50000系(50503F) 0228列車 特急「ラピートβ」48号
南海本線 新今宮 2007年8月14日撮影

50000系(50505F) 0226列車 特急「ラピートβ」46号
南海本線 住吉大社 2008年8月16日撮影

1.概要
 1994年(平成6年)に関西国際空港アクセス特急「ラピート」として登場した車両です。
 形式はモハ50001形、モハ50101形、モハ50201形、クハ50501形、サハ50601形、クハ50701形が用意されました。
 編成は難波方から
 クハ50501(6号車)-モハ50001(5号車)-モハ50101(4号車)-サハ50601(3号車)-モハ50201(2号車)-クハ50701(1号車)

2.車体構造
 車体は普通鋼製の20m車で、先頭車は21,570mm、中間車は20500mmとなってます。片側に片開き扉が1扉設けられており、側窓は航空機をイメージして楕円形となってます。先頭形状は独特の形をした流線型で、人形ロボットのようなフォルムとなってます。出入り口扉はプラグドアとなっており、車体外板と一体感を持たせています。外板塗色はマイカ入りのラピートブルーとなっています。

3.車内設備
 座席は難波寄り2両(6号車、5号車)は2+1列のスーパーシート(回転式リクライニングシート)車、空港寄り4両は2+2列のレギュラーシート車となっています。スーパーシート車とレギュラーシート車ではシートピッチに合わせ側窓のピッチも違っています。仕切扉、座席脚台など車内各所に楕円を採り入れ、室内においても航空機のイメージを再現してます。
3号車、5号車にはサービスカウンター、電話室、自動販売機が設置され、モハ50101形には車椅子スペースが設けられてます。4号車にはCAT荷物室があり、難波駅でチェックインした荷物を関西空港まで運んでいます。

4.機器類
 制御装置は回生ブレーキ・定速制御付きGTO-VVVFインバーター制御となっています。主電動機は3相かご形誘導電動機が採用され、駆動装置はTD平行カルダン撓み継手式が採用されました。台車は枕バリを省略したヨーダンパ付きボルスタレス台車が採用され、基礎ブレーキ装置にユニットとブレーキが採用されました。
 
5.主な履歴
 1995年(平成7年)に鉄道友の会よりブルーリボン賞が与えられました。
 2005年(平成17年)に喫煙コーナーが全て撤去されました。

←戻る TOP 掲示板