30000系(30001F) 特急「りんかん」
南海本線 新今宮 2015年5月6日撮影

30000系(30001F) 特急「こうや」
高野線 新今宮 2019年11月24日撮影

1.概要
 特急「こうや」使用されていた20000系を置き換えるために登場した特急車両です。
 編成は下記の通りです。
 ←難波方
 モハ30001形(Mc)-モハ30100形(M)-モハ30100形(M)-モハ30001形(Mc)

2.車体構造
 車体は普通構成車体となっています。
 車体長は17mとなっています。
 扉は片側に折り戸が1か所設けられています。
 先頭形状は、非貫通で大型曲面ガラスと小型曲面ガラスが採用され、前面展望が確保されています。運転席、助手席窓下にヘッドライト、テールライトが一体化されています。前面窓下中央に幕式の愛称表示器が設けられています。
 側面窓は当時としては大型の固定窓が採用されました。
 塗色はアイボリーホワイトとワインレッドのツートンカラーとなっています。

3.車内設備
 座席はフリーストップ式回転リクライニングシートが採用され、自動回転機構付となっています。
 シートピッチは1,000mmとなっています。
 中間車にはトイレ、洗面所、サービスコーナーが設けられましたが、サービスコーナー後に廃止され車椅子スペースが設けられました。

4.機器類
 制御方式は抵抗制御となっています。
 主電動機は、145kWの直巻電動機のMB-3072-B7となっています。
 駆動装置は、WNドライブとなっています。
 台車は、緩衝ゴム式ダイレクトマウント空気バネ台車(FS-518)が用されました。
 ブレーキ装置は、発電ブレーキ併用全電気指令式電磁直通ブレーキ(抑速ブレーキ付き)が採用されました。

5.主な履歴
 1983年(昭和58)6月26日に運用開始されました。
 1999年(平成11年)に車体更新が行われました。この時に車体下部に収納されていた連結器を電気連結器付き密着連結器に変更されました。それに伴いスカート形状も変更されています。また、「NANKAI」ロゴが両先頭車に追加されました
 2015年(平成27年)3月〜2016年2月にかけて高野山開創1200周年に合わせ記念ラッピングが施されました。30001Fは赤色を基調とし、30003Fは紫色を基調としていました。
 2022年(令和4)5月27日に小田原検車区内で30001Fが脱線しましたが修復され2023年(令和5年)4月29日に復帰しました。

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