22000系 回送 
大阪線 鶴橋 2006年4月9日撮影

22000系 特急 
京都線 向島 2007年8月14日撮影 

1.概要
 1992年(平成4年)2月に汎用特急車の10400系、11400系(エースカー)の置き換え用に製造された特急形電車です。
 愛称は「ACE=Advanced Comfort or Common Easy operation」という愛称が与えられました。公式な呼び方は「エー・シー・イー」ですが、先代のエースカーの影響があるのか「エース」と呼ぶ場合もあるようです。
 形式はモ22100形、モ22200形、モ22300形、モ22400形が用意されました。
 編成は4両編成と2両編成があり、下記のように組成されてます。
 ←大阪難波
 モ22100-モ22200-モ22300-モ22400
 モ22100-モ22400

2.車体構造
 車体断面形状は、卵形で車内天井高を確保するため車体が高くなってます。
 車体長は20,500mmですが、モ22100形のみ20,800mmとなってます。
 扉はモ22100形とモ22300形が片側2箇所、モ22200形とモ22400形が片側1箇所で何れもプラグドアが採用されました。

3.車内設備
 座席は回転式クロスシートでリクライニング機能が付いており、シートピッチは1,000mmとなってます。座席は自動回転機能が備えられてます。
 テーブルは肘掛けに収納され、蓋を開けると引き出すことが可能です。
 トイレと洗面所は、モ22200形とモ22400形に設けられ、モ22200形のトイレは近鉄初の身体障害者用設備が備えられたトイレが設けられてます。
 車内販売準備室は、モ22300形に設けられてます。

4.機器類
 制御装置はGTO-VVVFインバーター(MAP-148-15VD102A33:三菱電機)が採用され、1台で135kWのかご形三相誘導電動機(MB-5040A:三菱電機)を制御しています。また、全車電動車となってます。
 制動装置は電気指令式電磁直通ブレーキが採用されましたが、他車と併結するためブレーキ読替装置が設けられています。
 台車はボルスタレス台車のKD-304形が採用されました。
 パンタグラフは下枠交差形のPT-4811-C-Mが採用され、モ22100形とモ22300形に設けられ、4両編成は各1台、2両編成はモ22100形に2台搭載されています。

5.主な履歴
 1992年(平成4年)3月19日ダイヤ改正より運用開始されました。
 2008年(平成20年)〜2011年(平成23年)に新型ATS、デットマン装置が更新されました。
 2009年(平成21年)に転落防止幌取り付け工事が開始されました。

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