DE10形
DE10形(DE101669)
東海道貨物線 浜川崎 2008年2月24日撮影

DE10形
DE10形(DE101667)
東海道貨物線 浜川崎 2007年7月29日撮影

DE10形(DE101669)
東海道貨物線 浜川崎 2008年2月11日撮影

1.概要
 1966年(昭和41年)〜1978年(昭和53年)にかけて製造された貨客両用のディーゼル機関車です。
 当時日本各地のローカル線で働いていた蒸気機関車が当形式により置き換えられました。

2.車体構造
 車体前後に機器類を収納したボンネットを設け、運転席は車体の中心にないためセミセンターキャップとなってます。ボンネットが長い方に駆動系エンジンが搭載され、短い方にSGを搭載(0,1000番台)してます。煙突はエンジン排気用とSGボイラの排気用に分かれてます。

3.室内設備
 運転台は横向きに2箇所設けられてます。左にマスコンハンドル、右にブレーキ弁を配置してます。

4.機器類
・0番台
 エンジンはV型12気筒ディーゼル機関のDML61ZA(1250PS/1500rpm)、液体変速機は高低速度2段切替可能なDW6形を搭載してます。12〜19号機を除きSGを搭載してます。台車は試作車(1〜4号機)がDT132形(3軸)とDT131C形(2軸)で、量産車(5号機以降)はDT132A形(3軸)とDT131E形(2軸)が採用されました。
・500番台
 エンジンは0番台と同じとなってます。主に構内入換、貨物列車に使用するためSGを搭載せず、粘着力を確保するため死重としてコンクリートと鋼板を積んでます。520号機以降は放熱器の散水機構を追加し水タンク(1000L)を搭載してます。
・900番台
 大規模な操車場での入れ替えを考慮し、死重を増やし70tとし、軸重をDD13形と同じ14tに引き上げてます。SGを搭載してないため、SG用の煙突を省略してます。試験結果をふまえてDE11形が製造されてます。
・1000番台
 エンジンを出力アップしたDML61ZB形(1350PS/1550rpm)を搭載してます。全車SGを搭載してます。1001〜1152号機までの台車は0番台5号機以降と同じですが、1153以降は簡素化されたDT141形(3軸)に変更されてます。1188号機以降は天井に扇風機を設けた関係で、扇風機カバーが突出してます。
・1500番台
 エンジンは1000番台と同じとなってます。SGを搭載せず、死重を全てコンクリート製でまかなってます。1550号機以降の台車はDT141形(3軸)となってます。扇風機設置は1569号機以降となってます。

5.主な履歴
1967年(昭和42年)に900番台が登場し、後に登場するDE11形の基となりました。
1968年(昭和43年)に500番台が登場しました。
1969年(昭和44年)に1000番台が登場しました。
1970年(昭和45年)に1500番台が登場しました。

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