5500系(5501F) 普通 1671列車
阪神本線 大物 2007年8月15日撮影 |
5500系(5509F) 普通 1671列車
阪神本線 大物 2021年7月17日撮影 連結器交換後、ヘッドライトLED化後の姿 |
5500系(5501F) 普通
阪神本線 大物 2021年7月17日撮影 リニューアル車 |
5500系(5914F) 普通
武庫川線 武庫川 2021年7月17日撮影 武庫川線向け改造車 |
1.概要
1995年(平成7年)1月17日に発生した阪神大震災により、41両も車両を廃車せざるを得ない状況となり、そのうち普通車の8両の代替としてその年の下半期に製造された車両です。 この車両は普通車としては13年ぶりの新形式であり、従来からの駿足でに加えて交通弱者の方にも優しくコストパフォーマンスの高い車両を目指し、当社で初めてボルスタレス台車、VVVFインバーター装置を導入する等全面的に見直しが行われています。 編成は下記のとおりです。 ←大阪梅田 神戸三宮→ 5501(Mc1)−5601(M1)−5601(M2)−5501(Mc2) 5501(M'c1)−5901(Mc2) 5901(Mc1)−5501(M'c2) 2.車体構造 車体は19m級の鋼製車体で、片側に両開き扉が3か所設けられています。 先頭部中央に貫通扉が設けられ、貫通扉の上部にヘッドライトが設けられています。下部左右にテールライト兼標識灯が設けられています。 上部左右に行先表示器と種別表示器が設けられています。 36年ぶりに外部色を変更されました。今までの普通車に比べて、上部はアレグロブルー(空色)、シルキーグレイ(淡い灰色)となっています。 3.車内設備 座席はロングリートとなっています。 案内表示器は、乗降扉上部に設けられ電光式路線図の下にLED案内表示器を組み合わせた形となっています。 4.機器類 制御装置は、GTO-VVVFインバーター(MAP-118-15V55)となっています。 主電動機は、110kWの三相かご形誘導電動機(TDK-6145-A)が採用されました。 制動装置は、回生ブレーキ併用全電気指令式電磁直通ブレーキ(MBSA)が採用されました。 駆動装置はTD平行カルダン駆動となっています。 台車はモノリンク式ボルスタレス台車が採用されました。 従来の普通車の加速度4.5km/h/s、減速度5.0km/h/sだったのを5500系の場合いずれも0.5km/h/s下げています。また、起動時及び加速時のジャーク(加速度の時間変化率)を調整することで、乗り心地の大幅な改善が図られました。さらに、誘導電動機を使用しているので、そのメリットを生かし定加速度域を広げ中高速度域の性能も向上させることで従来と同じ運転時間を維持できる性能としています。 5.主な履歴 1995年(平成7年)11月に営業運転開始されました。 1997年(平成9年)に製造された車両は貫通路が広くなり、車両間に転落防止幌が設けられました。 2006年(平成18年)に初期に製造された5501F、5503Fにも転落防止幌が設けられました。 2009年(平成21年)に阪神なんば線開通による近鉄への相互直通運転に備え、連結器がバンドン式密着連結器から廻り子式密着連結器に変更され貫通扉下部に切り欠きが設けられました。 2016年(平成28年)よりリニューアル工事が始められました。主な更新内容は下記のとおりです。 ・塗装が変更され、上部がラピスブルー、扉と下部がモダングレーとなっています。 ・扉は半自動ドアとなりました。 ・車内案内表示器はLCDに変更されました。 2019年(令和元年)に5511F、5513Fの中間車を先頭改造し武庫川線用に改造されました。改造された中間車は5901形に形式変更されました。 6.車両諸元
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