50000系 特急「しまかぜ」 7001列車
大阪線 河内山本 2014年5月25日撮影

50000系 特急「しまかぜ」 7001列車
大阪線 河内山本 2014年5月25日撮影

1.概要
 伊勢神宮の第62回神宮式年遷宮が行われるのに合わせて、大阪、名古屋方面から伊勢志摩方面への特別な特急列車を運転するために登場しました。
 愛称は「しまかぜ」が与えられました。
 形式と編成は下記の通りです。
 ←難波方
 ク50100形(Tc1)-モ50200形(M1)-モ50300形(M2)-サ50400形(T)-モ50500形(M3)-ク50600形(Tc2)
 モ50300形はサロン・個室、モ50400形はカフェとなってます。

2.車体構造
 車体は鋼製車体が採用され、車体長は、先頭車が21,600mm、中間車が20,500mmとなってます。
 先頭形状は、大型ガラスを6枚使用し中央部に非常用扉が設けられています。先頭窓下に左右に計4灯のHIDヘッドライトが設けられています。
 各車両の扉は、片側に片開き式のスライド式プラグイン扉を1箇所設けられてます。
 ク50100形、ク50600形は先頭車でハイデッカー構造となっています。
 モ50200形、モ50300形、50500形は平床構造となっています。
 サ50400形はダブルデッカー構造となっています。

3.車内設備
・プレミアムシート車両(ク50100形、モ50200形、50500形、ク50600形)
 座席は本革を使用したフリーストップ式のリクライニングシートで、脹脛を支える電動レッグレストが設けられてます。座席配置は通路を挟んで2+1席のシート配列となってます。シートピッチは1,250mm確保されてます。シートの背もたれにはエアクッションが採用され、腰部の高さが調整できるランバーサポート機能やリラクゼーション機能を備えています。座席背面に大型テーブルが設けられ、肘掛け内にも折り畳みテーブルが設けられています。テーブル表面は天然木材が採用さっれました。
 車いす対応座席はモ50500形に2席設けられています。
 照明は、LEDの間接照明と直接照明を使って落ち着きのある雰囲気を演出してます。
 カーテンは電動ロールカーテンが採用されました。
 平床車両の案内表示器は、客室内デッキの出入口上部に22インチのLCDモニタとLED号車番号表示とトイレの使用状況表示が備えられています。ハイデッカーの案内表示器は3色LEDとなっています。
・サロン席
 モ50300形の大阪難波・名古屋・京都寄りに6人用のコンパーメント式のサロン席が3箇所設けられています。
 各箇所に電源コンセントが2口設けられています。
・個室
 モ50300形の賢島方に4人用の和風個室と洋風個室が各1部屋設けられています。
 プラズマクラスター式の空気清浄機が設けられて今S。
 各箇所に電源コンセントが設けられています。
 カーテンは電動ロールカーテンが採用されました。
・カフェ
 サ50400形に設けられ室内はフリースペースで座席の指定はありません。
 1階、2階ともにカフェになっています。
 通路は1階と2階が吹き抜けになっています。
 賢島寄りの階段付近に車内販売準備室兼用の販売カウンターが設けられ、コーヒーメーカーやビールサーバーが設けられています。
・化粧室
 多目的トイレはモ50200形、モ50500形に設けられています。
 男女兼用トイレと小便器はモ50300形に設けられています。
 パウダールームは各トイレ付近に設けられています。
・喫煙室
 喫煙室はモ50300形に設けられました。

4.機器類
 制御方式はIGBT-VVVFインバーター制御(三菱電機製)が採用され、1台の制御装置で2台の主電動機を制御します。
 主電動機は、33.3‰の連続勾配を120km/hで走行するため230kWの3相かご形誘導電動機(三菱電機製)が採用されました。
 駆動装置はWNドライブが採用されました。
 台車はヨーダンパ付きボルスタレス台車が採用され、型式は電動車がKD320形、附随車がKD320A形となってます。
 ブレーキ装置は、回生ブレーキ併用電気指令式ブレーキ(KEBS-21)が採用されました。

5.主な履歴
 2012年(平成24年)に車両基地に搬入されました。
 2013年(平成25年)3月から営業運転が開始されました。
 2014年(平成26年)に3編成目が納入され京都始発列車が設定されました。
 2014年(平成26年)にブルーリボン賞を受賞しました。

←戻る TOP 掲示板