AE138
AE100形(AE138編成) 特急「スカイライナー」10号 AE05運用 11AE04B列車 
京成本線 江戸川〜京成小岩 2007年4月22日撮影

AE100形 15AE00列車 特急「スカイライナー」22号
京成本線 江戸川〜京成小岩 2007年10月7日撮影

1.概要
 1990年(平成2年)にAE形の後継特急用車両として製造されました。

2.車体構造
 車体は普通鋼製で、先頭部は流線型をしてますが都営浅草線直通を想定し貫通扉が設けられ、スポーツカーの様な蓋付きヘッドライトが採用された。
 シートピッチを広げても同等の収容人数を確保するため、18,000mmから19,000mm(先頭車は19,500mm)に延長してます。
 床下の各機器はスカートで覆われ、車体塗装はアイボリーをベースにブルーとレッドのラインが配色されてます。

3.車内設備
 座席は転換リクライニングシートが採用され、AE形と比べ、シートピッチを970mmから1,040mmに広げました。
 サービス設備としては、4号車にトイレと洗面所、5号車に電話と飲料水の自動販売機を備えたサービスコーナーを設け、車内でラジオ放送が聞けるようになりました。

4.機器類
 制御装置はGTO-VVVFインバーター制御方式を採用し、主電動機は130kWのかご形三相誘導電動機(TDK-6170-A形)でAE形より若干出力が小さくなったものの、最高速度は10km/hアップの130km/hで通勤車と同等の加速性能が確保されています。
 駆動装置はTD継手式平行カルダンとWN平行カルダンが採用されました。
 台車はSUミンデン式台車で電動台車がFS-543形、付随台車がFS-043形が採用されました。
 ブレーキ方式は回生ブレーキ併用電気指令式空気ブレーキが採用されました。

5.主な履歴
 1991年(平成3年)以降に製造されたAE128編成以降はフットレストの形状が変更されました。
 1992年(平成4年)に製造されたAE148編成以降はトイレを増設し、1,2次車についても順次増設工事が行われました。
 1993年(平成5年)5月に製造されたAE168編成は帯がシールに変更され、先頭帯がV字に近い形になりました。
 1995年(平成7年)4月〜5月にかけて空気清浄機を全車両に搭載しました。
 2001年(平成13年)から順次室内のリニューアル工事が行われました。リニューアル内容は主に内装の全面張替や、車いす対応トイレの設置等のバリアフリー対応工事が行われました。また、喫煙席は両端の先頭車のみとなりました。
 2005年(平成17年)に連結部に転落防止幌が設置されました。
 2010年(平成22年)7月17日に成田スカイアクセスが開業し、スカイライナーの座を後継の新AE形に譲り本線系統の有料特急である「シティーライナー」として再出発してます。但し、運用本数が減るため、その分廃車が発生しました。
 2015年(平成27年)11月29日に「シティーライナー」の定期運用から離脱しました。
 2016年(平成28年)2月28日に退役しました。

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