8000系(8729F) 準急 
奈良線 鶴橋 2023年2月17日撮影

8000系(8079F) 普通
奈良線 鶴橋 2016年8月6日撮影

1.概要
 奈良線建築限界の変更と新生駒トンネルへのルート変更に伴い、20m級車両が入線可能になったことと旧型車両の置き換えのために製造された車両です。
 現存する形式と編成は下記の通りです。
 ←難波方
 モ8000形(Mc)-モ8200(M)-ク8500形(Tc)
 ク8700形(Tc)-モ8000形(M)-モ8200(M)-ク8500形(Tc)

2.車体構造
 車体は20m級の構成車体で、扉は片側に両開き式扉が4か所設けられています。
 車体下部は絞られています。
 先頭形状は、中央に貫通扉が設けられ、上部左右にヘッドライト、下部左右にテールライトと標識灯が設けられています。

3.車内設備
 座席はロングシートとなっています。

4.機器類
 制御方式は抵抗制御となっています。
 主電動機は、直流直巻電動機(MB-3064AC)となっています。
 駆動装置は、WNドライブとなっています。
 台車は、車体直結ダイヤフラム式空気バネ台車のKD-51、KD-64、KD-86(電動車)及びKD-51A、KD-64A(付随車)が採用されました。
 ブレーキ装置は、HSC-D電磁直通ブレーキ(発電制動・抑速ブレーキ)となっています。

5.主な履歴
 1964年(昭和39年)に製造されました。
 1967年(昭和42年)に製造された8060Fからラインデリアが装備されました。
 1968年(昭和43年)にアルミ車体試作車として8069Fが登場しました。
 1972年(昭和47年)に8059Fが奈良線の菖蒲池付近を走行中に爆破されました。復旧後には8400系、8600系に編入されました
 1974年(昭和49年)に冷房改造が行われました。
 1981年(昭和56年)に省エネ対策として界磁位相制御化と回生ブレーキ化が行われました。
 1983年(昭和58年)に車体更新が行われました。主に車体内外装交換、行先種別方向幕取付が行われました。
 1996年(平成8年)に2回目の車体更新(B更新)が行われました。主に車体内外装材の交換、転落防止幌設置が行われました。
 1996年(平成8年)に廃車が始まりました。

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