313
313形(315F) 1501列車 普通 
貝塚線 西鉄千早 2012年7月21日撮影

313形(315F) 1501列車 普通 
貝塚線 西鉄千早 2012年7月21日撮影

1.概要
 1952年(昭和27年)に大牟田線向けに製造された通勤形電車です。

2.車体構造
 車体は普通鋼が採用され、日本で初めてモノコック構造を指向した車体構造が鉄道技術研究所の全面的な協力により設計されました。
 登場時は、片開き式乗降扉が片側2カ所設けられていましたが、後に片開き式扉を1カ所増設し3カ所になりました。
 前面は湘南スタイルの2枚窓となっています。

3.車内設備
 座席はロングシートが採用されました。

4.主な機器類
 制御方式は抵抗制御で、制御装置はHT20A(日立製作所)が採用されました。
 主電動機は、120kWのHS-836-Frb(日立製作所)が採用されました。
 制動装置はAMA(三菱)が採用されました。
 台車はFS342(住友金属)FS342が採用されました。

5.主な履歴
 1977年(昭和52年)に宮地岳線に転入しました。
 1980年(昭和55年)にワンマン改造されました。
 1984(昭和59年)〜1985(昭和60年)年にかけて車体更新と3扉化されました。
 1987年(昭和62)〜1988年(昭和63年)にかけて冷房化されました。この冷房化に際して、取り付けた電源用MGは大牟田線車両の発生品を利用しています。
 1991年(平成3年)に前照灯を大形1灯からシールドビーム2灯に改造されました。
 1992年(平成4年)に西武鉄道701系の廃車発生品を譲り受けてカルダン駆動方式に改造が行われました。改造の際にク363形の先頭台車が電動化され、1C6M方式となりました。
 2007年(平成19年)に西鉄新宮〜津屋崎が廃止されたため、一部の車両が廃車されました。

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