185系0番代
185系0番台(C4) 3024M 特急「踊り子」104号
東海道本線 根府川〜早川 2005年7月9日撮影

185系0番台(A6) 3027M 特急「踊り子」107号
伊東線 伊豆多賀 2008年4月6日撮影

185系200番代
185系200番台(S229) 東北本線 大宮
2005年7月31日撮影

1.概要
 1980年(昭和55年)リゾート特急と普通列車にも使用可能な車両として登場しました。
 形式はクハ185形、モハ184形、モハ185形、サハ185形、サロ185形が用意されました。

2.車体構造
 車体は20m鋼製車体で基本的に117系を元に設計されていますが、特急運用主体と言うことで扉は片側に片開き式扉が車端部付近2カ所に設けられました。ただし、通勤時使用もあるので扉幅が1,000mmと広くしてあります。
 車体デザインは伊豆の山をモチーフにした斜め3本のストライプが特徴で、当時としてはきわめて斬新なデザインとなりました。

3.車内設備
 座席は転換クロスシートが採用されました。グリーン車の座席はリクライニング付転換クロスシートが採用されました。
 便所と洗面所はクハ185形、モハ184形、サロ185形に設けられ、サロ185形には車販室が設けられてます。

4.機器類
 制御装置は直並列組合せ弱界磁制御付抵抗制御方式で制御器はCS43Aが採用され、120kWのMT54Dを8台制御します。
 台車はDT32H(電動車)とTR69K(付随車)が採用されました。
 ブレーキ装置はSELD発電ブレーキ併用電磁直通ブレーキが採用されました。

5.主な履歴
 1980年(昭和55年)の登場時は田町電車区に配置され、順次153系と置き換えしていったため一時は併結することもありました。
 1981年(昭和56年)10月よりL特急「踊り子」号に使用されようになりました。
 1981年(昭和56年)には耐寒耐雪構造の200番台が登場し、上野口の急行列車の一部特急格上げが行われました。
 1982年(昭和57年)6月には東北新幹線の上野へのアクセス列車「新幹線リレー号」に使用された。
 1985年(昭和60年)3月には東北・上越新幹線が上野まで乗り入れてきたので「新幹線リレー号」としての役割を終え、200番台の一部は田町電車区に転属しL特急「踊り子」に使用されています。残りの車両は上野口の急行を格上げした新特急「谷川」・「草津」・「あかぎ」を中心に使用されるようになりました。
 1995年(平成7年)には新特急用として普通車の腰掛けをリクライニングシート化したリニューアル車が登場しました。
 1996年(平成8年)には横浜〜甲府を結ぶ臨時特急「はまかいじ」に使用するためATC改造を施した車両もあります。
 1999年(平成11年)から田町電車区の車両についても200番台と同じリニューアル改造が施されました。

6.諸元表
形式 定員(座) 自重 最大寸法(mm) 台車 主電動機 歯車比 制御装置 制動装置 補助電源装置 冷房装置
全長 全幅 全高 形式 出力(kw) 形式 kcal/h
モハ184-1〜 64 44.1 20,000 2,946 4,066 DT32H MT54D 120 4 4.82 CS43A SELD DM106(190KVA) AU75C 42,000 1
〃-200〜 44.2 AU75CorG
モハ185-1〜 68 43.2 - AU75C
〃-200〜 43.3 - AU75CorG
クハ185-1〜 56 36.2 20,280 TR69K - - - - - - AU75C
〃-200〜 - - - - - - AU75CorG
サロ185-1〜 48 34 20,000 - - - - - - AU71C 28,000
〃-200〜 - - - - - -
サハ185 68 33.6 - - - - - - AU75C 42,000

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