8000系(8020F) K1106A 特急
神戸本線 神崎川 2015年5月6日撮影

8000系(8002F) K1008列車 特急
神戸本線 神崎川 2015年5月6日撮影

1.概要
 1988年(昭和63年)から製造された通勤車両です。

2.車体構造
 車体はアルミ合金製の18m車体で、前面は大幅にモデルチェンジされました。

3.車内設備
 室内では木目模様の色調が従来の車両より若干濃くなり、車イス用スペースが1両に1カ所新設され、窓が空気式のパワーウインドウ(一部は固定窓)となったことなどが目新しいところです。なお冷房装置が1台10500kcalから12500kcalにしています。
 1989年(平成元年)製造の8002F〜8007Fまでは神戸・宝塚方2両(8500・8100形)がセミクロスシート(各ドア間4列ずつ、両端2列固定・中間2列転換)となりました。セミクロス車は通路が狭いため車イス用スペースが車両の両端計2カ所に増やされています。8008×8は再び全車ロングシートに戻されています。

4.主な機器類
 制御装置はGTO-VVVFインバータが採用されました。主電動機は170kW(8040形は200kW)のかご形三相交流誘導電動機が採用されました。
 駆動装置はWNドライブが採用されました。
 台車はS形ミンデンドイツ式ダイレクトマウント空気バネ台車FS-369A(M車)、FS-069A(T車)が採用されました。8040形はボルスタレス台車のSS-139A(電動車)、SS-039A(付随車)が採用されました。
 制動装置は回生ブレーキ併用電気指令式空気ブレーキ(HRDA-1)が採用されました。

5.主な履歴
 1989年(平成元年)より製造された8002F〜8007Fまでは神戸・宝塚側2両がセミクロスシートとなりました。
 1991年(平成3年)に製造された8006Fより前面の飾り帯が廃止されました。
 1992年(平成4年)より宝塚線朝ラッシュ時の10両運用に対応するため2両固定の増結車が製造され、8030番台から番号が付けられました。
 1993年(平成5年)以降に製造された車両より、前面形状が横から見てくの字に曲がった形状となりました。
 1997年(平成9年)に能勢電鉄へ直通する特急「日生エクスプレス」の10両運転増結用として8040形が導入されました。主電動機の出力が200kWととなり、主電動機個別制御、ボルスタレス台車、シングルアームパンタグラフが採用されました。
 2008年(平成20年)より前面の縁を浅くする改造が行われました。
 2012年(平成24年)に8001Fが試験的に制御装置をIGBT-VVVFインバーターに換装され、主電動機を190kWの永久磁石同期電動機(PMSM)に変更されました。2016年(平成28年)より他の車両も換装が行われております。  

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