1000系(1005F) 普通
名古屋線 米野 2015年5月5日撮影

1000系(1005F) 普通
名古屋線 米野 2015年5月5日撮影

1.概要
 1810系の車体と同様な車体を新造し、旧型車両の2200系の機器を流用した車両です。
 現存する形式と編成は下記の通りです。
 ←宇治山田・鳥羽方
 モ1000形(Mc)-モ1050形(M)-ク1100形(Tc)

2.車体構造
 車体は20m級の構成車体で、扉は片側に両開き式扉が4か所設けられています。
 先頭形状は、中央に貫通扉が設けられ、上部左右にヘッドライト、下部左右にテールライトと標識灯が設けられています。

3.車内設備
 座席はロングシートとなっています。

4.機器類
 制御方式は、登場時は抵抗直並列制御でしたが、後に界磁位相制御に変更されました。
 主電動機は、150kWの直流直巻電動機(MB-211BFR2)でしたが、高性能化に伴い132kWの直流直巻電動機(MB-3020E)に換装されました。
 駆動装置は、吊りかけ駆動方式でしたが、高性能化に伴いWNドライブに変更されました。
 台車は、電動車がダイレクトマウント空気バネ付き円筒案内式(シュリーレン式)のKD75系、附随車は短リンク式揺れ枕とコイルばね式枕バネを備える円筒案内式台車のKD-32系となっています。
 ブレーキ装置は、HSC電磁直通ブレーキとなっています。

5.主な履歴
 1972年(昭和47年)に製造され名古屋線に配備されました。
 1980年(昭和55年)に冷房改造されました。元々冷房車として登場した1200系は1000系に編入されました。
 1984年(昭和59年)に高性能化が行われ、制御装置を界磁位相制御方式に、駆動方式をWNドライブに変更されました。
 1986年(昭和61年)にサ1150形にトイレの設置が行われました。
 1986年(昭和61年)に2両編成の高性能化も行われ、1810系のク1910形とク1100形を入れ替えたうえ改番し、さらに1810系のサ1960形を電動化改造しモ1050形とし1000系に編入され3両化が行われました。
 1991年(平成3年)に車体更新が行われました。
 1996年(平成8年)に一部の車両でB更新が行われました。
 2005年(平成17年)に廃車が始まりました。
 2012年(平成24年)に転落防止幌が取り付けられました。

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