5735F
5000系(5735F) 準特急 3741列車
京王線 下高井戸 2018年7月24日撮影

5000系(5734F) 京王ライナー3号 51K運用 7703列車
京王線 下高井戸 2018年5月5日撮影

1.概要
 2017年(平成29年)に座席指定列車「京王ライナー」とその他の列車に運用するための車両として登場しました。
用途に応じてクロスシートとロングシートの切り替えが可能な座席となっています。
 形式はデハ5000形(中間電動車)、デハ5050形(中間電動車)、サハ5500形(中間付随車)、サハ5550形(中間付随車)、クハ5700形(先頭付随車)、クハ5750形(先頭付随車)が用意されました。
 編成は下記の通りです。
・10両編成
←新宿
クハ5700(Tc1)−デハ5000(M1)−デハ5050(M2)−サハ5500(T1)−デハ5100(M1')−デハ5050(M2')−サハ5550(T2)−デハ5000(M1'')−デハ5050(M2'')−クハ5750(Tc2)

2.車体構造
 車体は軽量ステンレス構造で、総合車両所のsusteinaが採用されました。
 20m車体ですが、先頭車は500mm長くなっています。
 片側に両開き式扉が4か所設けられています。
 先頭部はFRPが採用され、シャープなデザインとなっています。都営新宿線に乗り入れるため非常用貫通扉が向かって左側にオフセットされた位置に設けられています。前面窓下にはLEDの前照灯、尾灯、装飾灯のユニットが設けられています。前面中央上部にはフルカラーLEDの行先・種別表示器が設けられています。
 車体中央上部にフルカラーの行先・種別表示器が設けられています。

3.車内設備
 座席はクロスシートとロングシートの転換機構を備えたデュアルシートが採用されました。車端部は3人掛けの固定式ロングシートとなっていますが、一人づつ区分され、肘掛けも設けられています。
 各シートにはサービスコンセントが設けられていますが、クロスシートモードの時にしか使用できないようになっています。
 全車両に車椅子・ベビーカースペースが設けられており、この部分に腰あても設けられています。
 車内案内表示器は、乗降扉上部と客室天井部に17インチワイド液晶ディスプレイが1か所あたり2台1組(1両あたり28台)設けられています。

4.機器類
 制御装置は、Si-IGBTとSiC-SBD素子を組み合わせたハイブリット素子による2レベルIGBT-VVVFインバータ制御(VFI-HR2820W:日立製作所)で、150kWの全閉型内扇冷却式誘導電動機(HS-33532-03RB:日立製作所)を制御しています。
 駆動装置はTD継手平行カルダン式が採用されました。
 台車は、軸箱を軸梁支持方式としたボルスタレス空気バネ台車が採用され、電動車がTS-1017C、付随車がTS-1018Cが採用され、何れも東急車輌製です。
 制動装置は回生ブレーキ併用電気指令式空気ブレーキ(HRDA-1:ナブコ製)が採用されました。
 パンタグラフはシングルアーム式(PT-7110:東洋電機製)が採用されました。

5.主な履歴
 2017年(平成29年)9月29日より一般列車として営業開始されました。
 2018年(平成30年)2月22日のダイヤ改正より都営新宿線乗り入れや、京王ライナーの全列車に充当されました。
 2019年(令和元年)に5736Fが増備されました。
  ドリンクホルダー、優先席の車端部に肘掛けが設けられました。

←戻る TOP 掲示板