←戻る 東急長津田車両工場見学記



 1998年7月2日、私は社団法人日本鉄道車輌工業会の主催する鉄道車両(一般)技術講習会に出席し、2日目に東京急行電鉄の長津田車両工場を見学し、非常にいい体験をさせてもらいました。

 その時の様子をデジカメで撮影してきましたので、その様子をご紹介いたします。

 長津田車両工場は車両工場と言っても車両を作るのではなく、車両のメンテナンスをするところです。いわば東急病院の車両版と言ったところでしょうか? ヘ(^.^)/

 業務内容として鉄道線および軌道線(世田谷線)車両の重要部検査、全般検査、改良修繕工事を担当しています。

 鉄道車両の定期的な検査には大きく分けてJRでは以下の4種類があります。

  1. 仕業検査
     編成単位で、6日に一度の割合で車両の状態や機能の確認、消耗品の補充取換えを約2時間かけて行います。
     仕業検査の周期について、「整備基準」では「使用条件を考慮して支社長が指定するものとする」としてます。
  2. 交番検査・交番検査(A)
     編成単位で、90日に1度の割合で各部の劣化の程度・特性を測定し、整備・清掃・給油・調整や摩耗品の重点取替え、電機部品の絶縁抵抗試験を行うものです。
     「運転規則」に規定された「状態及び機能の検査」に相当するものです。
     約1日がかりでこの作業を行います。
  3. 要部検査・台車検査・中間検査
     48ヶ月、及び走行距離が60万km以内に動力発生装置(モーター・エンジン)、走行装置(台車)、ブレーキ装置など重要な装置について、解体のうえ検査し、機器組立後の総合的試験も行います。
     約7〜10日がかりでこの作業を行います。
  4. 全般検査
     96ヶ月以内に重要な装置だけではなくサービス機器も取り外し、全般にわたって検査します。また、車体内外について修繕・塗装を施し、機器組立後の総合試験を行います。
     約10〜20日かけてこの作業を行います。
ここからは長津田工場見学の記録です。
*この記事を掲載するに当たって、事前に東京急行電鉄様からの許可を得ております。