3400
3400系 犬山線 犬山遊園〜鵜沼 1989年8月4日撮影

1937年(昭和12年)デビューした流線型の特急車両で、その色と形から、「いも虫」の愛称で親しまれてきた。
 モ3401−ク2401の2両編成1本が登場し、その後3402F・3403Fの2編成も登場した。
 出力は150PS×4にパワーアップされ、自動加速式制御器を備えて、軽く100q/hを出す優秀車だった。また、コロ軸受や回生制動の採用、前面の曲面ガラス、車体幅の連結幌、長いスカート、当時の国鉄2等車なみのオール転換式クロスシート等々、どれをとっても超一流の存在である。
 戦後、中間車モ3450・サ2450の2両を挟んで、固定4連化され特急にも使用された。1988年(昭和63年)までは3編成とも健在だったが同年のダイヤ改正に伴い、3401F・3402Fは廃車され、3403Fは中間車を失い、登場時のMcTc編成に戻され、更に番号を3403から3401に、2403から2401に変更された。
 車体更新により、前面が曲面窓に変更されたものの、比較的登場時の姿を保っている。1993年(平成5年)、鉄道友の会より“エバーグリーン賞”を受賞した。これにより、車体色を登場時のグリーンの濃淡に改められ、更に翌年には原型を崩さず冷房化され、床下冷房装置を取り付けられた。
 1998年(平成10年)には台車をイコライザー式D18から7300系の軸ばね式FS36に交換されて乗り心地が改善された。
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