京阪3000系 B1104Z 特急
京阪本線 大和田 2019年11月24日撮影

3000系(3005F) B1204Z 特急
京阪本線 大和田 2019年11月24日撮影

京阪3000系 K1102Z 急行
京阪本線 大和田 2009年1月3日撮影

1.概要
 2008年(平成20年)に中之島線開業に備えて新造された通勤車両です。
 主に中之島〜出町柳間の快速急行・通勤快速急行に使用されてます。
 形式と編成は
←出町柳
 3000形(Mc1)-3500形(TO)-3600形(T1)-3700形(T2)-3150形(M1)-3550形(T3)-3750形(T4)-3050形(Mc2)
 上記のように3M5Tの8両編成が組成されてます。

2.車体構造
 車体は大型中空押出型材を使用したセミダブルスキン構造のアルミニウム合金車体で、先頭車の全長が18,900mmの中間車の全長が18,700mmとなってます。
 扉は片側3カ所に両開き式扉が設けられてます。
 先頭部は左右対称となり、中央に貫通扉が設けられてます。
 前面は曲面ガラスを採用しております。
 ヘットライトは上部中央に3灯(中央は交流、両端は直流)設けられ、標識灯を兼ねた尾灯は運転台窓下に円弧形スリット状の物が左右に2個設けられ、独特な雰囲気を出してます。

3.車内設備
 座席は車端部がロングシート、扉間に1+2列、運転席後方に2+2列の転換クロスシートが採用され、自動転換機能が備えられてます。
 全車両の車端部扉寄りに車椅子スペースが設けられ、非常通報装置が併設されてます。
 全扉上部に15インチの液晶ディスプレイを用いた車内案内装置が設けられ、各駅の設備情報等の固定情報の他、FOMAパケット通信を利用して天気予報や運行状況などの案内をしてます。

4.機器類
 制御装置は東洋電機製のIGBT-VVVF制御(ATR-H4200R-RG6004A)で、1台の制御装置で主電動機2台をコントロールする1C2M方式が採用され、これが2群あります。
 主電動機は東洋電機製かご形三相誘導電動機(TDK6151-C)が採用されました。
 駆動装置はTD平行カルダン方式が採用されました。
 台車はボルスタ付台車で軸箱支持方式は電動車が軸梁式、付随車はモノリンク式が採用されました。
 ブレーキ方式は回生ブレーキ併用全電気指令式電磁直通空気ブレーキ(HRDA-1)が採用され、非常ブレーキ時にセラミック粒子を噴出する増粘着材噴射装置(セラジェット)が先頭台車に設けられてます。

5.主な履歴
 2009年(平成21年)6月15日に鉄道友の会2009年度ローレル賞を受賞しました。
 2009年(平成21年)10月1日にグッドデザインを賞受賞しました。
 2016年(平成28年)までに全編成の前照灯がLED化されました。
 2017年(平成29年)より正面貫通扉の車両番号が左側へ、京阪のロゴマークが右側へ移され、貫通扉窓を下方に広げ液晶ディスプレイと前面左右窓下に装飾灯が設けられています。

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