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885系 3014M 特急「ソニック」14号
鹿児島本線 福工大前 2012年7月23日撮影 |
885系 3014M 特急「ソニック」14号
鹿児島本線 福工大前 2012年7月23日撮影 |
1.概要
2000年(平成12年)に特急「かもめ」の速度向上を考慮し、振り子式を採用した特急車両です。 形式はクロハ884、モハ885、サハ885、クモハ885が用意されました。 編成は下記の通りです。 ←博多・小倉→ クロハ884−モハ885−サハ885−サハ885−モハ885−クモハ885 2.車体構造 車体はダブルスキン構造のアルミ合金製で、日立製作所が開発したモジュール鋼体システム「A-train」が採用されました。 先頭車の車体長は21,650mm、中間車は20,500mmとなっています。 先頭形状は丸みをおび、ドイツのICEを彷彿させるようなデザインとなっています。 客室出入り口は片開き式扉が片側に1カ所設けられています。 3.車内設備 座席は全席リクライニングシートで、普通車は4列、グリーン車は3列となっています。車椅子対応座席はモハ885形100番台、200番台に設置されました。 トイレは男女別洋式トイレがクモハ885形、サハ885形に、バリアフリー対応トイレがモハ885形100番台、200番台に、グリーン客用洋式トイレがクロハ884形に設置されました。 4.機器類 制御装置はPWM制御3レベルIGBT-VVVFコンバータとPWM制御3レベルIGBT-VVVFインバーターの組み合わせとなっています。形式は、クモハ885形とモハ885形がPC402K-H(日立製作所)、モハ885形100/200番台がPC402K-S(東芝製)となっています。 主電動機は190kWのかご形三相誘導電動機で形式はMT402Kとなっています。 駆動装置はTD継手式中実軸平行カルダンが採用されました。 台車は空気式制御付き自然振り子台車で電動車がDT406K、付随車がTR406Kとなっています。 制御方式は回生ブレーキ併用電気指令式ブレーキが採用されました。 5.主な履歴 2001年(平成13年)3月より2次車5両4本が南福岡電車区に配属され、「ソニック」に投入されました。 2001年(平成13年)8月25日にブルーリボン賞、同年10月1日にグットデザイン賞を受賞。 2003年(平成15年)に2次車にサハ885形300番台を組み込み6両化が行われました。 2003年(平成15年)7月18日に長崎本線でSM3編成が脱線転覆事故を起こし、博多寄りの3両が9月に廃車されました。 2004年(平成16年)に前述のSM3編成廃車分を補うため400番台3両が製造され、廃車を免れた車両と組成し、新たなSM3編成が誕生しました。 2011年(平成23年)より1次車の青帯化が行われ、2012年(平成24年)6月までに全車完了しました。 |
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