2610系(2619F) 普通 
大阪線 鶴橋 2019年11月23日撮影

2610系(2622F) 急行
名古屋線 米野 2015年5月5日撮影

1.概要
 2600系、2680系の量産型として登場した車両です。
 現存する形式と編成は下記の通りです。
 ←宇治山田・鳥羽方
 モ2610形(Mc)-サ2760形(T)-モ2660(M)-ク2710形(Tc)

2.車体構造
 車体は20m級の構成車体で、扉は片側に両開き式扉が4か所設けられています。
 先頭形状は、中央に貫通扉が設けられ、上部左右にヘッドライト、下部左右にテールライトと標識灯が設けられています。

3.車内設備
 座席は当初セミクロスシートでしたが後にロングシート、L/Cシートに改造されました。
 トイレはサ2760形に設けられました。

4.機器類
 制御方式は抵抗制御となっています。
 主電動機は、直流直巻電動機(MB-3110A)となっています。
 駆動装置は、WNドライブとなっています。
 台車は、車体直結ダイヤフラム式空気バネ台車のKD-72D,F(電動車)及びKD-64A、KD-66C、KD-72E,G(付随車)が採用されました。
 ブレーキ装置は、HSC-D電磁直通ブレーキ(発電制動・抑速ブレーキ)となっています。

5.主な履歴
 1972年(昭和47年)に製造されました。
 1973年(昭和48年)に製造された2次車よりクーラーの台数、容量変更に伴いキセが連続型になりました。また、製造時より前面方向幕が取り付けられました。
 1991年(平成3年)に車体更新が行われました。主に車体内外装交換、車体側面方向幕設置、座席のロングシート化、トイレ室内改修が行われました。
 1996年(平成8年)に2621F、2626F、2627Fの3編成について、上記の更新とともにL/Cカーへの改造が行われました。
 2000年(平成12年)に2回目の車体更新(B更新)が行われました。主に車体内外装材の交換、転落防止幌設置が行われました。
 2008年(平成20年)に上記の更新に加え、車椅子スペース設置(ク2710形)が行われました。
 2013年(平成25年)に一部の車両のパンタグラフが下枠交差型に変更されました。
 2014年(平成26年)に上記のB更新に加え、トイレの洋式化が行われました。

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