1095編成
1000形(1095編成) 21運用 各停
京急本線 金沢八景 撮影日不明

1075編成
1000形(1075編成) 17運用 普通
京急本線 金沢八景 撮影日不明

1213編成
1000形(1213編成) 89運用 普通
大師線 京急川崎 2003年1月1日撮影

1231編成
1000形(1231編成) 55H運用 特急
京急本線 平和島 撮影日不明

1313編成
1000形(1313編成) 各停 89運用
大師線 京急川崎 2007年1月1日撮影

1357編成
1000形(1357編成) 各停 17運用 1416列車
京急本線 六郷土手 2007年4月29日撮影

1000形(1325編成) 1686列車
京急本線 生麦 2008年3月9日撮

1.概要
 1959年(昭和34年)〜1978年(昭和53年)にかけて、都営浅草線乗り入れ用として製造された通勤車両です。
 グループ分すると下記の通りになります。
・Aグループ(800形からの編入車)
 1095〜1098
・Bグループ
 1001〜1048
・Cグループ
 1049〜1078、1101〜1130
・Dグループ
 1131〜1196、1201〜1206
・Eグループ
 1207〜1242
・Fグループ
 1243〜1298、1301〜1348、1351〜1380、1381(1079)〜1382(1080)
 実に19年間にわたりマイナーチェンジを重ねながら352両製造されました。
 また、1958年(昭和33年)に製造された旧800形も編入されて1095〜1098になったので、356両になり、京浜急行の中では最も多く製造された形式となりました。

2.車体構造
 車体は18m鋼製車体で、片側に片開き式扉が3カ所設けられてます。
 A、Bグループは先頭2枚窓の湘南スタイルでしたが、都営1号線(浅草線)乗り入れ対応のため、1969年(昭和44年)〜1972年(昭和47年)にかけて貫通扉が設置されました。
 Cグループ以降は登場時から貫通扉付きとなってます。
 Aグループは車体幅が量産車より80mm狭くなってます。

3.車内設備
 座席はロングシートとなってます。

4.機器類
 制御方式は電動カム軸抵抗制御(直列10段、並列6段、弱め界磁5段)を採用を採用し、8C1Mのオール電動車となってます。

・Aグループ
 主制御器:ACDF-H875-560C(東洋製)
 主電動機:TDK-810A(75kW・東洋製)→TDK810/3-E(75kW・東洋製・換装1958年(昭和33年)末〜)→TDK-815A(75kW・東洋製・換装1966年(昭和41年)〜)
 駆動方式:中空軸撓み板式軸型継手
 補助電源装置:TDK-315(東洋製・DC7.0kW)、MG-54D-S(三菱製・AC3.0kVA/DC3.5kW)
 空気圧縮機:レシプロ式 A-2型

・Bグループ
 主制御器:ACDF-H875-566B(東洋製)、ABF-108-15-MDHB(三菱製)
 主電動機:TDK-810/6H(75kW・東洋製)、MB-3058A(75kW・三菱製)
 駆動方式:中空軸撓み板式軸型継手(東洋製主電動機)、撓み歯車型軸継手(三菱製主電動機)
 補助電源装置:TDK-315(東洋製・DC7.0kW)、MG-54D-S(三菱製・AC3.0kVA/DC3.5kW)
 空気圧縮機:レシプロ式A-2型、レシプロ式A-3型→回転翼式AR-2(1071編成のみ)

・Cグループ
 主制御器:ACDF-H875-566B(東洋製)、ABF-108-15-MDHB(三菱製)
 主電動機:TDK-810/6H(75kW・東洋製)、MB-3058A(75kW・三菱製)
 駆動方式:中空軸撓み板式軸型継手(東洋製主電動機)、撓み歯車型軸継手(三菱製主電動機)
 補助電源装置:TDK-315(東洋製・DC7.0kW)、MG-54D-S(三菱製・AC3.0kVA/DC3.5kW)
 空気圧縮機:レシプロ式A-2型

・D/Eグループ
 主制御器:ACDF-H875-703B(東洋製)、ABF-108-15-MDHB(三菱製)
 主電動機:TDK-815A(75kW・東洋製)、MB-3058BC(75kW・三菱製)
 駆動方式:中空軸撓み板式軸型継手(東洋製主電動機)、撓み歯車型軸継手(三菱製主電動機)
 補助電源装置:TDK-365(東洋製・DC7.5kW)、MG-131(三菱製・AC7.5kVA)
 空気圧縮機:回転翼式AR-2型

