789系(HE-206) 特急「ライラック」25号 3025M 函館本線 滝川 2024年7月16日撮影 |
789系(HE-201) 特急「スーパー白鳥」30号 4030M 江別線 釜屋 2010年8月23日撮影 |
789系(HE-205) 特急「スーパー白鳥」21号 4021M 東北本線 三沢 2010年8月19日撮影 |
789系(HE-206) 特急「ライラック」25号 3025M
函館本線 滝川 2024年7月16日撮影 |
1.概要
主な番台区分として0番台、1000番台が用意されました。 ・0番台 2002年(平成14年)に製造され、同年12月1日の東北新幹線盛岡〜八戸開業に伴い八戸〜函館間で特急「スーパー白鳥」として営業開始されました。 編成は下記のとおりです。 100番台の編成をHE-100編成、200番台の編成をHE-200編成と称し、この2編成を組合せて5両編成を基本編成とし、繁忙期はHE-200編成を増結して8両編成で運転されました。 ←八戸・新青森・函館 青森→ クロハ789-100−モハ788-100+モハ789-200−モハ788-200−クハ789-200+モハ789-200−モハ788-200−クハ789-200 2006年(平成18年)3月19日のダイヤ改正よりHE-100編成にサハ789-100を増結してHE-200編成と合わせて6両編成を基本編成とし、付属編成とし300番台を増備して繁忙期はHE-300編成を増結して8両編成で運転されました。 クロハ789-100−モハ788-100−サハ789-100+モハ789-200−モハ788-200−クハ789-200+モハ788-200−クハ789-200 2017年(平成29年)3月4日のダイヤ改正より特急「スーパー白鳥」から撤退した同形式は、札幌に転属した編成を使用して特急「ライラック」に充当されました。 クロハ789-100−モハ788-100−サハ789-100+モハ789-200−モハ788-200−クハ789-200+モハ788-200−クハ789-200 ・1000番台 2007年(平成19年)に登場し、同年10月1日のダイヤ改正から特急「スーパーカムイ」と快速「エアポート」として営業運転開始しました。 ←旭川・室蘭 札幌→ クハ789-1000−モハ789-1000−サハ788-1000−モハ788-2000−クハ789-2000 2.車体構造 ・0番台 車体は軽量ステンレス車体(ビート無しダブルフィニッシュ加工)となっています。先頭部は普通鋼となっています。 先頭部は、貫通扉が設けられています。 乗降客用乗降扉は、片開き式が採用され先頭車は2箇所、中間車は1箇所設けられてます。 先頭車正面下部左右にシールドビームとHIDが各1灯設けられ、運転台上部にHID灯が2灯設けられています。 外板塗装は、ブロックパターンが採用され、先頭部はライトグリーン、先頭部と客室境界部が青色の縦帯、扉部がライトグリーンの縦帯と扉窓付近に黄色と青色で津軽海峡を含んだ模様が配置されています。 ・1000番台 車体は軽量ステンレス車体(ビート無しダブルフィニッシュ加工)となっています。先頭部は普通鋼となっています。 先頭部は、非貫通となっていますが保守員が前面を監視できるように窓が設けられてます。 乗降客用乗降扉は、0番台と同じとなっています。 先頭車正面下部左右にシールドビームとHIDが各1灯設けられ、運転台上部にHID灯が2灯設けられています。 3.車内設備 ・0番台 座席は、フリーストップ式の回転リクライニングシートが採用されました。 普通車の座席は横2+2列配列となり、シートピッチは960mmとなっています。テーブルは座席背面に設けられました。壁向きの座席は壁にテーブルが収納されています。 グリーン車は、横2+1席配列となり、シートピッチは1,145mmとなっています。ヘッドレスト、アームレスト、フッドレスト、折り畳み式インアームテーブルが設けられています。サービスコンセントは窓側に1口設けられました。 妻面上部にLEDの案内表示器が設けられました。 クロハ789-100の札幌方に車椅子対応トイレ、女子トイレ、多目的室が設けられております。 モハ789-200の旭川方に共用トイレが設けられています。 クハ789−200の札幌方に共用トイレと男子トイレが設けられています。 ・1000番台 座席は、フリーストップ式の回転リクライニングシートが採用されました。 普通車は、0番台と同様のシートが採用され、配列とシートピッチも同様になっています。 グリーン車は連結されてませんが、グレードアップされた指定席(uシート)車としてモハ789-1000が連結されています。座席は普通車よりもグレードを上げるため、ヘッドレストが設けられ、座席背面にサービスコンセントが設けられました。 4.機器類 ・0番台 制御方式はIGBT-VVVFインバーター制御となっています。 主電動機は、230kWの全閉内扇式三相かご形誘導電動機のN-MT731形となっています。 駆動装置は、TD平行カルダン駆動となっています。 ブレーキ装置は、回生ブレーキ併用電気指令式空気ブレーキが採用されました。 台車は、軸梁式ボルスタレス台車のN-DT789(電動車)、N-TR789(附随車)が用されました。 ・1000番台 制御方式はIGBT-VVVFインバーター制御となっています。 主電動機は、230kWの全閉内扇式三相かご形誘導電動機のN-MT731形となっています。 駆動装置は、TD平行カルダン駆動となっています。 ブレーキ装置は、回生ブレーキ併用電気指令式空気ブレーキが採用されました。 台車は、軸梁式ボルスタレス台車のN-DT789(電動車)、N-TR789(附随車)が用されました。 5.主な履歴 ・0番台 2002年(平成14年)に0番台が製造され、同年12月1日ダイヤ改正より八戸駅〜函館駅間で特急「スーパー白鳥」で運転されました。 2006年(平成18年)3月19日のダイヤ改正より、HE-100編成にサハ789-100を増結してHE-200編成と合わせて6両編成を基本編成とし、繁忙期はHE-300編成を増結して8両編成で運転されました。 2010年(平成22年)12月4日のダイヤ改正より、東北新幹線八戸駅〜新青森駅開業に伴い運転区間が青森駅〜函館駅となりました。また、785系300番台(NE-303編成)が転属し、HE-300編成と共通運用されました。 2011年(平成23年)4月20日に6両編成×1本が増備されました。 2016年(平成28年)3月26日のダイヤ改正より、北海道新幹線の新青森駅〜函館北斗駅間開業に伴い、特急「スーパー白鳥」が廃止(関連工事に伴い同年3月21日運転終了)されました。 2017年(平成29年)3月4日のダイヤ改正により、函館本線の札幌駅〜旭川駅間の特急「ライラック」に充当されました。 ・1000番台 2007年(平成19年)10月1日のダイヤ改正より、函館本線の札幌駅〜旭川駅間でエル特急「スーパーカムイ」で、札幌駅〜千歳空港駅間で快速「エアポート」として運転されました。 2010年(平成22年)1月29日に函館本線の深川駅〜妹背牛駅間の踏切でエル特急「スーパーカムイ」24号(HL-1005編成)が大型ダンプカーと衝突し脱線転覆しました。当該編成は復旧することなく2011年(平成23年)3月24日付で廃車となりました。 2013年(平成25年)11月1日のダイヤ改正より、函館本線東室蘭駅〜札幌駅間のエル特急「すずらん」としても運転されるようになりました。 2016年(平成28年)3月26日のダイヤ改正より、快速「エアポート」から撤退しました。 2017年(平成29年)3月4日のダイヤ改正より、函館本線の札幌駅〜旭川駅間の特急「カムイ」、同線の東室蘭駅〜札幌駅間の特急「すずらん」として運転されました。 |
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