16000系 3809列車 特急 
南大阪線 土師ノ里〜道明寺 2010年4月4日撮影

16000系 3809列車 特急 
南大阪線 土師ノ里〜道明寺 2010年4月4日撮影

1.概要
 1965年(昭和40年)に登場した南大阪線系統用特急電車です。
 形式はモ16000形、ク16100形、モ16050形、サ16150形が用意されました。
 編成は2両編成と4両編成があり、下記の組成となります。
 ←大阪阿部野橋
 モ16000形−ク16100形
 モ16000形−サ16150形−モ16050形−ク16100形

2.車体構造
 車体は鋼製車体で、車体長は20mとなってます。
 出入り口は片側に折り戸式扉が2カ所設置されてます。
 先頭は貫通型となり、増結時は通り抜けできる構造となってます。

3.車内設備
 座席は回転クロスシートが採用されました。
 モ16000形には車内販売準備室が設けられ、ク16100形とサ16150形には洗面所とトイレが設けられました。

4.機器類
 制御装置は抵抗制御方式で、制御器は電動カム軸式自動加速制御器(MMC-HTB-10F:日立製作所)が採用され、電動車に搭載されてます。
 主電動機は、135kWのMB-3082-A(三菱電機)が採用され、駆動方式はWNドライブが採用されました。
 台車はシュレーリン式空気バネ台車で、第1〜第3編成までがベローズ式空気バネに長リンク式揺れ枕を組み合わせたKD-52(電動車)とKD-52A(付随車)、第4〜第6編成までが台車直結ダイヤフラム式空気バネを採用したKD-69(電動車)とKD-69A(付随車)、第7編成以降はKD-69の軸距離を100mm短くしたKD-69B(電動車)とKD-69C(付随車)が採用されました。
 ブレーキ方式は電空併用電磁直通ブレーキ(HSC-D)が採用されました。

5.主な履歴
 1977年(昭和52年)に特急標識が増解結時に支障しない形に変更されました。
 1985年(昭和60年)から内装を中心とした更新工事が行われました。この際に座席が一斉自動転換式リクライニングシートへ交換、デッキ新設が行われました。
 1997年(平成9年)に16400系の登場により、第1、第2編成が用途不要になり、大井川鐵道へ譲渡されました。大井川鐵道でも16000系として活躍してます。
 2002年(平成14年)に第3編成が用途不要になり、大井川鐵道に譲渡されました。
 2005年(平成17年)に第4編成が用途不要になり、譲渡されずに解体されました。
 2007年(平成19年)〜2010年(平成22年)にかけて第7編成以降の車両がB更新を受けました。このときは転落防止幌、新型ATS取り付けとデットマン装置更新が行われました。

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