崎川 2015年5月6日撮影

7000系(7008F) K1102列車 特急
神戸本線 神崎川 2015年5月6日撮影

7000系(7023F) 直通特急「とげつ」
神戸本線 神崎川 2015年5月6日撮影

1.概要
 1980年(昭和55年)〜1988年(昭和63年)にかけて製造された車両です。
 9年間で実に210両が製造されたため、外見や室内等でバリエーションに富んでいます。

2.車体構造
 車体は18mの鋼製車体で、両開き式扉が片側に3カ所設けられています。
 1984年(昭和59年)製造分からアルミ合金製に変更されました。

3.車内設備
 座席はロングシートとなっています。
 改良工事により車椅子スペースが設けられています。

4.主な機器類
 制御装置は回生制動付界磁チョッパ制御で省エネルギー化に貢献しています。主電動機は150kWの直流複巻電動機(SE577)を使用し、神戸線でも4M4Tで運用可能になりました。
 駆動方式はWNドライブとなっています。
 台車はS形ミンデンドイツ式ダイレクトマウント空気バネ台車FS-369A(M車)、FS-069A(T車)が採用されました。
 制動装置は回生ブレーキ併用電気指令式空気ブレーキ(HRD-1R)が採用されましたが、7011Fから電力回生優先ブレーキ付き電気指令式空気ブレーキ(HRDA-1)が採用されてます。

5.主な履歴  
 1981年(昭和56年)製造の7005Fの中間車7105,7585にボルスタレス台車(SS-102)を試験的に導入した。
 1984年(昭和59年)から車体がアルミ合金製になりました。
 1985年(昭和60年)に7012Fの全ての車両にボルスタレス台車の改良型のSS-102A(M車)、SS-002A(T車)が採用され、実用的試験を行いました。
 1985年(昭和60年)の製造車両から運転席後ろに小窓を設けました。
 1995年(平成7年)より小窓が無い既存車両の小窓設置工事が行われました。
 1998年(平成10年)より屋根肩部の塗装をアイボリーに変更しています。同年より更新工事が始まっています。
 2002年(平成14年)より大規模更新工事が行われ、客室扉の窓が下方向に広げられました。
 2008年(平成20年)に7012Fのボルスタレス台車試験が終了し、5200系の廃車発生品のFS-369Aに交換されました。
 2009年(平成21年)に行われたリニューアル工事では前面スタイルが8000系タイプになり、行き先表示器がフルカラーLEDに交換されました。車内には液晶ディスプレイが設けられています。
 2011年(平成23年)のリニューアル車では車内の案内表示器が1段式のLEDに戻っています。
 2013年(平成25年)のリニューアル車では車内の案内表示器が液晶ディスプレイとなりました。車内の照明はLEDとなっています。前面スタイルは大幅変更を行わず、車両番号のみセンターから向かって左側に移動しています。
 2016年(平成28年)よりアルミ車のリニューアル工事も行われ、前面貫通扉の窓の下方向への拡張が行われました。制御装置が1000系に準じた2レベルIGBT-VVVFインバーター制御に換装され、主電動機は全閉自冷式永久磁石同期電動機(PMSM)に換装されています。案内表示器が32インチハーフサイズのフルハイビジョン対応の液晶ディスプレーとなっています。前照灯はLEDになりました。
 2019年(平成31年)に7006F(6両)が「京トレイン雅洛」として改造を受けました。全車中央扉が封鎖され2扉となり、封鎖された扉付近に丸窓が設けられています。車内は1号車と6号車の扉間に2人用と4人用のボックスシートが設けられ、2,5号車はロングシートが中心で、車内中央に庭園が設けられています。3,4号車は扉間に山側は窓向きの座席が設けられ、海側は集団見合い式の1人掛けクロスシートが設けられてます。

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