・Fグループ
 主制御器:ABF-128-15-MDHC(三菱製)
 主電動機:TDK-815/1B(75kW/90kW・東洋製)
 駆動方式:中空軸撓み板式軸型継手(東洋製主電動機)
 補助電源装置:MG-111(三菱製・AC75kVA)
 空気圧縮機:回転翼式AR-2型

 台車は下記の形式が使用されました。
 OK-18(コイルばね・鋼板溶接軸梁式・川崎車輛/重工製)
 OK-22(大芯皿支持空気ばね・鋼板溶接軸梁式・川崎車輛製)
 TS-310系(コイルばね・鋼板溶接ウィングばね式・東急車輌製)
 TS-313(大芯皿支持空気ばね・鋼板溶接ウィングばね式・東急車輌製)
 TS-811(大芯皿支持空気ばね・鋼板溶接軸梁式・東急車輌製)
 TH-1000(空気ばね車体直結ウィングばね式・東急車輌/川崎重工製)

 パンタグラフはPT-43系菱形パンタグラフ(東洋電機製)が採用されました。
 登場時から冷房搭載している車輛は屋根上集中式(36,000kcal/h:CU-71系(三菱)、FTUR-550-206/209系(日立製作所)、RPU-11009(東芝))で、冷房改造車は集約分散式RPU-2209系(8,500kcal/h・東芝)が採用されました。

5.主な履歴
次車による1000形の分類
次車製造年番号備考
Aグループ1958年(昭和33年)1095〜10981958年(昭和33年)末に主電動機(TDK810/3-E)が交換されました。
1963年(昭和38年)に回生ブレーキ試験に使用されました。
1965年(昭和40年)10月に1000形に編入されました。
1966年(昭和41年)には主電動機(TDK-815A)を交換し、量産車と同じ性能にされました。
1968年(昭和43年)に前照灯をシールドビーム化、前面に種別・行き先表示器、側面に種別表示器が設置されました。
1973年(昭和48年)に都営1号線乗り入れ対策として前面に貫通扉が設置されました。
1988(昭和63年)に全車廃車。
Bグループ1959年(昭和34年)〜1960年(昭和35年)1001〜10481969年(昭和44年)〜1972年(昭和47年)にかけて都営浅草線乗り入れるため前面に貫通扉が設けられました。
1979年(昭和54年)〜1984年(昭和59年)にかけて冷房改造が行われました。
1988(昭和63年)〜1991年(平成3年)に廃車。
1988(昭和63年)〜1991年(平成3年)にかけて高松琴平電鉄へ1080形として12両譲渡。
1988年(昭和63年)に京成電鉄へ1000形として8両がリースされ、1991年(平成3年)に4両は京急へ返却後廃車、残り4両は1992年(平成4年)千葉急へ再リースされてます。そのうち北総、千葉急に行った車両はいずれも廃車されました。
1991年(平成3年)北総鉄道へ7150形として4両譲渡されました。
Cグループ1961年(昭和36年)〜1962年(昭和37年)1049〜1078
1101〜1130
1966年(昭和41年)〜1967年(昭和42年)にかけて種別表示器がなかった車輛に正面に行き先・種別表示器、側面に種別表示器が設置されました。
1974年(昭和49年)〜1976年(昭和51年)にかけて更新工事が行われました。
1983年(昭和58年)〜1986(昭和61年)年冷房化により分散冷房装置を搭載。
1990年(平成2年)〜1996年(平成8年)に譲渡された車両以外全車廃車。
1991年(平成3年)北総鉄道へ7150形として12両譲渡されました。
Dグループ1964年(昭和39年)〜1966年(昭和41年)1131〜1196
1201〜1206
1976年(昭和51年)〜1982年(昭和57年)に冷房改造され分散型冷房装置を搭載。全車廃車。
Eグループ1968年(昭和43年)1207〜12421976年(昭和51年)〜1982年(昭和57年)に冷房改造され分散型冷房装置を搭載。
2005年(平成17年)に全車廃車。
Fグループ1971年(昭和46年)〜1978年(昭和53年)1243〜1298
1301〜1348
1351〜1380
1381(旧1079)〜1382(旧1080)
1974年(昭和49年)以降の車輛は主電動機出力90kWになりました。
2010年6月29日で営業運転終了しました。

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